開発エンジニアの品質保証に関するギモンを解消!
Life is Tech!で1人QAをしているotkyskです。いつもブログをご覧いただきありがとうございます。本日はオンラインでAGEST株式会社主催のセミナーに参加させていただいたので、その感想と考察を書きます。
AGEST株式会社について
AGEST株式会社はテストを専門にして、コンサルティングを行う会社です。
本セミナーに参加した経緯
Life is Tech!で1人QAとしてジョインし、1年経ちますが、プロダクト開発をし続けてきた中で、プロダクト開発の肝となる開発部門との関係はどういった状態かを改めるきっかけになるかと考え、参加しました。
AGESTのベテランQA担当者の意見
開発、QAの2つの側面でクロストークという形態でセミナーを聴講する形となりました。結論としてはLife is Tech!の開発部門は品質に対する意識を強くしている最中であるかと考えられました。決して意識していない訳でなく、終わりの無いプロダクト開発において、終わりなく意識している感があります。
クロストークの中で要点をメモしたので、その内容に対して、Life is Tech!はどうしてきているかを分析したいかと考えています。
開発目線
開発/PMは"開発"のスケジュール、コスト等を色々考えなくてはならない。
QAが二の次になってしまう。小さい規模の改修やエンハンスではPMや開発がQAをやってしまう体制であったりする。
本音としてはいち早く市場に出したいという気持ちである。
不具合の修正確認されたか?等、第三者に当たられたりするとしんどい。
開発目線に対してスケジュール、コストは2週間スプリントでストーリーポイントの上限を決めた上で対応してきている。QAは二の次どころか、プロセス化されていて必ず通している。確かにいち早く市場に出したいという気持ちはあったりするが、要件によってはスライド可能であったりもするフレキシブルさもある。また、会社の体制的に第三者が当たるというよりかは支援するという体制であるので心理的な面での関係性は悪化する事が無いと考えられる(この点は非常に助けられてます)
QA目線
品質が高くないと不安に思う
開発がQAに当たりが強い、目の敵にされるきらいがあった
QAはタイミングが悪く、時間に余裕がない時に依頼されるイメージを感じる
QAは開発の邪魔をしている訳ではなく、品質が低いとお客様の印象が悪くなるからという事が開発に伝わりにくい
手戻りコストは後工程(要件定義〜設計〜実装〜テスト)になればなるほど増えるので、前工程でQAが入り込んで修正コストを削減したい
確かに品質が高くないと不安に思うところはありますが、現状の弊社のプロセスでは設計の段階でQAが入り込んで、テスト設計をした上で開発内テストが行われている事で前工程での品質向上に繋げれていると考えてます。
また、開発がQAに当たりが強いどころか、むしろ頼られているので、QAのタイミングが悪い事もなく、開発の邪魔をする事もありません。更に開発も品質が低いと危機感を感じています。
開発とQAがお互い協力してプロジェクトを成功させるには?
クロストークでのまとめとしては「開発視点はQAに対してQCDのQを取ってDを遅らせる傾向があるが、市場に出た不具合の問題の大きさや、後工程での作業を考えると、Qに対して意識してくる。よって、第三者でQを見てくれるところが頼りになる。」と言われていました。
弊社でも1人QAの自分とはいえ、最終的に頼りにされているところがあるのでありがたい上に責任を持ってQの部分を担保し続けています。終わりはありません。
ただ、QAとしての行動で注意すべく点はクロストークでも取り上げられた以下の点を踏まえたいと考えられます。
QAはあくまで開発の補助活動を行う
設計時は楽な方向へお手伝いするよう心懸ける(要件定義時も同様に)
JaSST Review23でも取り上げられたように機能の有無を粗探しするのではなく、観点を事前に用意して設計内容の妥当性を検証する
本音を言うと、計画の段階からご一緒したい
V字モデルのように最終的にテストは時代遅れ、シフトレフトすべきところは積極的に活動していく
プロジェクト計画に提供できるデータ、テスト中の状況(データで)を報告すると関係者間で理解しやすい(この点は実施中)
Q&A
2件あった質問を列挙します。
QAエンジニアの経験がないが、どうやってジョインしたら良いですか?
開発の人と歩んでいく心意気がQAエンジニアとしての出発
AIはQA活動を乗っ取ってしまうのでしょうか?
今は無理。開発者の認知や意識を踏まえると、人力が必要。
1つ目の質問は初心に戻る時に改めて考えるべきかなと聞き受けられました。
終わりに
長くなりましたが、AGEST株式会社主催のセミナーの感想と弊社の現状をまとめる良い機会になりました。次回は弊社のQAを立ち上げて2年目になりましたので、立ち上げ前後での成果を投稿したいと考えております。ご覧いただきありがとうございました。
参考サイト
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?