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「ikigai」は幸せな人生を送る秘訣

昨年11月に屋久島へ行ったときにたまたま参加したシンポジウムで、脳科学者 茂木健一郎さんの講演を聴くことができました。(テレビ等で観ていたあのまんまのお姿でした^^)茂木さんは屋久島おおぞら高等学校の校長先生を務めていらっしゃるそう。その茂木さんが初めて英語で執筆されたというご著書「生きがい(ikigai)」の日本語版を最近読んでいます。

脳科学者である茂木さんが、一見、全くフィールド外のような「生きがい」について本を書かれたという点も興味深かったのですが、寿司、相撲、アニメ、ラジオ体操etc…といった様々な分野の事例を挙げながら、海外からの視点を踏まえながら日本の本質に迫っている一冊で、読み進めながら様々な視点を行ったり来たりしながら日本を知っていく感覚がありました。(茂木さん、今は作家やコメンテーターなど、他にも様々な取り組みをされていらっしゃると知り、生き方にも興味を持ちました。)

「生きがい」は日本特有の人生哲学だそうで、海外でも「ikigai」で通用するそうです。他にも「粋(iki)」とか「森林浴(Shinrinyoku)」とか、日本人が当たり前に大切にしてきた精神性が海外からもより注目されるようになってきていて嬉しいです。

日本人ってもっとパワー持ってるよなと思っているので、わたし自身も誇りを持って「日本人です」と言えるような大人でありたいなと改めて思いました。

この本を読みながらわたしがインタビューライター になろうと思ったきっかけを思い出していました。

「書くことが好きだったからライターになったんでしょ?」と言われることが時々あるのですが、実はそうではないのです。すごく沈んでいる人や、自分迷子だった人が、わたしから質問されながら自分が好きなことを思い出して目をキラキラさせながらそれを語りはじめた姿を見たからなんです。

あとは、「得意を活かして仕事をしたいな」と思っていたときに、得意なことを尋ねられ、唯一言葉にできたのが「人の話を最後まで聴ける」だったからというのもあります。

自分だとなかなか思い出せないものですが、人と話していると、「そういえば…」と自然に自分に矢印が向いて、自分についてふと思い出すことってありませんか?インタビュー中も、お相手の方が「そういえばあのときはこんなこと思ってた」「昔からここはよく褒められるんだよね」とか、自分自身について思い出して、語りはじめるときがあります。

時には辛い記憶を思い出さなければならないときもあるけれど、吐き出しちゃったら案外スッキリしているもの。いつも「インタビューを通して人生の意味を思い出し命燃やして生きる人を増やしたいな」と思いながらインタビューさせていただいています。

生きがいって「これがあればわたしは頑張れる!」みたいな、自分の原点を思い出させてくれるものなのかもしれない。


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