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ホウレンソウだね~

前回は「報連相」の話をしました。
順番を変えると様々なパターンが生まれましたね。

そして忘れちゃイケナイ。
宿題もありました。

「足りないものは無いか考える」

今日はその回答をしていきましょう。

突然ですが、
特に最近の学生さんや新人君は、
あることを嫌う傾向があります。

それは、とても日本的で、
サラリーマンの裏のルール。

「打ち合わせ」と「根回し」

特に20代の新人類、
体育会系以外の部活動をしてきた面子が
理解できないようです。

実は昔ながらの日本の会議は、
既に決まったことを全員で合意するだけの
儀式になっている場合があります。

事前に「打ち合わせ」と「根回し」が済んでいるため、
会議で議論するのではなく、報告会をして、
「これでいいよね」と言い合うんですね。

そのため、
「会議があるならなんで会議で決めないの?」
と反発してくる若手が多くいるんです。

最初に若手が躓くタイミングは
ここかもしれませんね。

人には本音と建前があり、
公の全員が集まる前に、互いの考えをすり合わせておく。

日本社会に欧米思考を
持ち込んで失敗するケースの原因は
「打ち合わせ」と「根回し」が足りないからです。

新たな土地を侵略、開拓してきた歴史を持つ欧米のように、
前に前にガツガツ進む傾向は、

狭い島国のなかで、少ない領土をお互いに譲歩しながら
結束していく日本の風土に合わないんですね。

いえ、すぐには馴染まないと言っておきましょう。

日本には日本流のやり方……
「真似」と「進化」がありますからね。

どんな事も、「打ち合わせ」と「根回し」の結果、
良いものと判断されれば、少しずつカタチを変えて
馴染ませていく能力を日本人は持っています。

「打ち合わせ」と「根回し」を
単なる口裏合わせと思っている間は、
まだまだ精神的に自立していない証拠。

精神的に自立していれば、
「打ち合わせ」と「根回し」をする事に対して、
余計な事を気にしません。

本来の使い方とは違ってきましたが、
精神的自立のバロメーターにもなりそうですね。

さて、会議のやり方や事前承認の是非は置いておいて、
現在の社会の傾向として、
「打ち合わせ」と「根回し」を加えておくべきでしょう。

と、いうことで、
回答は「打ち合わせ」と「根回し」

あわせて、報連相+打根で、
「ホウレンソウだね」
と学生さんや新人君に教えて上げましょう。

臨床共育メンター(R)齋藤 信


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