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起業はツラいよ日記 #59

いま吉祥寺の商店街サンロードにあるブックスルーエさんにて弊社の刊行記念フェアを開催して頂いている。本当に有り難いことである。

出版社の社員がうちのように一人であろうが、何人いようが、街の本屋さんがあってこその出版社である。自社のオンラインサイトから直販できようが、Amazonがどれだけ強かろうが、電子書籍の便利さがあろうが、街の本屋さんあってこそなのは揺らがない事実である。

昨日打ち合わせがあって田町駅に行ったところ2件あった本屋が2件とも無くなっていた。ひとつは周辺の開発によって休業しているのだろうが、もう一つはセブンイレブンに取って代わられてしまっていた。大学生の頃通っていただけに寂しさしかない。周辺に慶應をはじめとしていくつも大学があるのに無くなるとは…、生協が運営する書店が構内にあるから良いでしょという問題ではないのだ。

本が必要ないとは誰も言わないだろう。情報を伝える媒体として本は今も変わらず必須である。紙の本は要らないという人は多いかもしれない。しかし、紙の本を要らないという人は、その人が意図せずとも本屋さんを要らないと言っているようなものである。

本屋さんはもはやノスタルジーの文脈にしか回収されない存在なのだろうか?そうではないはずだ。その流れに抗っていかなくてはならないのは戸惑いしかないが、抗わなければならないのであれば、そうしよう。

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