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給食苦手、体育苦手の原因は発達障害だった:その1給食編

小さいころから給食と体育がものすごく苦手でした。この2つがあることで学校に行くのが本当に嫌だったし、大人になった今でも『時間割を確認したら体育があり、学校行きたくない~と泣きそうになる』夢を見ます。

給食について、特別偏食があるわけではなく食物アレルギーもありません。でも食べるのが遅く、小学校の6年間通知表に「給食を食べるのが遅いです」と先生から書かれていました(笑)しまいには「なぜおはぎ☆さんが食べるのか遅いのかみんなで見てみましょう」ということで、教卓でみんなに見られながら食べされられたこともあります。(今だと虐待ですね)

時間内に食べ終わることができず、食器の片付けが終わりみんながお昼休みになった頃、食べ終わった食器を自分で給食室まで運ぶのが役目でした。この事はトラウマになっていたらしく、大人になって母校を訪れた際、給食室の前でフラッシュバックを起こしてしまいました。

今思えば原因は『感覚障害』だったのです。まず私は発達障害による「嗅覚障害」があります。嗅覚障害というと一般的には「匂いがわからない」と認識されると思います(コロナの症状ですね)が、実際には「嗅覚過敏」と「嗅覚鈍麻」の両方があります。

子供の頃は、いろんな物を触った後必ず触った指の臭いを嗅いでいました。いい匂いだけでなく臭いものでもなんでも匂いを嗅ぐのが癖でした。今でも好きな人であれば、お風呂前の汗臭い頭や服の匂い、愛猫にべろべろに舐められた指の匂いなど好んで嗅ぎます。

つまり、匂いという刺激を求めているわけですね。「嗅覚鈍麻」なので自分で嗅覚刺激を積極的に取り入れる行動をしているということです。また「嗅覚過敏」でもあるため周りの匂いには敏感で、匂いで友人を区別することもできます。

さらに「触覚障害」も併発しています。これを細かく書き出すと長くなるので別の機会に。今回は給食に関する部分のみ。口に物を入れた時の感覚に反応します。「カリッ」「サクッ」「どろっ」「ぬるっ」「つるん」「ぐにょ」等々いろんな触感ありますよね。自分でも明確にどの感覚が好きで、どの感覚が苦手なのかよくわかりませんが、ひとつひとつの感覚が脳を刺激していたようです。

これらを考えてみると、私にとって給食とは、人がたくさんいる中でたくさんの食べ物の匂いが混ざり合って襲ってくる。口に入る物の匂いを確認しながらさらに口の中での食物の触感を確かめている。時にはその触感がものすごく気持ち悪く感じてしまう(味は関係ない)。など、大量の外部刺激が一気に脳に伝わってくるため、食べるのが遅くなってしまっていた。のではないかと思います。

追い打ちをかけるようですが、私はADHD:注意欠陥多動性障害なので、きっと食べながら他の事に注意が向いてしまい、食べることを忘れたりすることもあったのではないでしょうか(笑)

こうして私は給食に対していい記憶がまったくなく、本当に苦手として大人になった今でもトラウマになっています。

もし、周りに給食を食べるのが遅い子供さん、自宅で食事をするのに時間がかかったりする子供さんがいたら、「早く食べなさい」ではなく、何が原因でそうなっているのか考えてあげるとその子はきっと楽になるはず。

考えてもわからなければ、専門家に聞いちゃいましょう。食べさせる側も食べる側も楽しく美味しく食事ができるといいですね。

※あくまでも、体験談をもとに評価分析した「私の場合」の例です。「給食を食べるのが遅い=発達障害」ではないことをご理解ください。


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