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ぺこらの挑戦#53 ラストスパート

【注意】本稿は筆者の独断と偏見に基づく何ら根拠のない憶測である。

兎年は早くも師走に入り、兎田ぺこらの全人類兎化計画もいよいよ大詰めを迎える。
そのビッグプロジェクトの集大成ともいうべき有明コロシアムでの1stライブ「USAGI the MEGAMI!!」に向けて通し稽古が行われる等、準備が着々と進められると同時に緊張感も高まってきている。
筆者は、全てのチケット争奪戦に敗れて失意の日々を送っていたが、最後の最後にリセールでチケットを獲得することができ、現地で声を枯らすことができる喜びに浸っているところだ。
なお、このライブの模様はZAIKO及びSPWNでも配信される。
必ずや素晴らしいライブになると思うので、視聴をお勧めする次第である。

このライブに先立って、「VTuber Style」においてぺこらの特集が組まれ、ぺこらのインタビュー記事が掲載されている。
自身のオリジナル曲に対するぺこらの思いなどが語られているので、ライブの前に一読すれば、ぺこらの楽曲をより楽しめるのではないだろうか。

そしてもう一つ、ビッグニュースが飛び込んできた。
12月23日、24日両日にグラブルフェス2023のステージへの出演が発表されたのだ。
ぺこらは、23日16:10~18:25の「ぐらぶるTVちゃんねるっ! フェス出張版」に博衣こよりと共に出演する他、大空スバル、尾丸ポルカと共にライブにも出演するとのこと。
おそらくYouTubeでの生中継もあることが予想されるので、興味のある方は情報を取っておくとよいだろう。

さらに、年末には「hololive production COUNTDOWN LIVE 2023▷2024 -hololive side-」が開催されるので、こちらも大いに楽しみである。

時は少し戻って今年の夏場、ぺこらは「9月、10月は忙しい」と珍しくこぼしていたが、この11月も多忙であったのかもしれない。
11月のぺこらは、ソロライブに向けての準備をいろいろと進めなければならなかったと思われるが、そのことに加えて、ホロメンの記念ライブに6本も出演しているのだ。(1ヶ月に6本も出演したのは恐らくデビュー以来初)
実際に収録がいつ行われているかはわからないから何とも言えないが、11月の配信時間は今年の平均的な配信時間の8割程度であったから、なかなかに大変なスケジュールの中で配信も頑張っていたのではないかと推測される。

11/1~11/15配信内訳
11/16~11/30配信内訳

11月にはもうひとつぺこらの初めてがある。
それは新しくプレーしたゲームの本数だ。
筆者が計数したところによると、ぺこらはデビュー以来12月2日までに354本のゲームをプレーしてきているが、11月にプレーした新しいゲーム(新作という意味ではなく、過去にプレーしたことがないという意味)は実に14本を数え過去最多となった。
ゲームを実況するには、申請→許可という流れがあるようだから、たまたまプレー可能になった時期が11月に集中したと言う面もあるのかもしれない。
ただ、常日頃からアンテナを張って面白そうなものを探していなければこれほどの数のゲームは出てこないと思うので、ぺこらの情報収集力と継続力には敬服するばかりである。

新規ゲームプレー数

11月の視聴時間については、何とか200万時間に乗せて来たという印象だ。さくらみこや博衣こよりといったいつも大きな視聴時間を記録するホロメンたちも軒並み先月より視聴時間を大幅に減らしており、11月はホロメンたちにとっては鬼門と言えるかもしれない。

2023年1月~11月配信スタッツ

では、残り1ヶ月となった、注目の女性ストリーマー視聴時間レースは一体どのようになっているだろうか。
11月末日現在、ぺこらは後続がもう逆転は困難だろうと思われるほど大量にリードしている。
ただ、机上ではまだ逆転の可能性がわずかながら残っているために、当確とは言えない状況だ。
ぺこらは、自分がどのポジションにいるか正確な数字を把握していないので12月も全力で配信を頑張ると宣言しており、あえて数字読みをしたりせずに無心でゴールまで走り続ける心算であるようだ。
明確な目標を据えて、その目標を言葉で明らかにした今期のぺこらは本当に強い。
筆者は、ぺこらが必ずや良い結果を得ることができると確信している。

2023女性ストリーマー視聴時間比較(11月末日現在)

今期絶好調のぺこらであるが、配信傾向にどんな変化が起こっているか気になったので、稚拙ではあるが筆者なりに少し分析してみた。

直近3年スタッツ

すぐに目につく変化は配信時間だ。
女性ストリーマー視聴時間世界一に全力で挑み、世界三位になった2021年は、月間2日しか配信を休まずに月間110~120時間の配信を行い、年間配信時間は1,400時間を超えた。
2022年はその無理がたたって声帯結節になり、一ヶ月休養したため配信時間は激減、前年の60%程度となっている。
今年は、概ね週一回の休みを挟みながら月間80~90時間前後の配信ペースを維持しており、年間1000時間前後の着地となる見込みだ。
声帯結節から復帰後、ぺこらはできるだけ長い期間配信を続けたいと語っているが、そのコンセプトに従い再び喉を壊さぬよう労わりながら配信を継続している様子が見て取れる。
ぺこらのすごいところは、常に配信を絶やさずに安定して供給し続けることによって、配信時間が一昨年の8割程度に抑えられているということを全く感じさせない点であろう。

