見出し画像

業が大事

「生きて大業の見込みあれば、いつでも行くべし。死して不朽の見込みあれば、いつでも死すべし。」

幕末の思想家、吉田松陰さんは弟子の高杉晋作さんから「男子が死ぬべき時はどんな時ですか?」と、問われ、前述の言葉を返したそうです。

また台湾人の林建良さんの本によれば、人の命より大切な物があるといいます。それは思想や文化です。一人の人生だけでは時間が限られているので、どうしても限界があります。後世にその意思と理念を伝えていく事が、本質を深める為には必要なことだと、戦前の日本ははっきりと教育で教えていたのです。

僕らの身近な場所には変わらない物があります。例えば、神社やお寺。その存在に対する畏敬の念は、誰しもが感じる事が出来るものです。理由は、神社やお寺が僕らよりも長くそこに存在しているからです。それを僕らは感じることが出来るのです。

日本は皇室を中心に、2000年を優に超える世界最古の歴史をもった国であります。(ちなみに今年は皇紀2681年。皇紀とは初代天皇、神武天皇が即位されてからの日本のオリジナルカレンダーです。)

この長い歴史の上を生きるどの世代にも共通して言えるのは、文化を後世に伝えることを怠る事が一度も無かった。だから今も文化が存在します。

自然災害、疫病、飢餓、外国からの侵略、不景気等、大きな危機は、陸続きの諸外国の比にはならないものの、歴史が長い分、少なくはありませんでした。そして、その時に生きた日本国民の先輩も、僕らと同じく、一度きりの命を掛けて、後世に多いなる遺産を護り残してくれたのです。

そう考えると、個人の権利が通りやすい現在の風潮からは言いにくい事ですが、命より大切なものは存在します。大切なものを護る為には犠牲を伴う事もあるのです。もちろん一度きりの人生を無駄にしてはいけませんが、誰しも、いつかは自然の理として、その瞬間を迎えます。ですので、生命を何に使うか、どう生きるかが問われているのです。

天は全てをご覧になっているので、真っ直ぐに信じた道を一緒に歩いていきましょう。

よろしければサポートとコメントをお願いします😊何よりの励みになります😊