黄色くて、苦い こなぐすり

円形脱毛の治療の記憶で一番古いものは、小2のとき。

もっと前から病院に行っていたと思うけど、ストレスだろうということで、様子をみる感じで、特に治療はしていなかったと思う。あまり、記憶にない。

小2のとき、外からわかる場所に脱毛ができたことで、近所の人たちが心配するようになった。
そして、近所の人がおすすめしてくれた皮膚科にいくことにした。
隣町の皮膚科だけど、この辺では腕のいい先生と評判だったみたい。

皮膚科での診察のあと、薬を塗って、20分くらい紫?青?のライトを頭に当てて、薬をもらって帰った。また薬がなくなれば、病院にいき、ライトをやって薬を貰って帰る。


はじめての薬は、今でも覚えている。
黄色の苦い粉薬と、赤い袋に入った白い錠剤、メロンソーダのような色のくさい液体の塗り薬と、白い軟膏が処方された。

すごく苦い粉薬は、飲むのが苦痛。
試しに父も少し薬を舐めたが、大人でも苦いようだった。

薬を飲み始めて1週間~2週間で、頭頂部に髪が生えてきたらしい。
頭頂部なので、自分では見れないが、両親が毎日薬を塗って観察してくれていて毛が生えていることに気が付いた。

両親は効果があるから治療を続けようといったが、
私は苦い粉薬が苦痛で、治療は受けたくないと言った。
毎日、朝晩の塗り薬もめんどくさかった。

物心ついたときから円形脱毛症だったので、
特に脱毛症の自分に違和感がなかったのかもしれない。

それに薬のおかげで、外から見えるところの脱毛はなくなったので、なんだかんだで治療は自然消滅した。

それ以降、見えない箇所の脱毛が続き、一度もすべて生え揃うことはないけれど…

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