もう一つの変化は同時接続数の増加である。
上表の同時接続数平均は、視聴時間と配信時間から逆算した推計値であるが、年を追うごとに同時接続数が増加しており、今年は一昨年より何と1万人以上も増えている。
これはぺこらがいかに人を惹きつける楽しい配信を行っているかを示すよい証左であろう。
ぺこらの配信は面白いからたくさんの人がリアルタイムで視聴し、同時接続数が伸びる。
その結果として、配信時間それ自体はある程度抑えられていても、視聴時間は世界一を狙えるほどに伸びるというわけだ。

配信内容の配分

あまり細かくはないが、配信内容を少し掘り下げてみると、配信内容の配分も変化してきていることがわかる。
ぺこらは、自分の配信がゲーム主体ではあるが、なるべくゲームだけに偏重しないように気を配っているということを常々語っており、ゲームをメインに据えながらも、バラエティを少しずつ増やすことでバランスを取っているようにも感じられる。

2021年は、配信の80%がゲーム実況だった。
土日には昼枠を設けてRPGの長時間実況を積極的に行うなど、ゲーム実況にリソースの多くを割いていたように思われる。
2022年は喉を壊してしまったため一ヶ月休養し、その後も大事をとって休みを多めに入れたこともあって、休みが大幅に増えている。
またゲーム実況が60%にまで減少し、バラエティが前年より倍増した。
これは喉の負担を軽減するため、長時間しゃべりつづける土日昼間枠を控えたことに起因するのではないかと思う。
今年は11月末日までの数字だが、一昨年と昨年前半頑張りすぎて喉を壊したことへの反省もあって、休みを週一回のペースで取るようになった。
ゲーム実況の比率は70%、バラエティは16%とバラエティの割合が増加した一方で、歌枠がここまで3回と激減した。
昨年、今年と歌枠が少ないのは、喉を壊した影響もあるだろうが、ホロ全体のライブイベントやホロメンの記念ライブへの出演、楽曲の収録などが非常に多かったこともあって喉を温存する必要があったものと考えられる。
またメン限が少ないのは、女性ストリーマー視聴時間世界一を取るためには少しでも視聴時間を稼ぎたいからだ。(メン限の配信は視聴時間にカウントされない。)
ぺこら本人はメン限が少ないことを気にして謝罪していたが、ファンとしては世界一になってもらった方がうれしいので、特に謝罪の必要を感じない。
(メン限は有料コンテンツなのだから契約上云々と言い出す向きもあろうが、それは野暮というものだろう。)

ぺこらは、日々の配信においては、同じような内容の配信が連続しないように変化をつけることを重視してリスナーを飽きさせないように努力していると語っているが、それと同時に、内容の配分にも細かく気を使いながら配信メニューを考えていることがうかがえる。

コラボ関連まとめ

最後に、ぺこらのコラボに対する姿勢についてどんな変化があったのか見ていこう。
2021年夏ごろのことだったと思うが、ぺこらは、コメントを読む余裕がないことが多くて自分のペースで配信できないからコラボは苦手だというようなことを言っていた。
また、事前に予定したコラボだと相手を時間的に拘束してしまうのが申し訳ないので、あらかじめ予定したコラボより、その時来られる人に来てもらう形の突発コラボの方が性にあうというようなことも併せて語っていた。

だが、2021年の数字を見ると意外にも結構な数のコラボをこなしている。
苦手だとはいいつつも、常にリスナーを楽しませることを大切にするぺこらの姿勢がここにも垣間見える。
面白いのは、2022年になってホロメンの記念ライブやコラボのゲストとして呼ばれる機会が急激に増えたということだ。
これは、ホロライブとしての営業的な政策だったのか、それともホロメンの関係性の中で生じたことなのかはわからないが、もしホロメンの関係性の中で生じたことなのであったのなら、ぺこらがこれまで消極的だったコラボを積極的に受け入れる方向に舵を切った大きなターニングポイントであったのかもしれない。
2023年になると今度は自らが主催したコラボが一気に増えている。
これは全人類兎化計画が実施された兎年の今年、ぺこらが主役として積極的に大会やコラボを企画・主催したことによるものであろう。
ただ、コラボの翌日には、昨日話せなかったからといってCパートを長めにとったりするなど、コメント欄でリスナーと交流することを重要視する基本姿勢に変化はないようだ。

このように、ぺこらは少しづつ変化し成長しながらここまでやってきた。
そして今、女性ストリーマー視聴時間世界一の座に王手をかけている。
全人類兎化計画を完遂し、さらには世界一の栄冠を手に入れるための最終章となる12月、いよいよぺこらがラストスパートを掛ける時が来た。
目を離さずに見届けようではないか。
ぺこらはきっと最後の最後まで楽しませてくれるはずだ。