【アイドルオタクと人種差別】1.きっかけと気づき

はじめまして。仮初め(かりそめ)と申します。
そこらへんを歩いていたらどこにでもいそうな、しがないアイドルオタクです。
そんなそこらへんを歩いていたらどこにでも(以下略)ですが、この激動のコロナ禍で起こった自身の意識の変化、今後も続くであろう時代の変容に適応するためにアイドルオタクとして必要と思われる心構え、その他気付いたことなどを、人種差別についてド素人ながら考えていきたいと思います。


※Attention※
このnoteはあくまで「アイドルオタクとして人種差別を考える」ことを目的としたものです。根本的な人種差別の問題を掘り下げるのではなく、「アイドルオタクとしての視点」を主軸としていますので、それ以外の視点からのご意見とはそぐわない内容の可能性があります。ご了承くださいませ。


1.BTSにハマったきっかけ


私は年季の入ったジャニーズオタク(以下ジャニオタ)です。歴は10年以上、15年未満くらい。現在も継続中です。
本命グループはお財布の関係上ひとつに絞りつつ、色んなグループのバラエティ番組やドラマ・映画、youtube等をお茶の間で楽しんでいます。
いわゆるミレニアル世代で、小学生の頃から自宅のデスクトップパソコンをよく使っていました。
今でこそ凡人程度にしか使いこなせていませんが、インターネット歴は長いので「半年ROMれ」「ggrks」の時代をドンピシャで通ってきています。

BTSを好きになったきっかけは、家族がお友達におすすめされて、youtubeの動画を一緒に見ているうちに私もすっかりハマってしまった、というわりとあるあるな経緯です。
当時はコロナ禍真っ只中。「愛の不時着」「梨泰院クラス」などの韓流ドラマが爆発的なヒットを飛ばし、一般人だけでなく日本の芸能界にも第四次韓流ブームが訪れていたあの頃。
あのDynamite旋風が世界中に巻き起こっていた、まさにあの頃です。
ジャニオタ風に言うと、私は「Dynamite出の永遠のド新規」というやつです。

2.「推しが人種差別に遭う」という初体験


こうして2020年後半にBTSを好きになり、家族と一緒にテレビ画面越しに彼らを応援するようになりました。
そんな中、ある日更新された公式の動画を見てグラミー賞にノミネートされたことを知りました。

当時はまだナムジュンが破壊神であることを朧げにしか把握していないほど私の知識は浅かったです(興奮のあまりソファに投げ捨てられたスマホ…)ただ、グラミー賞にノミネートされることがどれほどすごいことなのかはなんとなく把握しました。
学生の頃は洋画にハマっていてアカデミー賞についてはよく知っていたので、それと同等のものだと言われれば自ずと理解できました。

期待を込めて結果を待ちましたが、残念ながら受賞はならず。
それでもノミネートされること自体がこの上なく素晴らしいことであり、彼らの魅力や実力がますます世界に広く知れ渡ったことと思います。
「受賞できなくて残念だったけど、彼らの魅力が変わるわけじゃないし、むしろこれからもっと輝くに違いない!」と、私はその後のパフォーマンスをいつも通り楽しんで見ていました。
このときの自分がいかに浅慮であったか後々思い知らされるとも知らずに、そんな呑気なことを考えていました。

問題はこの翌日、とある雑誌の公式アカウントが投稿したイラストでした。当時目撃した方はご存じかと思いますが、あのイラストは批難轟々の末に削除され、謝罪文が掲載されました。
ですが、その文面を翻訳して読んだ方によると「このイラストのどこがダメなの?」と言いたげな文章で、どうやら形だけの謝罪だったようです。

では、その件のイラストとは、一体どのようなものだったのか。
簡潔に述べると、「モグラ叩きの穴から顔を出し、ハンマーで叩かれて怪我をしたり泣いたりしているBTSのメンバー」という絵でした。

当時はあまりのおぞましさに吐き気すら覚えました。その後別件で悪いことが積み重なったこともあり、しばらく体調を崩してしまいました。体に発疹のようなものが出て、かかりつけの皮膚科に駆け込んだりもしました。
今でも思い出しただけで気分が悪くなりますが、私が初めて「推しが人種差別に遭う」という体験をしたのが、このイラストの一件です。
これが最初の「きっかけ」でした。

長年のファン(ARMY)の方々はこのような差別行為についてはすでに経験されているご様子でしたが、このイラストの件では皆一様に憤慨していらっしゃいました。
私が知らなかっただけで、彼ら(とARMY)はもう、こういう経験を何度もしているんだ…と思うと、呑気に楽しんでいただけの昨日までの自分がとても浅はかに思えました。
ジャニオタだけを続けていたら、もしかしたら一生気付くことはなかったかもしれません。

彼らによる「#StopAsianHate」の呼びかけがあったのは、その約二週間後のことでした。

3.日本人の人種差別に対する意識


「推しが人種差別に遭う」という衝撃的な出来事に直面したその後、更に現状を目の当たりにするような出来事がありました。
それは、偶然目にしたとあるツイートでした。

『大学の友達が「私達は白人でよかったよね…」と言っててドン引き。自分のこと白人だと思ってるの?黄色人種だって気づいてないの?』

具体的な文面は覚えていないのでほぼニュアンスですが、このような内容でした。

なぜそのようなツイートが表示されたのかは覚えていません。
トレンドにそのような単語があってつい見に行ってしまったからなのか。あるいは自ら検索してそのようなツイートに辿り着いたのか。
いずれにせよ、これはおそろしい事態だと思いました。

日本人の大学生が、自分を「白人」だと勘違いしている?
そんなことが本当にありうるのか?

もちろんこのお友達が実はハーフやクォーターで純粋な黄色人種でなければ話は別ですが、生粋の日本人だった場合、これは由々しき事態です。
日本人の人種差別への意識の低さはなんとなく察していましたが、まさかここまでとは…。
たとえ実話ではなくネタだったとしても、「推しが人種差別に遭う」という経験をしたばかりの私にとって見過ごせない内容でした。

※おそらくそのツイート主たちの会話は、米前大統領による白人至上主義的発言や、Black Lives Matterのニュースが広まっていたときのものではないかと思われます。グラミー賞の件とは無関係です。


4.アイドルオタクとして人種差別を考える


以上が、このnoteを立ち上げようと思ったきっかけと気づきの数々です。
他にも色々と気になることはあったのですが、言い出すとキリがないのでこの辺で…。

人種差別について全くのド素人なのに、このような記事を書くこと自体が見切り発車なのは否めません。
本を読んだり映画を見たりして勉強中ではありますが、未熟者故、何卒ご容赦くださいませ。

今年のラスベガスでのグラミー賞授賞式の前に、もう一回くらい投稿したいと思っています。主に私自身の「差別」に対する考え方、切っても切り離せない「#StopAsianHate」の話、その他諸々…などが中心になる予定です。

最後に改めて申し上げますが、このnoteはあくまで「アイドルオタクとして人種差別を考える」ことを目的としたものです。
『アイドルオタクとして、人種差別についてもっと深く考えてほしい』。
それが、このnoteを立ち上げようと思った私の思いの集合体です。
この記事が、誰かの「考えるきっかけ」のひとつになってくれることを願っています。


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