2022年10月の読書メモ
きのう何食べた?20巻/よしながふみ
読み続けている漫画。
安定の面白さ。
タイトル通り「食事」を軸に、同性中のゲイカップルとその周辺の人々の日常を描いた漫画。
ゲイカップルというマイノリティーならではの悩みもあれば、
ゲイだろうがなかろうが色々あるよねっていうこともサラリと描いている。
これだけ長く続いていると、登場人物たちがまるで実際の知人のように身近に感じられて、
彼らの人生の岐路に思いを馳せてしまいます。
ムーちゃんと手をつないで〜自閉症の娘が教えてくれたこと〜6巻/みなと鈴
自閉症かつ重度な知的障害のある睦(むーちゃん)の家族の物語。
葛藤を経て、妊娠した赤ちゃんを流産して表向きには普通に過ごすけど、落ち込むむーちゃんママ。
色々な葛藤や悩みをとてもリアルに描いている。
同じ子どもを育てる親として共感できるものもあれば、
障害のある子どもを育てているからこそ出てくる悩みに気付かされたり。
作者が実際に、障害のある子どもを育てている親だからこそ描ける部分だなと思います。
この漫画に限らず、障害のある方やその家族の方のリアルな思いを言語化している作品というのは、
やっぱり、リアルなりの重みがある。
誰しもが言語化できるわけではないので、有難いなという気持ちで読ませてもらう。
デザイナーじゃないのに!/平本久美子、よしだゆうこ
私がSNSで交流している方たちの間でホットなワードである「デザイン」。
なんかかっちょいい横文字な感じに、自分にはハードルが高い?と感じていて、
あまり関わってこなかった。
でも、なんか気になるワードだなぁって思っていたので、
思い切って「デザイン」の学びの扉を開いてみようと何冊か本を購入。
その中でまずとっかかりに良さそうと思って漫画形式になっているこれを読みました。
基本的なことから、かなり実践的なことまで漫画でサラリと読みやすく描いていてあっという間に読めた。
なんとなくハードルが高いと感じていた「デザイン」に対するハードルが下がった。
それがこの本を読んでよかったことかも。
他のデザイン本も読みつつ、何かをデザインをする場を持ちたいなぁ。
ひとまず、自分のSNSか。
プチプラで「地震に強い部屋づくり」/辻直美
普段快適なお部屋✖️防災に強いお部屋を実現させるかなり実践的な本。
暮らしをそのまま自分に寄せて/本多さおり
社会人大学人見知り学科卒業見込み/若林正恭
お笑いコンビ・オードリーの若林さんのエッセイ。
人見知りの自意識過剰な若林さんに、
自分もその気があるので、わかるなーって感じと
時々、その感覚は流石に分からないを行き来しつつ、面白く読んでいた。
後半には結構グッとくるものが多かった。
今も多分変わらず、
若林さんは、人見知りで自意識過剰ではある。
でも、お笑いでそれなりに食べていける「社会人」となり、
その中で揉まれていく中で、得たこの世界を生きるための「コツ」みたいなものを掴んでいて、
それが今の自分にすごい響いた。
疲れた時に、読み返したいな。
夜空を泳ぐチョコレートグラミー/町田そのこ
町田そのこさんの短編集。
9月くらいに読み始めて、一旦おいて再度読み始めた。
なんか、チビチビと読みたい、味わいたい作品だなぁって思ってチビチビ読んでいた。
どの作品も大切な人との別れだったり、
何かしら苦しみとか悲しみを抱えている人たちがいて。
それがまるっと解決されるわけではないけれど、
人との関わりの中で次の一歩を踏み出していってるようなストーリーになっている。
物語の序盤、中盤には登場人物たちの苦しみとか悲しみに
ぎゅーっと胸が痛む。
でも、ラストには希望が見えて、温かい気持ちになれる作品が詰まっている。
他の作品も読みたいな。
現在、デザイン関係の本とライティング関係の本、エッセイと
電子書籍をめっちゃ積読中。
今は書くよりも読むの気分。
「電子書籍の積読は圧がない」という夫の言葉通り、
買ったが読まない・・・リスクの匂いがぷんぷん。
頑張れ私。