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【アフィリエイト広告運用】獲得数最大化に向けて実施した10の取り組み

どうもこんばんは、おたゆです。
ペパボに入社してから割と早い段階で振られた仕事、アフィリエイト広告の運用。これまで、メディア側の立場でアフィリエイトに関わることはあっても、広告主として関わるはなく完全に初でした。

いざ、概要を把握しようと蓋を開けてみたところ、数年前から担当者不在?みたいな感じで、ぶっちゃけアフィリエイト周りだけ時が止まっているかのような状況でした。

これはなんとかしなきゃいけないよね、、、ということで、アフィリエイト広告運用未経験だったものの、探り探りいろいろなことに取り組んできました。
今回は、アフィリエイト広告の獲得数最大化に向けて実施した(もしくは現在も実施している)10の取り組みについてまとめてみました。

1.管理画面紹介文の見直し

まず最初の着手したいのが、ASP管理画面におけるプログラム紹介文の見直しです。
広告主のサービス(商品)内容や成果の条件、報酬額などを記載する管理画面の紹介文は、アフィリエイターとの最初のタッチポイントとなります。この管理画面を見たときに、アフィリエイターが記事を書きたいと思ってくれるかどうかは非常に大切です。管理画面に訪れた際に「このサービスに関する記事は書きたくない(もしくは書きにくそう)」と思われてしまうと、その後執筆してくれる確率は大幅に下がります。

また、管理画面に記載する内容は常に最新情報であることを心がけましよう。アフィリエイターは必ずしも広告主のサイトに訪れて細かくサービスの内容を把握してくれるわけではありません。アフィリエイト広告の特性上、記事執筆後の内容コントロールには非常に手間がかかります。せっかくサービスがアップデートや実績がアップデートされているのに、古い情報のもも競合他社と比較されるなんてもったいないですよね?管理画面には訴求内容にズレが生じないよう、最新かつ正しい紹介文を掲載しましょう。
その上で、管理画面への流入を増やすために、アフィリエイターが管理画面上で検索するであろうキーワードを組み込むようにしましょう。アフィリエイトの管理画面では、googleやYahoo!などの検索エンジンとは異なり、キーワードを入れておくだけ検索に引っかかるようになるため、広告を見つけてもらいやすくなります。

2.広告素材の見直し

アフィリエイターにはサイトで広告を掲載してくれるメディアから、SNSやメルマガで広告を掲載してくれるメディアまで媒体は様々です。どの媒体に掲載するアフィリエイターの希望にも答えられるよう、数種類の訴求とサイズのバナーを用意しましょう。

また、忘れてはいけないのが「テキスト広告」です。バナー広告は非常に「広告感」が強く、広告嫌いなユーザーからは本能的にスルーされてしまい、クリックされない傾向がある場合も。そこで、アフィリエイターが必ず使用するのが「テキスト広告」です。テキスト広告はシンプルに「サービス名」のみのリンクを用意しましょう。アフィリエイターの立場になって考えてみると、どんなシーンでも最も使いやすいのは「サービス名」のみのテキスト広告です。

3.報酬内容の見直し

アフィリエイターのモチベーションに最も影響するのが報酬内容です。サービスのLTVやその他チャネルでのCPAを踏まえた上で、社内でのアフィリエイト広告の立ち位置を考慮しつつ決定しましょう。報酬内容を決める際には、「報酬単価」と「成果地点」の2軸で考えることが大切です。

また、忘れてはならないのが競合他社との比較です。競合他社の報酬内容は自分がアフィリエイターとしてASPに登録することで確認出来ます。競合他社に比べて低すぎないか(もしくは高すぎないか)、常に動向を確認しましょう。

4.有力メディアのリストアップ・掲載交渉

個人的に特に重要だと感じている取り組みが、有力メディアのリストアップと掲載交渉です。リストアップの方法は大きく分けて2つあります。

1つ目は、ASPにリストアップを依頼する方法です。競合他社のサービスを掲載して成果を上げているメディアや自社サービスの類似カテゴリを取り扱ってるメディアなどを洗い出してもらいましょう。ASPならでは知っている裏情報を持ち合わせていたりするため、リストアップには欠かせない方法です。

2つ目は、サービスのターゲット層が閲覧するであろう検索キーワードを抽出し、検索上位のメディアをリストアップする方法です。この方法では、まだASPに登録すらしていない有力メディアの発掘も期待できるため、交渉内容によっては競合他社と比較して自社サービスを優先的に掲載してもらえる可能性が高いです。また、自社で強めていきたい検索ワードを的確に潰していけるため、効率よく面を広げることができます。

上記をもとに成果が見込めるメディアを洗い出し、自社サービスを紹介してもらえないかASPを通して交渉を進めますが、有力アフィリエイターは間違いなく競合他社にも目をつけられているはずです。ときには、有力アフィリエイター限定の特別単価を提示することで、良好な関係を築きましょう。

5.サービス紹介資料の配布

アフィリエイターに正しい訴求で記事を執筆してもらえるように、サービス紹介資料を配布しましょう。サービス紹介資料の配布にはサービスの理解を深めてもらえる他に、できる限りコピペで掲載できる内容にすることでアフィリエイターが記事を書く手間が省けるというメリットがあります。手間が省けることは、アフィリエイターの稼働率上昇に繋がります。 

