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ぺこらの挑戦#39 さらなる高みへ

【注意】本稿は筆者の独断と偏見に基づく何ら根拠のない憶測である。

兎田ぺこらが「怒涛」と表現した第4四半期も残すところ二週間ほどだ。
明日17日の夜には1年ぶりの新衣装お披露目があり、また楽しい盛大な祭りになることだろう。

来年は兎年ということもあり、年賀状・おせち・東武動物公園・アニメイトなどなど、年末年始たくさんの企業コラボ案件に登場しているぺこらだが、ドラゴンクエストトレジャーズに自らCVを務める「ペコット」というキャラで登場し、堀井雄二さんからも素敵なプレゼントで祝福していただくなど、いいことづくめの昨今である。

だが、アイドルぺこらが順調であればあるほど、配信者ぺこらの活動が圧迫されていくという一面があることも否定できないだろう。
ぺこらにしてみれば、筆者から忖度されたところでうれしくもなんともないだろうが、この第4四半期における配信者ぺこらは、怒涛の快進撃を見せるアイドルぺこらとは対照的に、青息吐息であるかのようにすら見える。

11月後半、配信構成がポケモンとFateばかりになってしまったことについて言及し、でも配信がないよりはましだろうと自分に言い聞かせるようにしめくくったぺこらが印象的だった。

ぺこらは、同じゲームを連続して配信が単調化することを嫌い、できるだけバラエティに富んだ配信構成にしようとする傾向がある。
思い返せば、昨年も第4四半期は三期生ライブを控えて多忙を極める状況であったが、週末は長尺RPGに固定、平日は壺おじやマリカなど準備の手間が少ない割にリスナー受けがよいものを駆使し、それに伝家の宝刀マイクラを絡めて乗り切っていた。

だが今期は、配信構成を組み立てる余裕すらない状況に追い込まれているかのように感じられる。
なぜなら、常に細かい工夫をして変化をつけてきたあのぺこらが、とにかく配信頻度を維持することを優先する戦術に切り替えてきたからだ。
週末はポケモン固定、平日は火曜日にFGO、木曜日に同時視聴といった具合に、リソースを投入する日をある程度固定化することでコアとなる配信日を確保し、その合間を企画ものやコラボで埋めていくという手法で、配信頻度を全く落とさずに配信を続けている。

変化を好む配信者ぺこらとしてはいささか不満な展開ではあるかもしれないが、おそらく普通の人であれば配信どころのさわぎではない状況において、配信頻度を維持し続けているところがぺこらのぺこらたる所以であろうし、さらに毎月必ず何かしら目玉となる大型企画(例えば、10月ならスロットやぺこマリ、11月なら初公判や重大告知、12月なら200万人記念や新衣装)を非常にタイミングよく投入して、やや地味な展開になったところに大きな花を咲かせてリスナーを魅了する力量には、やはり配信者ぺこらの非凡な能力を感じずにはいられない。

12/1~12/5配信内訳

ここしばらく、ぺこらは将来に関する展望を語ることはほとんどなかったが、12/14の重大告知配信中のマシュマロ読みで「今後の活動は何を目指しどんなVTuberになりたいか」という質問に対して、「さらなる上を目指していきたい、世界一になりたい」と答えた。

現時点では視聴時間が、配信者の実力を最もよく示す指標なのではないかと筆者は思う。
データの信頼度があまり高くないのが残念だが、StreamHatchet社の統計において、ぺこらはランキング上位の常連である。

2021年通期 女性ストリーマー世界3位
2022年第3四半期 女性ストリーマー世界2位
2022年第3四半期 VTuber世界1位

視聴時間という指標のみにおいて、VTuberだけに限るのというのであれば、世界一という夢は半ば実現していると言えるかもしれない。
だが、それで満足するぺこらとも思えない。
何をもって世界一とするのか明確な定義がなされていない以上、ぺこら本人がやりきったと納得できるまで終わりのない挑戦が続いてゆくことになるのだろう。
いずれにしろ、ぺこらがどこまで羽ばたいて行くのか、できることなら最後まで見届けたいものだと思う。

来年は兎年。
ぺこらの飛躍の年とならんことを。