わたスのオンライン授業

はじめに

大学で教壇に立っております。今回の疫病に際して、学内立ち入り禁止、オンラインでの授業展開が必至となりました。学生時代に孤独感を紛らわすためにやっていたオンライン配信で培ったスキルを活かせそうなアトモスフィアとなっております。この記事では、「対面授業に近いかたちでのオンライン授業提供」によって「授業の質を維持する」方法を模索します。

2020年4月17日現在の状況

・非常勤先で1回目のオンライン講義を実行済み。YoutubeLiveを使用してうまくやれた。
・本務校では5月からのオンライン授業開始にむけて、準備中。

「オンライン」をやるにあたってのこだわり

・できるだけ対面授業を再現する。
・デジタル環境を駆使して(PCのなかのデータをいろいろ画面に表示できる)、アナログ感を出していく。ARで拡張された対面授業の雰囲気。
・メールを使って出席管理を簡略化する(LMSは重い。堅い。学生がログインしてくれない)。

作業環境

・Macbook 12inch(メイン)、内蔵カメラ、内蔵マイク
→iMac 5Kを導入(2020/04/18)
・Surface Pro(サブ)

講義(100人規模)

・Youtube Liveによる限定配信。
・諸連絡(日程、授業資料の配信)は学内のLMSを使用。
・授業終了後にコメントメールを受講者に出してもらう。(タイトルを「授業名 日付 学籍番号 氏名」にしてもらい、メーラーにつくった授業フォルダに自動で振り分ける)
・ライブ配信した動画は自動で保存されているので、授業終了後にアーカイブとして限定URLを連絡する。
・適宜、授業中はYoutubeLiveのチャットコメントを読み上げる。
・配信アプリはOBS。Mac環境では「ウインドウキャプチャ」を使用すると映像が点滅するので「画面キャプチャ」を使用する。
→バージョン2507になって「ウインドウキャプチャ」を使用しても点滅しなくなった?
・OBSをつかって、画面の隅にワイプで自分の姿を小さく映しつつ、テキストエディタを大映しにして、フォント大きめ(UD教科書体)で板書。授業終了後に板書ファイルも配布。学生によると講師の姿を映すワイプはあったほうがいいとのこと。
・OBSのシーン機能を使えば、しばらくお待ちください画面、タイトル画面、板書、資料、など切り替えながら講義できて良い。
・音声はマイクのみ。パソコン内の音声を再生する場合は、著作権に注意。YoutubeLiveはGoogleのAIがライブ配信の信号を解読して著作権違反を感知する模様(コンテンツID)。著作権違反で配信が中断されたり、アーカイブ動画を公開できなくなる(一人でテスト配信したときに、テレビの音をひろって違反通知が来ました)。
・学生はYoutubeのインターフェースに慣れているので、スマホでも快適に受講できたとのこと。

演習(20人程度)

・Zoomによるテレビ会議方式。
・諸連絡はSlackを使用。授業ごとのチャンネルを作成し、現在受講生を囲い込み中。
・画面が狭いせいもあるかもしれないが、Zoomは目が疲れる。画面共有でレジュメや資料を表示し、ユーザーのカメラ映像はオフにして、音声だけでやる予定。

解決すべきこと

・OBSがたまに落ちる。もうすこしスペックのいいパソコンが必要か。
・LMS内の履修登録状況が学生の希望や、疫病以前のありかたを反映しているか不透明。履修登録期間を調整する必要あり。

*この記事は、オンライン授業の進展にともなって、随時更新していきます。

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