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あっという間

一昨日から一泊二日で親戚の集まりがあり、また猫のいる親戚の家におじゃました。よく晴れていて暑いくらい。車で埼玉から山梨へ向かう。桜は満開を過ぎてるけど、散った花びらが舞っているのも綺麗だし、まだいっぱい花が咲いてる木もある。山梨に入ると山肌に新緑の柔らかい緑と山桜の混ざり合ったのが見えてすごく綺麗だ。晴れてて気持ちいい。ちょっと暑いけど春なのにまだ寒いより春だけどもう暑いの方がいい。

高速を降りて甲州市に入ると今度は桃の花がいっぱい咲いてる場所を通った。桜より濃いピンク、まさに桃色の花が道の両脇に広がってる。花の咲いてる季節に来るのは始めてで、観光ポスターのようなまさに山梨な景色で嬉しい。しかも観光用に植えた桃じゃない、果物の桃、農業の景色なのがまた素敵。桜と同じくいっぱい花が咲いてる木とほとんど花のない木があった。

後から聞いたけど今の時期に桃の花が枝の上側、つまり綺麗に見える場所に咲いてるのは花を落とす作業が終わってない状態だそうな。花が枝の上側に咲いてると桃の実も空を向いて実るのでそうすると傷みやすい。だから枝の下側についている花だけを残すんだって。でも実がついてから落とすやり方もあると言ってた。その家により作業の手順は違うみたいだ。

親戚の家につき玄関の戸を開けたまま話してたので、猫ちゃんが外出ちゃうから閉めなきゃと言ったら猫はもういないのと言われた。

猫はもういないの、1月に死んじゃったの。ようやくいないのに慣れてきのに。

もう、しゅんってなって、またかという気持ちになり悲しい。
いつの間にか、あっという間に年をとってしまう。いなくなっちゃう。

秋に行った時も毎週病院に行ってると聞いたけど、年だし大事に飼われてるんだなと思ってた。でも、今考えると毎週ってよっぽど具合悪かったんだなと思う。いつもどこかに隠れちゃうのに縁側で寝てたのも小さい子供がいなかったからだけじゃなく、知らない人いるのやだけど動く元気がなかったのかも。

1月は寒くてこたつのとこで寝てることが多かった。掘りごたつだから座るところにぐるりとペットシーツを敷いてたって。トイレもうまく出来なくなってたんだ。

最後はおばさんの腕の中で何度かにゃあーにゃあーって鳴いてだんだん力が抜けていった。という話をぽつりぽつりと話してくれて、泣かないように気をつけた。私がちょっと話を聞いたぐらいで泣くのは失礼な気がする。大事な猫の最後のことだ。縁側の猫のベッドもなくなってた。玄関の土間にあった猫のおトイレもなくなってた。でも見えてしまったスマホの待ち受けは猫のままだった。

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