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【追記型】一般質問を考えよう!

今回は令和6年6月17日(予定)から開かれる能勢町6月定例会議での一般質問の内容をnoteでまとめながら、通告書を書いていこうという企画です。


◯一般質問とは

一般質問についてはこちらの嬉野市の内容を御覧ください。https://tinyurl.com/29jwqplk

ざっくり言うと、自治体の運営全般にわたって質問することができますよーというものです。過去の事業についてでも聞けますし、将来についてでも大丈夫です。また、自分の専門分野と自治体の事業を掛け合わせることもOKです。ただ、自治体内であっても都道府県が管轄するものに関しては範囲外となることがほとんどです(共同事業は除く)。

◯一般質問の様式

能勢町では、一般質問を行おうとする定例会議の初日の12日前に当たる日が提出期限となっており、6月4日(予定)です。質問通告は「一般質問通告書」を議長宛に提出します。質問通告に書かれていない内容については答弁ができない可能性もあるので注意します。
自治体によっては綿密に答弁調整を行うことがあります。それは個々人の持ち時間が限られていることが主な要因で、答弁できないことで時間を浪費することを避けるためと考えられます。ただ、能勢町議会の場合、答弁調整はほとんど行われていないと思われます(私は事前確認などは行いますが)。
なので、理事者は分厚い資料を持ってこられることもあります。

◯テーマ「能勢町での農業の位置づけ」

1.能勢町において、農業の産業的位置づけ

①町の税収における寄与度
「農業は能勢町における基幹産業」とよく資料にも出てきているが、数値の上から確認する。

②直近3年間での農業分野への補助金額(町が関与しているもの)
正確には補助(投資)の効果がどれだけあるのかを確認したい。

③「農家の減少=農業の衰退」という認識であるか
国からは農地の集約の話がよく出るが、本当に必要なのは農家の集約。
価格決定権のある事業所が多いとどうしても価格競争に陥りやすい。スーパーなどの商店に限らず、道の駅などでもどうようである。また、小規模すぎると計画的な圃場の管理と、設備の過剰投資の問題がでてくる。一定程度のエリアで1つくらいの事業所(法人)が望ましいのではないか。
どのような産業であっても、最初は小規模事業所から始まる。そこから市場との関係性の中で合従連衡がおこり、産業として成熟してくる。それは食料を扱う農業でも本来は同じであるが、これまでは個別補償を名目にその動きが非常に鈍かった。その業界内では生き残れたとしても、他の産業との関わりの中で取り残される可能性がある。そのための取り組みが公民ともにもとめられるのではないか。

2.認定農業者について

①直近3年間の認定者の推移
事業計画に基づいた営農を行っている事業体を把握するため。

②認定農業者の計画達成率
上記事業計画の達成率の確認。

③計画が達成されなかった場合、どのような措置が取られるのか
事業計画が達成されない理由と、そのあとのこと。優遇されている制度を使っている以上、計画が満たされないことが公平性の観点から確認する。

3.農業と経営について

①新規就農者の農業経営を習熟度
新規就農者の内、地域振興課と接点を持つ割合はどれくらいか。
また、全く経験が無い就農希望者の応対手順について伺う。

②農業大学校出身者の数と、大学校との連携
大阪府では羽曳野市に、農業大学校がある。そちらを卒業されてから能勢町の中で就農される方は過去どれくらいおられたのか。

4.政策としての農業支援

①支援組織・事業の検討の進ちょく
数年来検討されている支援組織について、現在の状況を問う。

②地域計画について
・何地区に計画策定を依頼しているのか。
・いくつの地区が策定が完了し、実行フェイズに移っているのか。

③これからの補助や支援のあり方(地域おこし協力隊の活用)
広く薄くの支援や補助では現状維持もままならないことはあきらかだ。これからの支援のあり方について伺う。
わたしは支援先については、10年、20年と事業計画を考えることができる法人に集中すべきであると考える。
ただ、事業を続けたり拡大するための人員確保、人材育成ができる体力を最初から持つことは困難である。そこを一定支援するために、任期満了後に農業法人への就職を前提とした「地域おこし協力隊」の活用を進めていただきたいが、考えを問う。

◯まとめ

2024/05/22
今日は以前から裏紙に書き出しつつ頭の中にあったテーマをnoteに書いていきました。来週頭くらい担当課に確認しに行こうと思いますが、noteに書いているとスマホでの編集もカンタンなのでちょうどいいかなと思って始めてみました。特に秘匿するものは扱わないので最初からオープンにしていても問題ありません。調整の結果今回は見送ることになっても記録として残そうかなとは考えていますので、面白そうに眺めていただければ幸いです。

2024/05/23
質問事項の「意図」について少し追記。あまり詳細に詰めすぎないように。実際、議場という場所は議論には向かない場所でして、どちらかというとこれまでの活動の確認の場と考えています。なので、そこそこの期間議員として活動している人のほうが職員との関係性もできあがっているし、部署異動があるとはいえ、お互い知った仲ということもあり話はスムーズに進みます。
事業として行えるかどうかという点においては、そのときの首長の考え方や国や府などの政策的な流れに左右され、実現できないことも多いです。
しかしながら、こちらも必要と感じているもの、調べてきたものなどを合わせて提案したり質問したりしているので、どこかのタイミングで「これまえいってたやつじゃない?」と思うこともあります(本当に影響があったかはさだかではありませんが)。

2024/05/27
「政策としての農業支援」の項目について追記。
これまでは広く薄く国も自治体も支援してきたが、現状維持すら困難でかつ、事業として成立できたところは限りなく少ないことは明らかです。
地方特有の「特定の事業所」への支援は妬み、嫉みの対象となりやすいことから敬遠されてきたと思いますが、法人化して、会計的に明朗であること、事業計画がきちんと組まれているところに資源を集中投下し一強を作っていくこと以外に道はないと考えています。今回はここまでの内容を理事者に提示して、どこまで議会で答弁が可能であるか調整していきたいと思います。

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