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明日香弦楽器さんにギターを作ってもらいました

僕のアコースティックギターについて書いていこうと思います。

6年ほど前になりますが、当時使っていたマーティンの小さなボディのギターよりも大きな音が鳴ってくれるボディのものが欲しくなりました。楽器屋さんで試奏させてもらいながら、リサーチを繰り返し頭のどこかで、大手のメーカーのものもいいが、オーダーメイドで自分のために一本作ってくれる人はいないのかな、そう感じるようになりました。すでに世に出ている物でいいものがあるのも事実ですが、そうすると手に入れた後も他の物が欲しくなるのも予想できたからです。それが世界に一本の物となれば、拘って使い続けることが出来ると踏んだのです。

するとネットを通じて手作りのギター作家さんが集うイベントがある事を知り、長駆、会場まで駆けつけました。会場には多数の個人制作の方のブースがありました。その中でなんとなく飾ってあったギターの形が気になり入って弾かせててもらったのが今のギターを作ってくれた明日香絃楽器さんでした。


なんとも素敵な音色のギターで、次第にこの方に次のギターを作ってもらいたい、そう感じるようになり、翌週には飛鳥村にある工房にお邪魔しました。

飛鳥の日本の古代を思わせるような原風景を横目に、石舞台古墳を抜けて小高い丘の上に工房がありました。

2013年より誠実な人柄のルシアーさんが立ち上げた工房、古民家を改造して住居兼工房という独特且つ面白い空間がありました。アコギ好きの僕にとって、自然の中で数々のギターを試奏させてもらえるとても幸せな場所です。

その場で僕の意向を伝え、費用などを打ち合わせを行い、制作に入りました。8ヶ月間、とても嬉しかったのが、折を見て制作過程の写真を送ってくれるのです。それは日々の暮らしの中で自分の子供が成長して大きくなっているのを確認できるようでとても励みになりました。

8ヶ月後に連絡を受けて、完成品を手にしたときの感動は、時間を掛けて想いを強くしていた分、とても大きい物でした。

自分だけのために作ってくれたものって本当に価値があるものですね。満足感が大きいです。もちろん今でも愛用しております。

歳と共に趣向が変わるのはギターも例外ではなく、あれから6年経ったのでまた違ったものを欲する部分は自然とあるのですが、それでもオーダーメイド品の満足感は未だに僕の中にあります。

二本持つと維持が大変なのもありますし。

そんなギターを作ってくれた明日弦楽器さんへの感謝を込めて、本稿を締めます。



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