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「心友」動画紹介と脚本公開およびメイキング

この度企画から何から全部ぼっちで突き進んだ、「心友」という5分劇を公開しました。

スマートフォンで撮影・録音した映像ですのでなかなかに見にくいとは思いますが、よしなに。

脚本

本作利用に関しては特に考えていないので、もし使いたいよってもの好きがいればご連絡ください。結構実験に書いたところあるんで分かりにくい台本なのですが…。

制作過程

折角ですのでメイキングでも残してみようかと思います。

企画始動:6/24

 「あれ?今週末ガッツリ時間あるから撮影できるな?」という思いつきから急遽、以前からやってみたいと思っていた自分と自分を合成して会話させる、という試みがスタートしました。台本もこの日から考えます。
 幸い、いつか使いたいセリフメモがたくさん溜まっていたのでそれを繋ぎ合わせ、中身のない()うだうだした会話を作成します。そこはかとなくネガティブと歪んだポジティブがあり、黒が白をおちょくりながらも励ましている、という構図さえ出来ればしょーじき今回のコンセプト的に内容はなくていいのです。

 ということでこの日一日で企画と合わせて台本のたたき台が出来ました。自分の筆の早さに感謝します。

撮影日:6/26

 映像を見ればモロバレしているかと思いますが、黒役の時も白役の時もイヤホンをしてるんですね。白は勉強しながら音楽を聞いている設定ですのでまぁいいんですが、黒は編集で消せる技術がなかった……なぁんかコードがぴろぴろするダサい感じになってしまいました。心の目で消してください。
 このイヤホンをしている理由、1度台本を読み上げたものを聴きながら演技をしていたからなんです。これで相手がいない中、相手のセリフを聴きながら演技するということを可能にしました。勿論僕は3日で台本を覚えられるほど天才ではないので、耳で聴きながら「大方あってるセリフ」を合わせて話していました。たまに盛大にズレたりセリフが飛んだりしています。台本のたたき台の段階ではあったとあるセリフが覚えきれず無くなってしまったのがちょっと残念。割と気に入っていたのですが。悲しいので公開台本には残してあります。

 というわけで、この日はまず台本を読み上げて録音しました。その後撮影……の前に1個大切な工程があります。衣装探しと小道具探しです。本当は全部白黒で揃えて、カラーで映像を取りたかったのですが……黒いズボン、黒い鏡などがなく、結局白黒映像に変換して作品を作ることにしました。しょんぼり。
 ちなみにコーンスープ、ちょうどいいものがどーーしてもみつからず、咄嗟に手にとったのがこれ。

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 分かりますかね?エスニック何とかルー的な何かです(ニッコリ)家にあったので僕もなんだか分かりません。これを紙で巻き巻きして、ストローなかったのでプラスプーンを紙と紙パックの隙間にぶっ刺しました。なんて突貫工事。とかくこんな感じで道具衣装を揃え、いざ撮影場所へ。

 録音が終わったものをイヤホンで聴きながら、まず黒の撮影を行いました。黒は別人の雰囲気を出すためにエクステで髪の毛をのばし(よく見ると結構不自然ですね。地毛を結んでいる、短いぴょっとした部分がエクステの隙間から見えちゃうんだな。これもダッシュでスタイリングしたのが良くなかったかしら。)フルメイクを施しています。白より大人っぽく見えましたでしょうか。
 黒の撮影が終わったらメイクを落として薄化粧にし、衣装を変え、白の撮影になります。これは見た目がだいたいそのままの私ですね。俄然こっちの方が横顔もふてぶてしく見えたのには編集中ふふっと笑ってしまいました。姿勢わりぃし態度悪いね。まぁキャラクターもそういう感じを想定していたので見た目もあって良かったって感じです。撮影時間は限られていたので、慌ただしく撮影を済ませました。その日から編集が可能になる学業の終わりまで、しばし動画をしまい込みます。

