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ぺこらの挑戦#7 ゲームチョイス

【注意】本稿は筆者の独断と偏見に基づく何ら根拠のない憶測である。

まずは下記の登録者遷移状況を見てもらいたい。赤が兎田ぺこら、青ががうるぐらの登録者数の遷移である。ぺこらが2年の歳月を費やして積み上げてきた登録者数160万人という数字を、ぐらは3ヶ月で飛び越えて行った。海外市場と日本市場、母数の違いが如実に表れたグラフ。この状況にはさすがのぺこらもため息を禁じ得ないかもしれない。

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ぺこらが世界一を狙うためにも、また長期間にわたり第一線で活躍するためにも、今後必要となるのは海外勢の取り込みであり、そのための英会話能力の向上である。ぺこら自身、そんなことはとっくに承知していて、だいぶ前からこつこつと英語の勉強を始めていたようだが、女性ストリーマー世界一への意識が強くなるにつれ、英会話がうまくできるようになりたい、と言うようになった。とはいえ、一日にして英会話能力が向上するというわけでもないだろうから、しばらくは"あんたたち翻訳機"と"pekonglish"でしのぐことになろう。

海外勢を取り込むための努力は、英語力の強化だけではない。これもだいぶ前からぺこらが語っていたことだが、海外製のゲームや、海外勢に人気のあるゲームの配信にも取り組んでいきたいようだ。そうはいっても、海外勢に最も人気のあるGTAは、ゲームの内容的にあまり気乗りがしないようだし、FPS系もさまざまな理由からリスナーにあまり喜ばれない一面があるため、配信頻度は極端に抑えている。そのかわりにというわけでもないだろうが、面白そうなタイトルを探してきては、月に数回のペースで海外ゲームを配信するようにしているようだ。

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特に注目したいのは「The Henry Sticmin」。パロディーやナンセンスギャグで笑わせる系のゲームだが全編英語だ。日本人リスナーが楽しめるかどうか少し不安があるなかで、ぺこらにしてはチャレンジングなゲームチョイスだと感じたが、結果的にはいい数字が出せている。ゲームの内容によっては、例え言語がよくわからなくてもリスナーは楽しむことができる、ということが手ごたえとして実感できた配信だった。つまり、内容を選別する労力はあるが、言語的に英語圏へのサービスを優先しても国内リスナーはついてきてくれる、ということがわかったのだから、いいチャレンジだったと言えるだろう。

こういうゲームチョイスが、果たしてどれだけ海外勢の取り込みに寄与しているかは、統計データがないので何とも言えないが、少なくとも海外勢に対するサービスにも気を配っているということは伝わるだろう。この他にも、例えばバイオハザードの音声を英語(日本語字幕)で配信したり、同時視聴の際の映画に英語版(日本語字幕)をチョイスするなど、海外勢へのサービス強化に取り組む姿勢を随所に見せている。

7月15日の160万人耐久配信において、わずか5時間半で7000人の新規登録者を得るというミラクルを演出することができたのも、こういった地道な努力の積み重ねの結果と言えるだろう。