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ぺこらの挑戦#8 コラボの是非

【注意】本稿は筆者の独断と偏見に基づく何ら根拠のない憶測である。

兎田ぺこらは、いわゆるコラボというものに対しては消極的だ。本人いわくその最大の理由は、コラボだとコメントを読む余裕がないことが多く、自分のペースで配信できないからだという。ゲームをやりながらあの爆速のコメントをよく拾えるものだと感心するが、確かにぺこらのスタイルはリスナーとのやり取りが真骨頂だと言えるだろう。加えてぺこらがいうのは、事前に予定したコラボだと相手を時間的に拘束してしまうのが申し訳ないと。あらかじめ予定したコラボより、その時来られる人に来てもらう形の突発コラボの方が性にあうということだ。

そんなぺこらが、実際にはどの程度コラボを行っているのか、今年に入ってからのデータを拾えるだけ拾ってみた。ただし、マイクラ配信中の意図しない突発コラボは全部拾いきれないので除外している。オレンジ色は多人数のイベントへの参加で自枠も立てたもの、緑色は自枠なしで他枠に参加したものである。なおノエルとのカジノ対決は残念ながらスタッツがとれておらず同時接続数は不明である。

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こう見てみると、確かにあらかじめ予定されたコラボであると思われるものは少ないが、それでもならすとだいたい月1回ペースでやってはいる。ただし、以前は多少やっていたホロライブ外部とのコラボは皆無となった。また今まで嫌だと言ってやってこなかった凸待ちや逆凸を、リスナーを楽しませるためのツールとして活用し始めているところも面白い。

ところで、そもそもコラボをやる意味とはどういうものだろう。コラボすること自体で話題性を作り、相手との相乗効果をもって集客力を高めるというのが主な目的だろうか。だが、上の表を見てもらえばわかるとおり、コラボしたからといって必ずしも格別の数字を取れるとは限らない。あくまで企画が面白いから数字が出るのであって、コラボの相乗効果はそれにブーストをかける手段にすぎないのではないだろうか。

筆者は、コラボというのは直接的な集客手段というよりも、コラボ相手のファンに顔を売って後日の集客につなげる「箱内営業」という意味の方が大きいのではないかと思う。登録者数の増加率を見ても、配信の同時接続数を見ても、マリン船長に今一番勢いがあるのは、これまで積極的にコラボを展開してきた結果が花開いた、ということなのではないだろうか。

あくまで筆者の勝手な印象だが、ぺこらはソロの方が性に合うし、ソロでも十分な数字を出すことができるということもあって、これまで箱内営業にはあまり力を注いでこなかった感がある。だが、世界一を狙うためには、箱内のリスナーに直接自分の面白さをアピールすることによって、箱内のファンをもっと増やしていくことも必要なのかもしれない。もうすでにトップライバーの一人なのだからみんな知ってるよって?いやいや、遠くから眺めるのと直接見るのとでは、面白さの実感が全く違わないかい?