コーチングを実践する中で、学んだスキルと認識が統合された感じがした話
こんにちは。DSCL Inc.所属ファシリテーター・デザイナーの大竹です。
DSCL Inc.はデザイン会社なのですが、なんと社員の約20%がコーチングを学び、プロコーチとして活動しています!
…と書くと、たいそう多く見えますが、9人中の2人です。そのうちの1人が私(もう1人はよしあきさん)なのですが、今回はコーチングを実践する中で、学んだスキルと認識が統合された感じがしたので、それをゆる〜く書いてみようと思います。
ちなみに、漢字の多いタイトルをつけてしまいましたが、コーチングのスキルをマネジメントに活かして周囲のモチベを上げてます!みたいな、明日のあなたの役に立つかっこいい内容にはならないと思います。
コーチング、なんか楽しそう
コーチングについては、本で読んだりして言葉は知っていました。自分自身についてより深く理解することで、本質的なやるべきことが見つかってやる気が出るもの、ぐらいの理解で、自分でも受けてみたりしていました。
コーチングを学び始めたきっかけは、単純に「なんか面白そう」と思ったからだった気がします。人にコーチングをするというよりも「自分自身で考えるのが上手になったら良いな〜」ぐらいに考えていたような気がします。記憶がおぼろげです。
もっと明確で計画的で面接受けするような動機があればよかったけど、面白そうだと思ったらやるしかない。
コーチング、全然楽しくない
CAMというコーチングスクールのプログラムの中には、座学だけでなく実習もありました。やってみると難しく「すごく苦手だ〜」と思いました。
「傾聴」「観察」「直感」「人を動かす質問」「肯定的な言葉」「明確なコミュニケーション」などなど気にすることが山ほどあり、クラス内では相手が言っていることがよく理解できず、クラス外の人には「なんでこんなにお金をかけてやってるの?」と逆に質問され答えられず、緊張するし、上手くいかないし、悲しくなるし「やっぱり人にやるのはやめとこう…」と思いました。
申し込んだプログラムには、クラスのみんなの前でコーチングをして、フィードバックをもらうクラスもセットになってました。「ハードル高ぁ〜!」と先延ばしにしていたのですが「そろそろやっとくか…」と思って今年の1月に再開しました。
これを受けたことで、認識が180度変わりました。
サイゼ
私へのフィードバックの中で、「もう少しさおりさんらしくリラックスした空気感を作れたほうが、クライアントも力まずに参加できる。良いコーチングは、雑談の延長のような感じになる。そうすることで思考も広がりやすくなる。」というようなことを言ってもらいました。
「ほんとにそうだな〜〜〜〜〜〜〜!!!」と思い、自分が最近一番良い雑談をした環境ってどんなものかなと思い出してみたところ、
それはファミレス『サイゼリア』でした。
間違い探しに熱中して、食べたいものを好きなだけ頼んで、1.5ℓのワインが1000円で飲めて、延々とくだらないことを喋れるサイゼ。最高ですよね。
周囲で「サイゼ飲み」が流行っていたこともあり、友達とよくサイゼに行っていました。
サイゼで話している中で「質問の視点が面白い」「その切り口で考えたことなかった」と言われたのを思い出し、ちょっとそのノリでやってみようと、PCの端に「サイゼっぽさ」と書いた付箋を貼って、コーチングに臨んだのでした。
いい
「サイゼっぽさ」でやってみると、今までクラスで聞いた「傾聴」や「Dancing in the moment」などの知識やスキルが体感と繋がって腑に落ちました。「この服、ここが袖だったのか〜い」みたいな、フィットした感覚でした。
自分が普段持っている「その人の心からころりと出てきた言葉を聞きたい」「この流れでしか生まれない会話をしたい」という好奇心に、コーチングのスキルが合わさることで、自分の好奇心が相手のためにもなる状態を作り出せるようになりました。
そんな感じで、「サイゼっぽさ」というキーワードによって、クラスで学んだ知識やスキルの多くが、自分の中の「コーチング」の認識に統合され、より自然で効果的な対話ができるようになったのでした。
もっとかっこつけられるキーワードがよかったけど、これでピンと来てしまったのでしょうがない。かっこつけられないのがサイゼの良いところ。
そんなかっこつけられないコーチングですが、ICF(国際コーチング連盟)の定める基準では「基礎ができてる、間違いない感じのコーチング」的なフィードバックをいただいたので、私のコーチングのベースはこういうものなのだと開き直りました。
かくして、ときに背伸びをしたり、ときにだましだまし日々を過ごしていたりする私にとって、コーチングのセッションは「自分のままで人と関わっている」と実感できる楽しい時間となりました。
かっこつけられないコーチング、やっていこう
コーチングは、メンタリングやコンサルティングと違い、アドバイスや診断を行いません。コーチとの対話を通してクライアントが自分自身で考え、それまでと違う考え方や行動の選択肢を発想していくものです。
このあたりのコーチングの認知度が低く(私はクラスを受けるまで知らなかった)、何か固着したところから変化したいときなどに、個人が思い浮かべる最初の選択肢に入ることは稀なのではと思います。一方で、組織内でマネジメントや学習支援の一環として、コーチングのスキルが重宝されているように感じます。
個人に、組織に、社会に、コーチングがどんな価値をもたらせるのか、自分で言葉にするにはもっと経験が必要そうです。
これから、伴走コーチとして研修支援プログラムに参加することもあり、継続的なコーチングの中で「それまでと違う考え方や行動の選択肢を発想」を、もっと自分のものにしていければと思います。
さて、文章のかっこよくなさにも開き直りながら、すごく久しぶりにnoteを書いてみました。
最後に、社員の約20%がプロコーチである弊社の宣伝です。
強いて言えば、、、コーチングが提供している「クライアントが本当に向かいたい方向に向かえるように伴走する」という価値は、弊社がデザインやそのプロセスによって提供している価値にも通じる部分があると思います。
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