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考察の前に情報を整理する

前回の『考察がつながらない』の
追加のお話でもありますが、
情報同士の関連性がイメージできていないのでしょうね。

でも、その関連性を知る前の段階で、
情報の種類を分類しておく必要があるかもしれませんよ。

よくいる学生さんの例
特に身体や老年期系の実習に先に行った人
では、
全体像と評価のまとめと考察が
全て一緒になっている書き方にしているがゆえ、
わからなくなるということが多いかな?

よく見てみてくださいよ。

全体像、評価のまとめ、考察

全て題目が違うじゃないですか。

なのに、一緒くたにしては拙いのではないでしょうか?

では、先の三つでは、
そもそも何を書いたらいいのかを考えてみましょう。

あぁ、でも
コレだけは先に云っておかなければならないですね。

レポートの書き方は、一般的な流れが実習要綱に書かれています。
ですが、その解釈がバイザーによって違っていたりと、
受けてきた教育によって若干の違いが出てきてしまいます。
なので、正解は存在しないと思ってください。

うん、言い訳だね。

だ~か~ら~、学生さんが迷うんですよねぇ。

まぁ、いいや。それはそれ、コレはコレ。

今回のものが参考になって、
考察がスムーズにいけばいいですからね。
まずは塾的な考え方を示してみます。

まず『全体像』

これは、客観的な事実のみで構成するものと考えています。
ある意味、その対象となった方の人生と今の現状を把握するための部分です。
まずは事実のみで解釈を入れずに構成するべきと考えます。

次に『評価のまとめ』

ここでは、全体像から評価した内容を記載していく部分です。
考察が含まれてくる場合もありますが、
それは評価した事に対してのものになるでしょう。
そもそも何故その評価がなされたのか、などですね。
標準的なテストの結果を全体像に含めるべきか、
ここで書くべきかで悩むところですが、
評価ということでコチラに含めることにしましょう。
主観的な状況の説明、客観的な事実の解釈、
標準化されたテストの内容、などを書いていきましょう。

最後に『考察』

まぁ、自分の考えを述べるところですよね。
現状を把握して、それに対する評価をおこなったわけですから、
そこから対象となる方の目指すところが
ハッキリしてきたのではないでしょうか?
では、その目指すところに到達する為には何が足りなくて、
それを補うには何をするのでしょう?
と、まぁ、そういった内容が書かれ、
作業療法士としてアプローチするのがどこからどこまでで、
その他の部分はどの分野のどの職種と連携すべきなのか、
という問題点の焦点化も書けるでしょうね。

ざっとですが、色々書きだされました。

こうやって、まずは書くべき事を分けてみました。

僕は、情報はまとめるものではなく、整理するものと考えています。

いろいろと書きたくなる想いもあるかと思います。
ですが、ここではすこうし待って、落ち着いて考え、
取捨選択して書き出してみてくださいね。

作業療法塾 主宰 齋藤 信
臨床共育メンター(R)

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