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15分でわかる週刊少年マガジン批評 #1(書き起こしver.)

漫画のことならこれを聴いてね。OTANIACS TIME!!
この番組は漫画好きの皆さんのためにお送りする、漫画紹介番組OTANIACS TIMEです。お送りするのは、合同会社OTANIACS代表の鈴木です。

今回から、週刊少年マガジン最新号を読んで連載されている漫画の紹介から、ストーリーに関する考察などを行っていきたいと思います。早速昨日発売された、週刊少年マガジン第17号について語っていきましょう!

表紙と巻頭グラビアは乃木坂46の斉藤飛鳥さんです。アイドルに関しては全く詳しくないので斉藤飛鳥さんも名前くらいしか知らないのですが、間違いなく可愛いですね。しかし、それくらいしか言うことがない。。早速、本誌の方に入っていきましょう笑

巻頭カラーで掲載されているのは東京リベンジャーズですが、敢えてそこには触れずに、個人的な注目作品についていきますね。

1つ目はガチアクタです。まだ連載がはじまたばかりで現在第6話。タイトルのガチアクタって何?ってずっと思ってたんですが、まず「アクタ」というのが掃除屋集団の組織名ということが分かりましたね。主人公のルドの教育係で、現在なぜか戦うことになってしまったザンカ・ニジクもそのアクタという組織に所属しているようです。ちなみに、ザンカが話しているのは広島とか岡山あたりの方言ですかね。なかなか設定としてみないので新鮮ですね。お笑い芸人の千鳥的な。「しょーもない、攻撃じゃのぉ」

現在の週刊少年マガジンのラインナップにおいては貴重な異能バトルものですが、確実にジャンプの呪術廻戦チェンソーマンを意識した内容になってますね。能力が出現する見え方は、週刊少年チャンピオンの桃源暗鬼にも似てるかもしれません。「人器」というのがこの作品における能力の呼称のようで、その能力を扱える人間のことを神通力の神が人という漢字が当てられていて「人通者」と描いてギバーと呼ぶようですね。

ガチアクタの世界観は「天界人と族民」という身分が存在していたり「犯罪者は奈落という大きなゴミ捨て場に捨てられる」ということになっていたり、かなり暗くシビアな世界観だと思います。主人公のルドは第1話から早々に育ての親を殺した罪の濡れ衣を着せられてしまい、奈落に落とされます。好きだったチワワという女の子にも、「やっぱり人殺しの子なのね」と心ない言葉を投げつけられてしまうという鬱展開でした。ルドは落とされる時に「人間を全員地獄に落としてやる」と人間たちへの憎悪をマックスにしているのですが、彼がダークヒーロー的に描かれていくのか非常に楽しみな作品であります。

ゴミ捨て場といえば、ワンピースでもルフィ・エース・サボの三人が暮らしていたゴア王国のグレイターミナルのエピソードがありますが、貴族と賎民で居住区を区切っていましたが、彼らが人間を恨むだけの性格にならなかったのはやはりお互いが助け合っていたからであって、ガチアクタのルドには辛辣な言葉を投げつけたチワワという存在はあったにせよ、彼を支えてくれる人間が誰もおらず、たった一人で奈落に突き落とされたというのが可哀そうなところだったと思います。しかしながら、ルドは掃除屋と出会って天界人という存在を知りましたが、なんにせよ彼も一応天界に住んでいたことになるので、何かしら尊い背景があるかもしれませんね。今後が楽しみです。

2つ目は「彼女お借りします」です。マガジンは連載している漫画のジャンルがラブコメスポーツに偏り過ぎてるという指摘が方々からある訳ですが、確かに「女神のカフェテラス」「黒岩メダカに私の可愛いが通じない」「カッコウの許嫁」「カノジョも彼女」「甘神さんちの縁結び」他にもラブコメっぽいのも合わせたら三分の一くらいはラブコメってことですからね。偏ってると言われても仕方ないかも。一方で、ジャンプはほぼラブコメが無い気がするから少年漫画界隈ではバランスが取れてるのかもしれない。。。

それで「彼女お借りします」ですが、ハワイアンズ篇が佳境になってきており、水原がレンタル彼女であることをマミによってバラされてしまうのですが、みんなの前でキスをする、そして本当の彼女ですと宣言することでおばあちゃんを納得させる回でした。

はじめはお金を媒介として出会った水原と和也が本当に結ばれることって、現実世界に即していえばお客として通っていたキャバクラや風俗の女の子と、従業員とお客という関係性ではなく、一人の男と女という関係性に昇華させるみたいなもんだから、まぁそういう話ってフィクションもノンフィクションも含め、世の中に多く転がっていると思うんです。しかしながら、そういう例えを少年誌に持ってきてしまうのは教育上不健全だ!という指摘がきてしまうと思うんですよ。私はもういい大人なんで、そういう例えを持ってきてしまうくらいには汚れてしまった人間ですが、出会い方を間違えてしまった二人の恋愛ものだと思えば、結構綺麗な感じにまとまって欲しいですよね。それにしてもここ数話は、画だけで語る感じが非常に良いですよね。というか画だけで心情を語れてしまう宮島さんがすごいですよ。前週の227話なんて、ほぼセリフなかったと思うんですが水原の唇とお尻で全てオッケーな回でした!カラーで原画が欲しいです笑

他にはまぁとにかく、マミさんのサイコパスっぷりが非常に怖いですが、個人的には瑠香ちゃんが報われなさそうで、非常に心を痛めています。ルカちゃんの今後が気になります。。

現在マガジンで連載されているラブコメはそれぞれ特徴があって、例えば主人公の男に二股、三股を公認している「カノジョも彼女」なんかは、これは新しい恋愛のカタチ?と疑問に思ってしまうけど、ハーレムものの一つの展開の仕方として成立しているけど、ラブコメは時代を映す鏡のような役割があるとしたら、ハーレムものをエンタメとしてどんどん提供しないといけないくらい現実の恋愛市場は格差が大きく広がっているのか、、、とそれこそ暗くなるような現実が広がっているんだろうなと思いますね。それぞれの作品の分析につては今後別途行ってみたいと思います。

今回はシリーズ初回ということでこのあたりにしておきたいと思います。次回は、展開が進んでいる「戦隊大失格」についても語って行きます!

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