また、資料は有力メディアに限定して配布してより質の高い記事を書いてもらうも良し、全アフィリエイターに配布してより多くのアフィリエイターにサービスを紹介してもらうも良しと様々な使い方ができます。自社の状況に応じて使い分けましょう。

6.定期的なメール配信

ASPによって仕様は異なるものの、広告主から提携済みのアフィリエイターにはメールを送ることができます。定期的にメールを配信することで、アフィリエイターの稼働率向上を狙いましょう。具体的なメールの内容は大きく分けて3つです。

1つ目は、報酬内容の変更や広告素材の差し替えを始めとする事務連絡。健全に運用していくために必要最低限送る必要があるものです。

2つ目は、成果アップなどのアフィリエイター向けキャンペーン情報。これはアフィリエイターのモチベーションに大きく関与するため必ず送るようにしましょう。

3つ目は、自社サービスでユーザー向けに行われているキャンペーン情報やポジティブなプレスリリース。一見アフィリエイターには関係ないように感じますが、アフィリエイターは常にサービスをどのように紹介するか検討しています。ポジティブなニュースやキャンペーン情報の掲載は、成果に繋がる可能性が高いため、結果的にwin-winになります。

また、メール送る際に注意したいのが「タイトル」と「配信時間」です。アフィリエイターはASPから1日に数十通のメールを受信しているため、埋もれてしまいがちです。少しでも開封率をあげるため上記の2つには十分に注意しましょう。

7.提携アフィリエイター向けキャンペーン

アフィリエイト経由での獲得に、より力を入れたいタイミングで提携サイト全体で成果報酬アップのキャンペーンを実施しましょう。キャンペーンを実施することで、競合他社に比べて掲載を強化してもらえる他、これまで掲載してくれていなかったメディアが掲載開始してくれるなどの効果が期待できます。
しかし、有力メディアへの特単交渉とは異なり、掲載強化を指定することは出来ないため、獲得件数は伸びず、広告費のみが向上してしまう可能性もあります。予め影響範囲を十分に考慮した上で実施するようにしましょう。

8.有力アフィリエイターへの掲載強化

毎月多数の成果を獲得しているアフィリエイターに対し、掲載強化してもらえないかASPを通して交渉します。大きく分けて3つのほうがあげられます。

1つ目は、特別報酬を設定してランキング記事の上位掲載や、新たにサービス紹介記事を書いてもらう方法です。非常に効果が期待できるものの、アフィリエイターによって掲載強化の認識が曖昧なため、特別報酬適用前に予めルールを決めておきましょう。

2つ目は、アフィリエイター経由の獲得でユーザーにインセンティブをつけてあげる方法(例えば、メディアAからお申し込みのお客さんは初期費用無料!など)です。これによりCVRの向上が見込まれるため、結果的にアフィリエイターのモチベーション向上に繋がります。1つ目の方法と合わせて実施することで効果が期待できます。

3つ目はサービス(商品)の無償提供です。サービスを実際に使用してみてもらうことで、より正確かつ濃厚な情報の掲載がきたいできます。また、広告主とは違った視点でサービスを見てくれるため、これまで気づけなかった訴求内容がユーザーに刺さることも。
上記のような方法を用いてアフィリエイターのモチベーションを向上させ、掲載強化を試みましょう。

9.ASPの精査・追加

ASPによっては初期費用や月額固定費が発生しますし、複数のASPを管理するのは割と工数もかかるため、使用しているASPが適切か否かを定期的に判断するようにしましょう。例えば、あるASPで多数のアフィリエイターを抱えていても、CVが発生しているのはごく一部のメディアなんてこともあります。アフィリエイターによっては複数のASPに登録している場合もある(むしろその場合のほうが多い)ので移動を依頼するなどして、ときには解約することも大切です。

逆にまだまだ面を広げていきたいというときにはASPを追加しましょう。ASPによってオープン or クローズド、担当者がメディアと広告主を一気通貫している orしていないなどの違いはもちろんのこと、抱えているメディアの特性なども異なったりします。いまどのASPが自社にあっているのか精査した上で追加するようにしましょう。

10.不適切な表示・違法サイトのパトロール

アフィリエイト広告の最大のデメリットは広告のコントロールが非常に難しいことです。意図してか意図せずかに関わらず、誇大広告のような不適切な表示や違法なクリック誘導などを行ってしまうアフィリエイターが見かけられます。もちろん、こういった事象が起こらないように事前に管理画面の紹介文やメール配信を通して、認識の齟齬をなくす努力は必要ですが、完璧なくすことは難しいと思われます。

広告主とユーザーとの間にASPとアフィリエイターが入るため、ついつい忘れてしまいがちですが、広告を出稿しているは自分たちです。広告に責任を持てるようアフィリエイトサイトのパトロールは欠かさないようにしましょう。

まとめ

アフィリエイト広告の運用における土台作りから、獲得数の拡大まで10の取り組みをまとめてみましたがいかがだったでしょうか?実際に上記取り組んでみて、今後も繰り返し実施することで数字を伸ばしていけるように感じました。

他チャネルでの広告運用に比べコントロールが難しいアフィリエイト広告ですが、回し方によっては非常に効率よくCVを獲得できます。もし、あなたが突然アフィリエイト担当者になったらぜひ10の取り組みを試してみてはいかがでしょうか?

それではまた。

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