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ウエルネスタウン×夢

第3回目 小樽の夢を語る会開催

2021年7月11日(日)14時30分~16時30分に第3回目の小樽の夢を語る会を開催しました。

今回のテーマは「ウエルネスタウン×夢」

2021年3月1日にウイングベイ内に済生会ビレッジ(介護・児童福祉の拠点を集約)が誕生しました。

誰もが健康で快適に暮らす生活様式を提供するという「ウエルネスタウン」の構想を目指し、株式会社小樽ベイシティ開発(OBC)と北海道済生会が取り組む、第一弾として展開されました。

https://hokkaido-saiseikai.amebaownd.com/pages/4755513/page_202103170636

このように福祉×民間の協働は間違いなく小樽にとって大きな動きになります。

また今回このウエルネスタウン構想について、ありがたいことに少しご縁がありました。そこで感謝の意味も込めて「ウエルネスタウン構想について、クリエイティブな声を集めて届ける」ということで会を設定しました。


ウエルネスタウンの展望

小樽ベイシティ開発の橋本社長はインタビューで以下のように答えております。

小樽市には人口減や人口流出などの課題があり、ウイングベイ小樽がある築港地区は、その解決のために再開発した土地です。2003年の開業当初から私たちには「ここにひとつのまちをつくろう」という思いがあり、2018年、新たなスポンサーを迎えたことを契機に、地域住民が健康で豊かに生活できる「ウエルネスタウン」を一大目標に掲げました。

18年前、車いすで生活する奥さんがいる知人から、「ここは通路が広くて車イスでも買い物しやすい。札幌へ行くよりもいい」と言ってもらいました。高齢者は敷地内を歩くだけでもいい運動になりますし、マリーナを見渡せるイベントスペースでお弁当を食べるなど楽しむ方もいます。ここは健康や憩いの資源が最初から備わっていた。それを生かす施設づくりを目指そうと、明確に打ち出したのです。

引用:SAISEI|2021 APRIL P06~07

このようにウイングベイには良好なアクセス(駅・バスターミナル・大規模駐車場完備)、店舗やスペースの充実、北海道済生会病院の隣接など優れた機能が備わっております。

その他2019年の北海道胆振東部地震発生時に、全道各地が停電になるブラックアウトが起こった際も、ウイングベイは自家発電整備があり食品売り場の機能維持や、行き場のない観光客や避難者の受け入れ、スマホの充電、敷地内が広いのでストレスなく過ごせたなど、災害時においても優れた機能を発揮しております。

また一昨年の12月に「小樽雪花火」として大規模なイベントも実施され、市民や観光客で賑わいをみせておりました。

このように数多くの機能をもったウイングベイと、ソーシャルインクルージョンを目指す北海道済生会による「福祉×民間」の連携は、小樽市民や複合的な生活課題を抱える人々にとって大きな兆しとなることでしょう。

今後の展望の例として既にいくつか構想が挙げられております。

・医療福祉サービスのコンパクトシティ化

・教育機関やサービス付き高齢者住宅などの拡充

・人口減少問題の解決として「小樽で、暮らし札幌で働くというライフスタイルの確立」へ向けた取り組み

・小樽築港版CCRC

※CCRC:健康なうちに入居し、終身で暮らすことができる生活共同体、東京一点集中の課題解決においても注目されている。

・高齢者や生活困窮者に提供するフードバンク設立

・テナントや企業と、障がい者や高齢者のマッチングによる就労支援

などなど可能性は無限大にあります。


夢を語る会

このような行き先で「ウエルネスタウン×夢」というテーマ設定のもと、夢を語る会を実施しました。

今回は小樽商科大学の事務職員の方、学生の方、私も所属する小樽ソーシャルワーカー連絡協議会そあるの方に協力をお願いして、協働で開催しました。またつながりから、福祉関係者他、小樽市議会議員の方も参加していただきました。

