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#2 一人自転車旅について

遡ること2021年10月8日。

東京に強めの地震がきた夜の次の日のこと

35年前に製造されたコガミヤタsuper winnerに乗って、20時間330kmの一人自転車旅にでた。

というのも、そういう気持ちに駆り立てたのは「男たちは北へ(風間一輝:早川書房)」である。

一人自転車旅というものは、自分の想像とは裏腹に思いがけないことの出会いの連続が醍醐味である。

そして、孤独の中にも、どこかで人と繋がりを感じる稀有な遊びである。

そういう自転車旅は、中々覚悟が必要だし、出来るかどうかは、かなり運次第なところもある。

そういうわけで、計画性もなく、1日かけて自宅まで一周できるコースをぼんやり描き、東京多摩地区から、山梨県身延町に向けて出発したのである。

結論のところ、求めていた一人自転車旅ができたかというと、そうでもなかった。


膝を多少痛めたが、思いがけないインシデントはなく、無事に自宅に帰れてしまったからだ。

本当に一人自転車旅という遊び方は難しいものだ。

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