保育園のお手伝いもこなす25歳の若院
プロフィール
☆真照寺 若院 西村慎太郎さん☆
福岡県北九州市小倉南区に立つお寺・真照寺。
現在3代目(西村さんのお父様)と4代目(慎太郎さん)と続く浄土真宗のお寺です。
インタビューに答えてくれた西村慎太郎さん(以下、慎太郎さん)は、保育園の用務員と若院の2つの面をもつ独自のスタイルを築いています。
彼の生活スタイルや若院としてどのように過ごされているのか、またこれからのことについて聞いてみましょう。
「老若男女問わず愛される25歳の若院」
-01.お坊さんになるきっかけ
住職を務める父と一緒に小学校1年生の時から毎日お参りをしていたので、当時から「自分もいつかお坊さんになるのだろうな」と思っていました。
一時期、人を笑顔にすることが好きでお笑い芸人に憧れたことはありましたが、やりたいことはお坊さん以外なく、小さい頃から「お坊さんになる」という固い意志がありましたね。
ー幼少期からお寺を継いでいくことが頭にあったということですね。
成長過程で葛藤などはありませんでしたか。
中高は仏教系の学校に通い、その後は住職を目指す子達が通う大学へ行くことは確定していました。
そのころは、なんとなく「卒業後に父の後を継げたら良いな」と思っていました。
ー大学生活はどうでしたか?
入学前から部活の先輩に目をかけて頂いていて、「伝道部」にはいりました。
活動内容としては、仏教の研究や法話を作成して部員たちに発表をしたり、子供会にて仏教のことを教えたりしていました。
部活を通して、部員みんなで互いを高め合っていました。
ただ、沢山活動をしていたので、2年生の後期は部活に身を捧げすぎて、単位が1つも取れない程に学業との両立が大変でした。
―そのぐらい部活に熱中されていたとのことですね。
-02.現在はどのような働き方をされていますか?
1日の動きとしては、午前中は保育園の用務員として保育の勉強をしています。午後は、保育園の仕事の他に、仏教の勉強や法話づくりを行なっています。
ー子供たちに法話をお話したりしているのですか?
月に1回、3歳〜5歳の子供たちの前で子供法話を話しています。
子供たちに伝わるように、「お釈迦様の言葉」としてわかりやすく工夫しながら伝えることを意識しています。
-03. 今のやりがいを教えてください。
中学3年生からお盆参りをしているので、門徒さんたちがとても暖かく迎え入れてくれている時にやりがいを感じます。いつも私の成長を見守ってくれて、お参りに行くのを楽しみにしてくれている門徒さんのために頑張ろうと思います。
保育園では、勉強したことを活かせることにとてもやりがいを感じています。子供たちに自分の伝えたいことが伝わるととても嬉しいです。今後も子供たちへの伝え方を勉強していきたいと思います。
-04.今後の目標と展望を教えてください。
今はとにかく勉強をして、父から住職を受け継ぐ頃には立派なお坊さんになることが目標です。また、法話を通して子供たちの心の教育を広く行なっていきたいです。
-05. インタビューを終えて
ご多忙の中、インタビューをさせていただき有難うございました。
慎太郎さんが保育園での仕事と若院としてのおつとめを両立されていて、子供たちや地域社会とのつながりを大切にされている姿がとても素敵だと感じました。
そのような人柄と姿勢が年齢を問わず多くの人々に愛されている秘訣なのだなとお話をお伺いしながら思いました。
最後までご拝読いただき有難うございました。
次回は、小学生で「お坊さんになろう」と決めた若院さんのお話です。
お楽しみに✨
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