マンション売却時の一括査定は意味あるのか?【その8】大手不動産会社の弱み
大手の不動産会社の弱み(つづき)を綴っていきます!
柔軟性がない。
売主から預かった物件を売るために、デザイナーにチラシを作成してもらったり、その物件の販売チラシをTwitterを使って告知したり、YouTubeで告知したりと、やれば効果が出るようなことは一切しません。
物件を購入したい人に向けても、物件動画を撮影してストックしておいて、内覧する前に検討客に見てもらえば良いのに、一件一件内覧させています。映像で物件を見てもらい、その上で内覧したい人を案内すれば検討客のためになるのに、こういう効率的なこともやりません。
社内の体制的にも、稟議、稟議、稟議と、何をするにも稟議や会議が必要でスピードが遅く、柔軟性に欠けます。
特に、大手の不動産会社の管理職のオジ様達は、アナログで今までのやり方を踏襲しようとするので変わることはありません。
専門性が低い。
店舗を出している大手(仲介)不動産会社で働く営業マンは、専門性が低いです。なぜそうなってしまうかと言うと、店頭に来店される全てのお客様をにしているからです。
不動産業者の店舗に来るような人は、色々な目的をもってきます。
相続で受けた物件を販売して欲しかったり、
所有している土地を売りたかったり、
一戸建ての購入を求めて来たり
と色々です。
そんな色々な要望に一人の営業マンが対応します。
当然、扱う物件が多くなり、探さないといけない物件も増えたりと、ひとりの顧客に割ける時間は減り、さまざまな物件を扱うので広く浅くの経験値となります。
また、大手(仲介)不動産会社で働いている人は20代や30代が多くを占めます。
離職率が高い。優秀な人は独立する。
不動産業界全体に言えることですが、優秀な人は割と早く独立します。といいますか、独立できるのです。
何故かというと、他業界に比べてインセンティブが高いからです。独立に十分な資金が比較的早く貯まるからです。
また、大手(仲介)不動産会社に入るのは比較的簡単です。最も、売り手市場と言われている現代ですから、採用する方も選んでいられません。
来るもの拒まず採用して、一定数が残れば良いと考え採用しています。
そして、ノルマ制ですので、達成できなければ上司から理不尽な詰めがあり、耐えられない人は辞めていくという流れです。
一顧客の希望をしっかり聞いて、しっかり対応している人は件数をこなせないのでノルマを達成するのが苦しくなってきます。
逆に、サバサバと顧客を捌けるくらいの人が常にノルマを達成します。
一人の顧客に割ける時間が少ない。
先程も申し上げた通り、店舗に来る顧客を全て限られた営業マンで対応する必要がありますので、当然、一人の顧客、一組の顧客に割ける時間には限りがあります。
そして、働き方改革が進んでおり残業も少なく、休日は週二日となります。
勤務時間外で、顧客のことを考えて動く営業マンがどれくらいいるのでしょうか?
結局、大手(仲介)不動産業者の営業マンはどうなのか?
不動産の仕事が大好きで、自分で対応する顧客数をコントロールできて、休みの日も顧客の要望を叶えるために動き続ける人に、不動産取引を依頼した方が絶対に良いと私は思います。
そして、そのように動ける人は、私の知る中では、やはり独立して不動産会社を経営している人だと思います。
大手の名前があれば安心と多くの人が思っているのかもしれませんが、実際に大手の不動産会社で働いている営業マンの思いや能力や経験値は、独立して不動産会社を経営している人と比べるとかなり低いと感じます。
今、時代が物凄い勢いで変化しています。
不動産業界にも、会社名で依頼するのではなく、ちゃんと個人の能力を見極めて依頼する時代になると思います。
いや、そうならないとマズイと思っておりますし、
そう私がします。
不動産業界や不動産取引の有り方を健全な方向に変えるため、日々、不動産の仕事に邁進しております。サポート頂けたお金は全て弊社の不動産事業に使わせて頂きます。