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2022.4読書メモ

これは経費で落ちません!〜経理部の森若さん〜9/青木祐子

2年前に、ドラマ化した際に推し・重岡大毅(ジャニーズWEST)が出演。
原作を買おうかどうしようかと思っていたら、
なんと夫が持っていた(笑)ので、読み始めたら、
面白くってそのまま現在も読み続けているライトノベル。

中小企業の優秀な経理部員として働く、アラサーの主人公・森若沙名子。
淡々と、クールそうでいて、
実は、人情味もあり、
恋愛面においては初心で、実は動揺しまくっている感じが好き。
主人公が30歳になり、
恋愛・結婚に関しての考えにも触れていて、その部分もまた興味深い。

重岡くんが演じていたのは、主人公・沙名子を好きになり、
アタックの末、彼氏になった山田太陽。
周りの人を明るくする、
能天気だけど、ただのバカじゃない感じとか、
とにかく、重岡くんは、太陽くんのイメージとピッタリはまる。
読む時には、太陽くんの顔とかを重岡くんで想像する、
当て書きならぬ、当て読みをして読む。それがすごく楽しい。

鹿楓堂よついろ日和16巻/清水ユウ

これも、ドラマ化をきっかけに読み始めた漫画の最新巻。
ドラマで描かれていた、ときたかのエピソードも16巻に収められていた。
ドラマでの印象的な台詞。

喫茶店は生きるために絶対に必要なものじゃない。
のどを潤すだけなら水でいい。
なのに人はわざわざ特別な空間でお茶やコーヒーをのむ。
なくてもいいけど、
あれば豊かになる、癒される、笑顔になる。
人が前を向いて生きていくために
こういう場所は必要なんだと思う。
鹿楓堂よついろ日和 最終話より

確か、漫画にも同じような台詞があった。

コロナ禍で打撃を受けた業界の1つであろう外食業界。
自分達って不要不急なのかなって悩んだ人もいたのではないだろうか。

エンタメ業界も同様の悩みを持っていた。
ジャニーズタレントたちを取り上げるドキュメンタリー番組「RIDE ON TIME」の中でも、
タレントたちが自分達の存在意義は何か?と苦悩する様子が多々、観られた。
この台詞は、
こういった悩みに対する1つアンサー。

ドラマも漫画も、
時にギャグっぽい展開も交えながらも、
今の時代に響くメッセージを内包していて、そこがすごくいい。

メンタル強め美女白川さん3/獅子

一時期Twitterとかで流れていて、気になっていたところ、
KindleUnlimitedに1巻があり、
読んでみたところ面白かったので継続して読んでいる。

タイトル通り、「メンタル強め美女」である白川さんの日常を描いた漫画。
白川さんのハッピーマインドが良い。
白川さんのいいなって思うところは、
ただポジティブ、前向きな志向ってことではなく、
落ち込んだり、時に卑屈になったりしてしまう、
ダメダメになる自分もいること認めていること。
そういう日もあるよねって、そういう時の自分を否定しないところ。

「自分自身に価値があると信じること、自分自身を承認すること」
これが3巻のメインテーマでもありました。
メンタル強め美女白川さん3   あとがき

白川さんの周りにい色んな個性を持った女の人たち、
どの人も否定的に描かないところが良いなと好感を抱いていた。
作者自身が、みんなに人それぞれ価値があると信じて描いているから、
そう感じられたんだなぁとこのあとがきを読んで、
この漫画が益々好きだなぁと思えました。

ちょっと元気がない時にお薬的に読みたい漫画。

ハルとアオのお弁当箱6巻/まちた

オタク女子のハルとオネエの蒼くんが時々お弁当を作りあうというルールを設けて始めた同居生活を描いた漫画。
ドラマ化もされてましたね。珍しく(?)ドラマの方は観れてません。
無料で1巻を読んでみて、面白かったので、継続して読むことに。
終始、ほっこり、和やかな雰囲気。
登場人物みんな優しく描かれていて、読んでいて気持ちがあったかくなる。
異性の同居で、多分、見る人によっては、
その関係性はなんだ?変だと言われる可能性もある。
でも、この物語を読んでいると、
2人が一緒に生活をすることが自然で、
この2人の穏やかな関係が続けばいいよねって思えるし、
こういう多様性がスッと受け入れられる世の中になったらいいななんて思える。

キッチン/吉本ばなな

過去に読んだことはあるけれど、
主人公がキッチンで眠りにつく描写があることくらいしか記憶になくて
なんとなく読みたくなったので手に取った一冊。
全然関係はないと思うのですが、
aikoの「深海冷蔵庫」という曲の中の
『冷たい床と温かい冷蔵庫にもたれて眠る』と言うフレーズを聴くたびに、
このキッチンのことを思い出していた。
久しぶりに読んでみて、その文章の表現に惚れ惚れとしてしまった。

心の中にいる温かい光が残像みたいにそっと輝いて、これが魅力っていうものなんだわ、と私は感じていた。初めて水っていうものがわかったヘレンみたいに、言葉が生きた姿で目の前に新鮮にはじけた。
キッチン/吉本バナナ

主人公がえり子さんに出会った場面での一節。
表現の言葉が綺麗だし、
オリジナリティのある表現なんだけど、
すごく伝わってくる、その時の気持ちが活き活きと伝わってくる。
作家さんってすごいなぁ、言葉を魔法みたいに操るんだなぁ。
ストーリーの中身も気持ちがあったかくなるような、
なんでこんな素敵な小説のことを忘れてしまっていたんだろう。
手元に置いて、たまに読みたいなと思った。

その後、他の吉本ばななさんの本も読んでみたくなって、
現在は「つぐみ」を読んでいるところ。

まとめ

今月は、異動もあり、
仕事面でいつもよりパワーを消耗していたので、
サクサクっと読めるラノベや漫画が多かった。
今後もしばしはそんな状況が続きそう。