海、それは「水」です
今日は海の日です。
今日何をしていたかなと今振り返ってみたら、特に意識はしていなかったのですが、用事をしながら海の映像を数時間観ていました。
私はNHKの自然番組が好きでよく観るのですが、海だけでなく自然って本当に美しく、素晴らしいなあといつも感動しています。
アマゾンのような密林もですが、海底も、こういった映像で観られる機会を除いたら、私たち人間が余程のことがない限り見ることができない場所で、それなのにこんなにも色とりどり、鮮やかで美しい。それは、誰かに見られなくても美しくありたい、美しく生きたい、という、それぞれの生物の意志が働いているからであり、また、当たり前ですがその生物は神さまが創造されたものなので、誰かが見ているかいないかにかかわらず、全ての自然をこんなにも美しく創られた神さまってすごいなぁと、自然の美しさと同時に、畏敬の念も感じています。
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☆海の酸性化
そんな自然番組をいつも録画していたら、その中にこんな番組もありました。
「温暖化の原因は二酸化炭素」という一般的な認識。
これについて、「本当に二酸化炭素が原因なのか?」という議論はあるのですが、「世界中の科学者が温暖化の原因を調査した結果、現時点では、二酸化炭素の排出が最も大きな原因だと思われる」という主張もあり、実際のところ「原因の全て」かどうかは分かりませんが、その論点については一旦置いておくとして、海の問題だけにフォーカスすると、確実に二酸化炭素を吸収して海水が酸性化しているということです。
この番組内でも分かり易く説明するために、二酸化炭素を排出する「人間の活動」の象徴として、工場から排出される膨大な量の噴煙が映し出されていますが、ではこの工場が煙を二酸化炭素の含有量が多いまま排出するのが悪いのか、というと、もちろんそれもあるのだと思いますが、工場だけのせいではないと思います。
つまり、そもそも煙の量が膨大になってしまう根本的な原因として、私たち人間の大量消費があるということで、本来人間が生きていく為に必要な量以上のものを求めているから、製造者としては「製造するだけ儲かる」という発想になり、結果この膨大な煙を排出させるということになります。
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☆生物の体の70%は水
これは周知のことと思いますが、人間だけでなく、全ての生物の体は70%が水(高齢になると60%くらいになる場合もあるそう)です。
当然海の水は循環していますので、二酸化炭素が海水に溶けるということは、海中の二酸化炭素は蒸発して雲に吸収され、雨となって川へも運ばれ、すべての生物の元へ運ばれていくということですので、酸性化だけではなくその他の要因によっても汚染されていく海の水は、最終的に私たち人間の体を構成する水の一部にもなっていく、ということです。
つまり、海を汚すことは、自分自身に返ってくる、ということ。
その中に化学物質も含まれるとしたら、飲み水というよりは、水は蒸発されますので空気中にも漂っているということで、現代病と呼ばれるものの中には原因不明、西洋医学では対症が難しいものもあると聞きますが、その原因の一端が海洋汚染にある可能性も否定はできないと思います。
それくらい、水は重要なものだということです。
余談ですが、この番組中に私の地元の町でアマモを浅瀬に植える取り組みが行われていると紹介されていて驚きました。実家に確認をしたらやはりその通りで、ずっと以前から漁業者と学生が協力して取り組みを行ってきていて、中学校では毎年体験学習としてアマモを植えたり管理をする授業を行っていて、その模様は町内に放送されるローカルテレビで放映され、住民はみんな認識しているとのことでした。
ところが、この取り組みは30年以上も前から行われているにもかかわらず、また、未成熟の魚を捕らない為に網目を大きくする等の対応もとられているそうですが、未だ漁獲量の減少は回復しないとのこと。一方で、牡蠣の養殖はずっと続いているので、これは私見ですが、もしかすると牡蠣は牡蠣棚に取り付けられて湾内にほぼ停止した状態なのに対して、魚は広範囲を移動する為、一つの町だけで行っても効果が発揮されていない、となるかもしれないと思いました。
番組内でも言われていますが、こういった取り組みを今すぐにでも全国で、更には世界中で行っていく必要があるのではないかと思います。
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