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背馬俳句 2022/5/30〜6/1

🔹5/30
1. 蕪村の碑風に揺れたる夏柳
2. 夏柳まで豚まんに並ぶ列
3. 夏柳揺れ浅川を渡る舟
4. 夏柳雨降るなんて聞いてない
5. 夏柳待つ人事故で来ぬと知らず

🔹5/31
1. ぼうたんが風に泳いでいるようだ
2. ベーグルの穴の小さき五月尽
3. 五月尽いまだに見つからぬ自分


🔹6/1
1. 手習いのいまだ切り終わらぬ甘藍
2. 甘藍を持ち肩甲骨を回し
3. 止まりては人に抜かれし花茨
4. 甘藍も二分の一あれば足りる
5. 花いばら河原へ階段降りてゆく
6. 野いばらにふと疲れたる顔のあり
7. 梔子を嗅ぎたく遠回りしたる


自選
30日の2
1日の3、6

昔から見たいと思っていた野バラを見た。

住吉川の河川敷に簾のように上から垂れ下がっていた。

愁ひつつ岡にのぼれば花いばら
与謝蕪村

私の敬愛する与謝蕪村の発句。
こんな花だったのかなと思いつつ、
現代の疲れた私も癒してくれた。
背馬拝

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