話合いでは、まず概要として以下のようなアイデアや意見がありました。

☆小樽築港について

・雪花火のイベントから

・小樽の玄関口、北海道の玄関口として

☆商業施設と福祉

・商業施設と福祉の双方の利点を生かす

・共生社会の拠点として

☆空間をデザインする

・コワーキングスペースの活用と展望

・市民が活躍できる空間

・アートや体験

☆観光客との交流

・市民と観光客の交流

・観光と居住の融合

☆教育の力

・教育の視点

・インフルエンサーと学び

☆若者の視点と活躍

・若者の現状

・住みやすいまち

・若者のニーズ

☆次世代に向けた取り組み

・ITの普及

・Maas

・電波の拡大

このように2時間という限られた時間の中で、かなりハイレベルな話し合いが展開されました。

以下内容を一部公開します

・コワーキングスペースの活用と展望
これまで小樽は若者層の流出として、小樽での理想の仕事がない、小樽より札幌、札幌より東京という傾向が続いております。しかし近年の働き方の変化により、都市部から地方へと時代の流れが変わっていく予兆がみられてもいます。パソコンがあればどこでも仕事ができるという時代において、立地もよく、海がみえて美しいロケーションを誇る小樽は今後若者や色々なバックグラウンドがある人がワーケーションを楽しみながら働ける場所として機能する可能性が十分にあります。また、海を眺めながらカフェで仕事する姿は多くの若者が憧れるスタイルでもあるとの声もありました。

・共生社会の拠点として
近年、共生社会への取り組みとして日本でも様々な施策が進んでいる傾向があります。特にこれから訪れるダイバーシティに向けても、様々な価値観や多様性に触れることはよりよい社会を築く上でも重要であるとの声がありました。多世代交流や、異文化交流、障がいのある人と市民の交流、また直接ではなく映像や作品などを介してつながることは、それぞれの人の持つ力や、そこにあるものの豊かさや大切さに気付くきっかけにもなり、強いては人々の心の豊かさにも直結します。商業施設の中に、共生型の拠点や共生社会への取り組みが展開されているところは全国的にも珍しいとみられ、ウエルネスタウンは間違いなく全国モデルになる可能性を秘めているという認識が共有されました。

・市民と観光客の交流
小樽の観光地としての特色を生かして、交流人口を増やしていけないかというアイディアがありました。小樽は観光都市と呼ばれる一方で、観光客をよく思わない市民もいるとのことです。しかし、他の観光都市をみると、まち全体が観光客を受け入れるムードであったりもします。ウイングベイはホテルもあり、夕方にはスーパーで外国人の方々がお酒を買ったりしている光景もよくみかけます。例として、高知では「ひろめ市場」という卸売市場と相席のフードコートが合わさった観光客と市民が自然と交流できる場所があることや、福岡駅内には立ち飲みができる日本酒販売店があって交流の場となっているという話が共有されました。このような雰囲気もウイングベイ、もしくは近隣の南小樽市場を絡めて展開できると、新しい視点での観光都市としての機能が芽生えていくのではという意見がありました。市民も集い、観光客も集い、さまざまなジャンルの人たちが集う場所を小さくてもあると小樽の価値や、訪れる人の魅力も今まで以上になるという意見もありました。

・MaaS
小樽では移動が大変という大きな課題があります。日本全国でも、電動スケートボードの規制が強すぎて普及が進まないなどの課題があります。一方で、北広島市ではMaaSというITを用いた移動システムの改革を市の研究として取り組んでいたり、室蘭市でも「行ってきまーす(MaaS)プロジェクト」として買い物送迎や病院送迎、相乗りなどの実証実験が展開されたりしているようです。トヨタでも交通の変革を核とした新しいまちづくりを展開しているように、将来に向けて構想自体は今から考えていく必要があるという声がありました。持たざることがその後の発展の強みになるというリープフロッグ経済の視点からも、小樽で自転車が普及していないことなどは注目していかなければなりません。脱化石燃料の時代を踏まえて、電気自動車の給電や水素スタンド、電動自転車の無料貸し出しなど、移動革命としての構想は、移動を課題とする小樽だからこそ極めて重要だと考えられます。

このように夢を語る会は、参加者のリミッターを解除して自由に語ることができる場です。そのため会が終わった後の心地よさや、クリエイティブな発想が展開されるなど、これまで実施された全3回とも、とても充実された会が行われております。

以上「ウエルネスタウン×夢」ということで、第3回小樽の夢を語る会が開催されました。また今回出た意見は、まとめて提出させていただく方向でおります。

今後も定期的に「小樽の夢を語る会」を開催していきたいと思います。小樽の方はもちろん、小樽市外の方も大歓迎です。石狩や北広島の方も参加してくれております。

夢はみるものではなく語るもの、そしたらきっと仲間も増えていく

このように小樽の夢を語る会は、分野や業種、年齢や場所を超えて人と人がつながることのできる未来を目指して歩み続けます。

ここまでご覧いただきありがとうございました。

今後ともよろしくお願いします!!



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