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乳児ラットへのチメロサール(有機水銀化合物)の投与は前頭前野におけるグルタミン酸と アスパラギン酸のオーバーフローを増加させる: デヒドロエピアンドロステロン硫酸塩の保護的役割【要約/解説/和訳】

Administration of Thimerosal to Infant Rats Increases
Overflow of Glutamate and Aspartate in the Prefrontal
Cortex: Protective Role of Dehydroepiandrosterone Sulfate
 より引用

水銀が含有されるワクチン含まれる防腐剤チメロサールは、神経発達障害の病因の疑いがある要因として上げられます。
本研究では、マイクロダイアリシスを使用してラットの前頭前野における神経活性アミノ酸の細胞外レベルに対するチメロサールの効果を調べました。

●簡易解説
人間の身体の神経が神経パルス…つまりは電磁波として情報を伝える時には、その中の1つのエネルギーとして
アミノ酸(グルタミン酸、γ-アミノ酪酸、アスパラギン酸、グリシンなど)があるということです。この研究では実験用ラットに対してチメロサール
つまりはワクチンに利用される水銀を注入して、実験用ラットの脳からどのような放出物質が確認されたかという話となります。
以下の画像はマイクロダイアリシスの簡易図となります。
動画もリンクしていますので気になる方は確認してください。

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チメロサール投与(4回の注射、筋肉内、生後7、9、11、15日目に240μgHg/ kg)は、注射後10〜14週間で測定したところアミノ酸オーバーフローの持続的な変化を誘発しました。グリシンとアラニンの減少を伴い、グルタミン酸とアスパラギン酸の増加を示しました。
12.5μgHg/ kgの4回の注射では、マイクロダイアリシス時にグルタミン酸とアスパラギン酸の濃度を変化させませんでした。(ただし、チメロサールの薬物動態に基づくと、注射後すぐに効果があった可能性はあります。)

簡易解説:アミノ酸オーバーフローは脳から放出されるアミノ酸の量の意味
つまりは、放出されるアミノ酸のバランスが変わっているということ…
240㎍Hg(240マイクログラムの水銀)を筋肉に摂取すると脳でアミノ酸の放出に関する明らかな変化があり、グルタミン酸とアスパラギン酸が増加しているということ…※しかし12.5㎍×4セットにおいては濃度の変化無し。

灌流液中(検査や治療時に臓器や組織の洗浄/保持に利用される液体)の前頭前野へのチメロサールの適用は、グルタミン酸の脳からの放出量の急速な増加を引き起こしました。
神経ステロイドであるデヒドロエピアンドロステロン硫酸塩(DHEAS; 80 mg / kg; ip)の同時投与は、グルタミン酸とアスパラギン酸に対するチメロサール効果を防ぎました。灌流液中のチメロサールとDHEASの同時適用も、グルタミン酸に対するチメロサールの急性作用をブロックしました。
対照的に、DHE​​ASだけではグリシンとアラニンのオーバーフローが減少し、これらのアミノ酸に対するチメロサール効果がいくらか増強されました。

細胞外に放出されるグルタミン酸の過剰な蓄積は興奮毒性と関連しているので、このデータは、チメロサールを含むワクチンへの新生児の曝露が興奮毒性脳損傷を誘発し、神経発達障害を引き起こす可能性があることを示唆しています。DHEASは、水銀によって誘発される神経毒性から部分的に保護する可能性があります。


簡易にまとめると…
①チメロサールを筋肉に注射
②240㎍を4回投与した時には、アミノ酸のバランスの変化が見られた。
③変化を簡易にすると…
 グリシン/アラニン≦グルタミン酸/アスパラギン酸
④灌流液中の脳への投与の場合、急性的なグルタミン酸の大量の増加
⑤灌流液中+DHEASの場合水銀のグルタミン酸を抑制
⑥DHE​​ASだけでは、水銀の効果が増量した。

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