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オピオイド離脱症状の下痢

愚痴を言わせてもらうとすると。
在宅医療の主治医にも指摘されなかった「下痢」の原因。
オピオイド離脱症状の1つ。

病院勤務していたので薬剤性の副作用がどれほど害を及ぼしながらも誰にも気づかれずにひっそりと居座り続ける厄介者かを痛感しまくっていたが。

オピオイド離脱症状の1つに下痢があることは知識として認知はしていたが我が父において判別するのに半年以上かかってしまったのは申し訳ないとは思っている。

言い訳するとすれば膵臓癌、消化器疾患で下痢となると、疾患そのものからくるもの(専門用語でいうところの膵外分泌不全というらしいが。)なのか、長期使用していた薬剤による腸管粘膜障害なのか、(父の場合薬剤性についてはオピオイド以外の薬は殆ど減薬・退薬させていったがPCAB、ロキソニンは長期併用していた。)下痢1つとっても可能性がありすぎて。

それに退薬を始めてからわかりやすくすぐに下痢傾向になったのではなく
ちょうど下痢傾向になり始めた頃(11~12月冬)に体調不良(感冒のような)を起こしていたのが、「冬の寒い時期に体力も弱って風邪ひきやすくなってるんだ」と感冒と紛れてしまいわからなくなったのだ。

じゃぁなぜわかったのかというとすでに数週間~1か月毎で疼痛緩和に合わせて減量していってオキシコンチン80mg→10mg/dayまで落としていき最後に0mgにするところで明らかに退薬だろという症状が出たことである。(夜間寝つきが悪くなる、筋肉がそわそわする、など)。今まで何ともなかったのに最後の最後で離脱症状???と疑問に思って疑って調べてやっと、長らく苦しんだ下痢も離脱の1つだったのか。と顎が外れそうになったのである。

わずがに疼痛は残存しているようなので、今は0mg→オキノーム2.5mg×2/dayに戻してみると下痢もやっぱり緩和傾向がみられる。本人にも焦って減量・退薬することが=癌が治るという安直な考えを辞めるよう諭したら理解したよう。オピオイド離脱には対処療法の1つとして認知行動療法もあると記載あったが、精神面でのアプローチも欠かせないことが非常に身に染みる。

まずオピオイドの増量については最低3日は空けて、などの最低限ルールがあるが、減量・漸減に関してはその最低限ルールすらもあやふや(3日以上は同様に空けるとしても)で特段の決まりがない。

おそらくオピオイドの害で他剤に変更する・減量する以外に治癒・純粋に症状が緩和できて減量できる方向に向かう症例の数がそもそも少ないのだろう。癌に一度罹患すれば数多い魔の手が一気に襲い掛かる。それから逃れられる人が少ないからいまだに治癒率ダントツ低い最悪疾患と言われているのだ。

癌は身体の冷えが命取りであることは闘病からも実感しており、冷えからの下痢がくるのも1つの要因ではある(が痩せて自律神経も狂いまくっているため体温調節機能も破壊的、外的に冷えを防ぐのが本人のトレーニングと周りの配慮が大変)ため、1つの気休めとして人参湯を試させている。
人参湯は乾姜の温め作用を使って冷えからの下痢を緩和させるよう。漢方など病院の少ない採用品くらいしか認識がない東洋医学ド素人が素人ながらに調べてよかれと思って試しているだけである。ツムラ32番。店頭にはどこもほぼ置いていないマニアックすぎる代物、らしい。(オンラインで購入した)

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