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【90年代ロック名曲選】Step On - Happy Mondays

90年代を駆け抜けたロックの名曲たち。その魅力を余すところなくご紹介♪


文化の日祝日をからめた3連休の最終日、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
多くのかたは、月曜が仕事スタート。
あんまり気分が乗らない時もありますよね。

そんな憂鬱な月曜をハッピーにできるロックバンド。
その名もHappy Mondays(ハッピーマンデーズ)。そのままですね(笑)

その代表曲ともいえる『Step On』をご紹介します。

▼DATA
Songwriter(s) : John Kongos,Christos Demetriou
Album : Pills 'n' Thrills and Bellyaches
Album Released : November 1990

マッドチェスターの旗手

Happy Mondaysは、80年代後半からマンチェスターで起こった一大ムーブメントである『マッドチェスター』の代表格です。

マッドチェスターは、クラブカルチャーが盛んなイギリスの中でも更にコアなマンチェスターにあるクラブ『ハシエンダ』を起点としたものと記録に残っています。(日本でいうとバブル期の象徴である『ジュリアナ』みたいなもんですかね)

ちなみに、そのハシエンダは80年代を代表するUKロックバンドであるニューオーダーが設営したことで知られ、若者たちのドラッグカルチャーとも密接な関係があったようです。

その若者を中心とした一大ムーブメント:マッドチェスターは、ハウス・サイケ・ロックをごた混ぜにしたような新しい音楽性を示したアーティストを多く輩出します。
代表的なバンド:The Stone Roses、Inspiral Carpets

そのなかでも当時の享楽的・刹那的な臭いをプンプンさせるバンドがこのHappy Mondaysです。
風貌もそれっぽく、かなり怪しい感じ(笑)

https://www.last.fm/es/music/Happy+Mondays

個性的なメンバー

ギャングか売人か、ルックスがかなり怪しい感じだし、やる気が見えないダルそうなボーカル。
そんで、なんだかわからんクネクネ踊るダンサーがいて、とにかくカオスです。
ちなみにこのダンサーはベズという、れっきとしたオリジナルメンバーの一人。

https://showstudio.com/contributors/Bez

メンバーと担当パートは↓の通り。

ショーン・ライダー(Vo)
ゲイリー・ホエーラン(Dr)
ポール・ライダー(B)
マーク・デイ(Gt)
ポール・デイヴィス(Key)
ベズ (Bez)

ベズの担当パートはBezです笑
なんでこんなことになっているかというと、Wikiによると、

バンドの顔的存在として欠かせないベズは、担当楽器がなく音楽的貢献のないフロント・メンバーとして知られる。ライブの間は終始ステージ上を行ったり来たり踊ったりして観客を盛り上げるが、その踊りもダンサーと呼べるようなものではなく、その場のノリに乗じた適当なものである。時折マラカスを手にすることもあるが、マイクで音を拾っていないためライブでは音がかき消されている。しかし、バンド・ファン双方から愛されている。(ポジション的には日本における電気グルーヴのピエール瀧のそれに近い)

見事なイジられようです笑

でも、このような良い意味でキャラ立ちしているお陰か、ベズはUKでテレビスターとなっているようです。

この曲、足腰に効く

そんな個性的なメンバー擁するHappy Mondaysのこの『Step On』、何だか身体、特に足腰に作用するんです。
どこかの原住民が太鼓の原始的なリズムで踊り狂うみたいな感じの、生物として本能的に肉体勝手に動いちゃうような、一種独特なグルーブ感を持ち合わせているのがこのバンドの特徴です。

曲全体の感じも決して洗練されたもんではなく、表現が難しいのですが、ジャンクフードを食べて背徳感を感じながら、その美味さに小躍りするB級グルメ的な病みつきになる味わいの曲です。
なお原曲はJohn Kongosが1971年にリリースした"He's Gonna Step on You Again"のカバー曲です。

  • イントロからアゲアゲなキーボードにハッピー確定

  • 印象的なギターリフがのっかって、ショーンのやる気なしボーカルがまた良い味わい

  • ダンサブル曲調を下支えするリズム隊

  • 間奏の女性コーラスも最高

  • そして何といってもクネクネ踊り続けるベズ

音楽的貢献なくとも、この存在感の凄さよ。


全体を漂うパーティー感。そしてポジティブなエネルギーを携えたこの曲を聴いて月曜日を軽やかに迎えたい、そんな名曲のご紹介でした。

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