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マヨネーズ嫌いは何かとめんどくさい:①味のないブロッコリーはまずい

私は幼少期からマヨネーズが大嫌いだ。

なぜ嫌いかと言われると言語化するのは難しいのだが、初めて食べた時からどうしても受け付けず、口に入れるとえずいてしまう。

マヨネーズが嫌いな人間は意外と少ない。
むしろ、なんにでもかけたいと思うほど好きという人の方が多数派なのではないか。

マジョリティから支持される存在ゆえに、マヨネーズ嫌いは何かと生きづらい。

さてそんなわけで、30年近く生きてきて感じた、マヨネーズが食べられないことによる不都合について書いていこうと思う。

マヨネーズ嫌いのそこのあなたにはきっと共感してもらえることだろう。
マヨネーズ好きのそこのあなたは異文化を学ぶような気持ちで読み進めていってもらえれば幸いだ。


これを書くにあたり、マヨネーズが食べられないことによる不都合を考えてみると…意外と多い。
全部書こうとするときっと卒論ぐらいのボリュームになってしまう。

とりあえずいつまで続くか分からないかつ、誰に需要があるのかは分からないが、シリーズ化しようと思う。
なぜなら、一つの記事にマヨネーズ嫌いが被る不都合や、マヨネーズに対する感情を全部を詰め込もうとすると、いつまでも完成せず、下書きからこの記事を放出してあげられなくなりそうだからである。

一記事一不都合であれば、それなりの時間で書き上げられるのではないかという希望的観測から、誰が望むか知らないが、私が望むのでシリーズ化します。


第一弾は、小学生の頃に食べた給食のブロッコリーの話。


小学校の給食で、何度味のないブロッコリーを食べたことか

今の時代はきっと食育の方針が変わっているところも多いだろうが、私が小学生の頃は基本的に給食を完食しないと遊ばせてもらえなかった。

小学生はすごい。
たった20分だか30分そこらのお昼休みで、サッカーやらドッジボールやら、校庭を縦横無尽に駆け回って最大限遊び尽くすのだから。

私は比較的活発なわんぱく娘だったので、小学校中学年までは男子に混じって毎休み時間校庭で元気に遊びまわっているタイプだった。

一分一秒たりとも休み時間は減らしたくない。
そのためには、なるべく早く給食をすべて食べ尽くさなくてはならない。

そして、小学生にとって昼休みの校庭は戦場。
他のクラスよりも一秒でも早く校庭に出て最良の場所を確保しなければ、隅っこで細々と遊ばざるをえなくなってしまう。

特に、サッカーゴールは数が限られている。
確保できなければ校庭に線を引いたり、木に縄跳びをくくりつけて簡易ゴールを作らなくてはならない。


私はおしゃべりかつ一人っ子という属性も相まってか、そもそも食べるのが遅い。
そのため、場所取り戦争はいつもクラスの男子に任せていた。

つまり、私のミッションは、昼休みが始まるまでにできるだけ早く自分の給食を完食すること。
ただそれだけでよかった。

嫌いな食べ物は少なくないが、基本的にマヨネーズ以外の食べ物は騙し騙し食べ切ることができる。

しかし、マヨネーズよ、お前はだめだ。
お前だけはだめなのだ。
マヨネーズだけはどうしても口に入れることができない。
口に入れると、途端に吐き気が込み上げてしまう。
※アレルギーではない、はず

そんな私が給食を完食するために取った策は、野菜にマヨネーズをかける前に給食当番から先に野菜をもらうというものだ。
朝家を出る前に必ず献立を確認し、その日のメニューにマヨネーズがある場合は、給食当番に先に野菜を取り分けてもらうよう、事前にこっそり頼みに行っていた。

私はマヨネーズのみならず、サウザンドレッシングやフレンチドレッシングなどの類も苦手だ。
だって、あいつらマヨネーズと同じ味するもん。

さてそうなると何が大変か。
一週間のうち、美味しく野菜が食べれるのはせいぜい2日。
3日あったら御の字である。

ありがとう、青じそドレッシング。
ありがとう、ミニトマト。
ありがとう、ドレッシング以外であらかじめ味をつけてくれているタイプの野菜。


茹でたブロッコリー、にんじんとグリンピースとコーンを茹でてミックスしたやつ、あと確かじゃがいもとかもあったかな。
こいつらにはマヨネーズかそれに準ずるドレッシングがかけられる。

私はそれらすべての野菜を味付けなしで食べていた。

まずい。
いくらなんでもまずすぎるだろう。

後から味付けされることが想定されているので、基本的にこいつらは無味。
塩味すらついていない。

何度お塩かふりかけをランドセルに忍ばせようと思ったことか。


そして、1番最悪なのはにんじん。

ニンジンキライナンデス……

何かで誤魔化すこともできず、もろに、にんじんの味を食らわなくてはいけなかったので苦行でしかなかった。


そんな私にとっての救世主的メニューが何か、みなさん想像がつくだろうか。

カレーだ。
カレーに入れたら大体の野菜は食えた。
愛してるぜ、カレー。

同様の理由でシチューも愛してます。


てなわけで、マヨネーズ嫌いの子供は給食で苦労するというお話でした。

もし将来私の子供もマヨネーズ嫌いに育ったら、その時は筆箱の中にお塩を隠し持たせようと思う。

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