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【計画留年は就活で不利?】いただいた質問への回答Part1【2,500字】

ありがたいことに、noteについていくつかご質問をいただいているので、Q&A形式でご紹介します。

Part1で取り上げるのは「計画留年は就活で不利になるか?」です。

3年次編入生の中には、学問に打ち込むためにあえて卒業年度を1年遅らせる「計画留年」を選択される方も一定数いらっしゃいます。
しかし、一般に「留年 = ネガティブなもの」という風潮があることから、計画留年に躊躇される方がいらっしゃることも事実です。

「大量の単位取得と並行してすぐにでも就活を始めるか、卒業年度を1年遅らせ余裕を持って就活に取り組むか迷っている」という方は、是非本記事を参考にしていただければと思います。


以下、Q&Aです。
※質問者様には事前に掲載許可をいただいています。

【質問全文(一部改変)】
まだ就活をする手前の段階にいるのですが、1点質問がございます。
「単に勉強がしたいから」という理由で、卒業を一年遅らせることは就活においてどのような評価がなされうるでしょうか。(OTさんはどのようにお考えでしょうか。)
私は○○学部へ編入学するのですが、学問を探究をしたいという気持ちがある一方で、金銭的問題や早く一定の収入を得たいという気持ちの板挟みにあっています。そこで、学部生の期間を一年延長することが、勉強への欲求と金銭的問題の妥協点になるのではないかと考えています。しかし、単に○○学の勉強を1年長く行うだけで何かしらの結果・成長を得られるとも限らないのに、卒業を遅らせた点で就活において否定的に捉えられるかもしれないと怯えています。OTさんのお考えをお聞きしたいです。

質問が入り混じっているので、2つに分けて回答させていただきます。

【質問①】
まだ就活をする手前の段階にいるのですが、1点質問がございます。「単に勉強がしたいから」という理由で、卒業を一年遅らせることは就活においてどのような評価がなされうるでしょうか。(OTさんはどのようにお考えでしょうか。)

【回答】
大前提、面接官への伝え方次第ではありますが、留年経験自体が不利にはたらくことはないと考えていただいて問題ないです。私の周囲にも浪人や休学、留年が重なり2~3年遅れで就活している人もいましたが、明確な理由を用意し、それを的確に伝えられれば業界や企業の規模感を問わず内定獲得は可能という印象です。質問者様の場合は「○○学を探究するには2年では足りず、もう1年必要」という、これまで○○学に真摯に向き合ってきたからこそ導かれる明確な根拠・仮説をお持ちですので、この点を素直に強調されれば面接官は飽くなき探究心を前向きに評価してくださると思います。

【質問②】
私は○○学部へ編入学するのですが、学問を探究をしたいという気持ちがある一方で金銭的問題や早く一定の収入を得たいという気持ちの板挟みにあっています。そこで、学部生の期間を一年延長することが、勉強への欲求と金銭的問題の妥協点になるのではないかと考えています。しかし、単に○○学の勉強を1年長く行うだけで何かしらの結果・成長を得られるとも限らないのに、卒業を遅らせた点で就活において否定的に捉えられるかもしれないと怯えています。OTさんのお考えをお聞きしたいです。

【回答】
上手く質問の意図を汲み取れているか分からないですが、「大学院に進学するほどの金銭的余裕がなく、かつ仮に院進したとしても文系就職をする場合学卒と院卒にそれほど給料の差はないことも把握しているので、学部卒での就職を考えている。しかし、○○学を勉強するには2年という時間では短すぎるので、学部生の期間を1年延長したい。このような理由で計画留年して、就活でマイナス評価にならないだろうか。」という理解をしました。その前提で回答します。

その場合も伝え方次第だと思います。
先ほどの回答(質問①への回答)とも重なりますが、「留年 = マイナス評価」では決してありませんし、質問者様の場合は「ダラダラ過ごして留年した」といった部類のものでは全くありませんので、素直に先述した理由を強調されるのが良いかと思います。

ただし、ご認識の通り「1年間ひたすら学問に打ち込むためだけにあえて留年しました」のみではあまり良い印象ではないかと思います。

決して○○学の分野で何か突出した結果を残さなくても問題はないですが、「留年してでも学問を探究したいなら、なぜ大学院に進まないのか」「1年間学問に打ち込んだことでどんな学びを得たのか」「その学びを社会人としてどのように活かしたいと考えているのか」といった点は確実に突っ込まれますし、学問に関連するエピソード(編入試験でもそうですが)は1人でコツコツ頑張る個人プレーの側面が強いので、「組織の中でどう活躍できるか」を重視する新卒就活とは相性が悪いです。

専門知識を直接活かせる士業や研究職での就職を考えているのであれば問題ないかもしれないですが(詳しくは専門の方に聞いてください)、私がnoteで触れているような業界を志望される場合、「専門知識の有無」ではなく組織での活動(サークル・アルバイト等)を通して得た汎用的な学びと、それを社会で活かすビジョンや姿勢が重要になるので、「1人で学問に打ち込んで○○という学びを得ました」だけだと「チームでの活動や学びはないですか?」と別のエピソードを迫られる可能性が高いです。
その時に学業以外のアピールポイントがないと「この学生は1人で頑張ることは好きだけど、チームプレーは苦手なのかな?」とみなされ、他の候補者よりも低い評価がなされる可能性が高いです。

したがって、仮に計画留年を選択される場合は、学業に加えて何かしらチームでの活動にも取り組まれると良いかと思います。

おわりに

今回は、計画留年の就活での評価についてQ&A形式で解説しました。

質問は随時募集中ですので、DMまでご連絡いただければと思います。
OT@編入就活 (@OT1198670121066) / X (twitter.com)


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