編集作業1日目:7/27

 大学の授業が終わったので、なんとか7/31までに動画の編集を終わらせたい所存です。撮影中、動画のAE/AFロックという機能を初めて使ったのでハラハラドキドキでした。
 私は今までにもなんどか静止画の合成は試みたことがあったのですが、動画で視点を固定しても明るさがまちまちになってしまって、合成に苦労してきたのです。明るさが固定できる機能があったなんて知りませんでした。いざ合成した時は奇声を上げてしまいましたよ、あまりにも自然で!今まで光度調整してた時間返してくれませんかね……AE/AFロック、偉大でした。

 高度が揃っていたおかげで画面に違和感はなかったので、あとは己の感を頼りにコンマ何秒で会話の組み方を調整します。声劇と異なり、切り貼りすれば動きがおかしくなってしまうため、2つの動画それぞれは一切加工ができず、ただただタイミングを図るしかありません。こっちの会話がハマっても、こっちの会話がちょっと間が変。そんなことを繰り返しながら、最初の録音に近い間の位置を探っていきました。白状すると、後ろを合わせると最初の会話がどーしても噛み合わなかったので、そこだけボイスオンリーの形を取りました。
 あと、後ろの方の「元がねぇ。」「そういうこと。」の会話だけが変な間になってしまったのは悔やまれます。これはどうやら撮影時に録音とズレたタイミングで白がセリフを言ってしまったんですね。修正不可でした。誰も気にしてないといいな。こうしてしこりを残しつつも、とりあえず本編部分の動画の編集を終えました。

編集作業2日目+追加録音日:7/28

 7/27-/28のド深夜の思い付きから、最初に開演前アナウンスを挟むことにしました。それによってBGMのイメージもつきましたので、夜中のうちに効果音を漁っておきます。
 眠れないのをいいことに、深夜に表題・注意事項・最後のクレジットなどの静止画も用意しておきました。

 昼頃、部屋に人がいないタイミングを見計らいスマートフォンを使ってアナウンスを録音します。なにせ実家暮らしなもので、同居人に迷惑はかけられませんし、何しろちょっと恥ずかしいですしね。
 直接的なツールではなかったのでスペシャルサンクスからは省きましたが、この時の録音は愛用している「ボイスメモ-ボイスレコーダー」というアプリを使用しています。

 次に、本編動画の音声だけ抽出します。それを音声加工ソフトを使って、ノイズの除去、噛んだところの誤魔化し、声量の調整等を行います。動画ソフトでやるよりも波形が見えるしエフェクトも豊富ので楽ちんです。この時も秒数が変わったりしないように最新の注意を払います。ちくしょー、間のとり方変えてぇー、ここカットしてーと思っても我慢。動画はカットできないのです。

 本編の音響調整ののちアナウンスのほうも調整を済ませ、「静止画」「BGM」「効果音」「アナウンス」「本編動画」「調整後の音声」を組み合わせてトータルでバランスを取ります。ほぼ完成です!

字幕作成・公開:7/29

 やはり不眠症に苛まれまして、現在進行形でど深夜にここまでのメイキングを書いております。明日(今日?)YouTubeにアップし、字幕をつける予定なんですが……如何せんYouTubeの字幕機能、よく分かってないんですよね。上手くいくんか?

✂︎-----ここから記述日変わりまして------✂︎

 はい今字幕作業終わりました。慣れない操作に戸惑いましたが割と感覚的に使えるもんですね。これで完成となります。今から応募に回してみようと思うんですが通るのかなぁ…。

うでうでのメイキング出来たがいかがでしたかね。いろいろ初めてなことでしたが、突貫とはいえ5日間で五分の作品が作れたのは面白い経験でした!

追記:無事リモート映画祭に参加出来ました!



気に入って頂けたらサポートおねがいします、 野垂れ死にしないですむように生活費に当てます…そしてまた何か書きます……