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公民連携の視察(オガールの取り組み)

今回は、日本各地からの視察が殺到する紫波町オガールの取り組みについてです。

通常の議会や行政での視察はカッチリしたものが求められると思いますので、コチラから視察の申込みをされるのではないでしょうか?

私は自費で単独なので今回は肌で感じることを優先にしてやってまいりました。大阪からでも半日かからずに行くことはできるので、季節を変えて行くのもありだなと思っています。

オガールでの公民連携の取り組みは私がどうのこうのいう事はできませんので、是非コチラの本を一読、いや、二読、三読していただきたいなと思います。


・写真でみるオガール

請願駅というものらしく、正確には待合場所なんだとか


駅舎内の案内
オガールプロジェクトのコンセプト案内
駅前ロータリー 奥にオガールがあるのですが、すでに他の駅との違いが感じられる
オガールに到着
バレーボール専用施設のオガールベース
8月1~4日までのオガール祭りの準備中
サインも統一されていてスッキリしている。
各施設・施設店舗にロゴがありお洒落
緑が豊富でしっかり管理されている。
役場前広場 別の時間に子どもが遊んでいた
紫波町役場 PFI方式で建設
建屋と建屋の間を風が抜けていく
サッカー場 暑いながらも練習に励んでいる
オガールタウン エネルギーステーションから熱も供給されいる
電柱も埋設化されていて空が広くきれい
景観協定、景観条例をつくる自治体は増えている。
一時的な住まいとして考えるのではなく、まちとともに人も育っていく。

いかがでしたか?
個々が十数年前まで塩漬けになっていた土地とは思えない光景が広がっています。お金をかけるだけでも町を作ることはできるかもしれませんが、オガールとその周辺エリアの”空気感”は簡単には作ることはできません。
民間のキーマン、行政のキーマンが新たな手法を学び、そして実践していくプロセスがあったからこそ、この場所になっているのだと感じることができました。その民間のキーマンである岡崎正信さんが10周年を振り返って書かれた記事がコチラです。


・オガール祭りの空気感

今回の岩手旅は先に「盛岡さんさ踊り」がありました。そんな中Facebookでフォローしている岡崎さんの投稿で、8月1~4日の日程でオガール祭りがあると知りました。知らない者としてはなんという偶然!オガール祭りがなくても紫波町には来るつもりでしたが、ありがたいことです。

オガール祭りが16時から始まるのですが、その前に農村に関するプロジェクトのシンポジウムが開催されるということでその予定で降りました。


が、ここでやらかしてしまいました。
午前中から来ていて、昼をオガール内で取った後時間があったので、図書館でコチラの本を読んでいたら開催時刻を大きく過ぎてしまっていました。

この本、すごい面白くてですね、漫画と文章がちょうど良い塩梅で構成されていてスイスイ読んでいたら気づいたら15時スタートのシンポジウムを40分過ぎていたという・・・。最後の最後に少しだけ立ち見をさせていただいたのですが、最後の十数分でもおもしろくて、最初から参加したかったー。

その後16時からオガール祭りがスタートしました。

大幕のテントもあり快適
お酒あり
鯖あり
明る時間から人が集まり始めます
日が暮れてきてとても良い空気感に。親子連れも多く初日から大変なにぎわいに。

このオガール祭りには、祭りにありがちなイベントごとがほとんどありません。誰それを呼んで挨拶をしてもらう時間が長々とあることもありません。
学期末の校長先生の話しのように退屈で白けてきますからね。

唯一あるのが、午後7時に乾杯をすること。そして知り合いではない隣の人と軽く挨拶をすることだけです。参加されている人みんなが楽しくハッピーな空間であることがよくわかりました。

私は途中から岡崎さんが座っているところに半ば強引に相席させていただいて楽しく過ごすことができました。いろんな人が通り過ぎるたびに岡崎さんと笑い合っている。
本にあったような、人から入り、ライフスタイルを考えてからどんな建物が必要か考えていった結果がこういうことなんだなーと肌で感じることができました。

よくある町の再開発プロジェクトでは、とにかく建屋ありき道路ありきとなっていて、そこでどんな人達がどういう風に過ごしてほしいかという視点から入ることはあまりありません。
また、自治体だと国の補助金も使って立派な施設が作れてしまう。でもそこには人の思いが不在となっている。
その視点を視察に来る人達には事前に理解して、オガールで学んでほしいなと思います。
大事なのは結果であるモノではなく、岡崎さんたちが大事にしてきたプロセスだと思います。

・まとめ

いかがでしたでしょうか?
自分では数回本を読んで予習して、オガールに習って実現した大東市のmorinekiにも足を運んで、いよいよオガールに訪れることができてとても感慨深い思いでした。

何より、本気で町にコミットして時間もお金も投資している大人のカッコよさを目の当たりにすることができて、とても良い刺激になりました。
自分のところで今すぐ同じようなものを、ということは到底考えられませんが、そのための人づくりから始めたいと思います。

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