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売れないのに値段をつけ続けてどうする!-書いたものに値段をつける(終)-

黒い白クマです。続き物っちゃ続き物ですが単発でも読める奴です。今回はnote(以外にもグッツとか本とか兎角作った何か)が思い通りに売れなくてキレてる僕と、どこかの誰かに向けてのお話。

気が付くのが遅いって話なんですけど、一転二転三転四転くらいして、やっと有料note販売を諦めました!勿論あくまで現段階では、の話ですけど。今回はその経緯と今後の目標を書いていきます。

自分の中で整理するため、みたいな部分が多いので、このnoteいつもに増してくっそ読みにくいし話とっちらかってますけど、ざっくり言うと

「好き」と「お金」の関係を「売る側」からの見方じゃなくて「買う側」からの見方に変えたら発見があったぞ、っつー話になります。

0.暇やんけ

何って言わんでもいいな、あれだよコロナ。みんな暇だろ、本屋もあいてねぇブックオフも閉まる。ネットで買えばいいって思うかもしれないけどさ、送料かかるし送料なくても定価だし中古品は届くまで汚れ具合とか分からんし…。僕だけじゃなくて皆も読むもんなくて困ってるかなって思たので、まぁ僕のが暇つぶしになるならもうそれだけで十分だよ、タダで読んでくれよ。

1. 目標の変化

ある時唐突に目標が「売ること」から「名前を知ってもらうこと」に変化しました。

不眠症なもんでド深夜にはよく将来について悩んで吐きそうになってるんですが、その時も元気に「note売れへん賞取れへんまたお祈りメールもろた」ってのたうってたんすよ。

でも待てよと。私今はありがたいことに実家パラサイトで、取り敢えず衣食住があって、まだ大学2年生になったところだぞ。今noteが売れへんくて死ぬか?死なないな。賞取れへんで死ぬか?死なないな。仕事なくて死ぬか?ぎりぎり死なないな。

最終的に私が大学卒業した後、好きなことして生きていけるかって話だから、dead or aliveが始まるまで取り敢えず3年あるぞと。

だから「今物を書いて金を稼ぐ」というよりは「3年後には金を稼ぐ算段がついてる」っていうのが正しい目標なのでは?というね。

このように、現段階で売れもしないのに値段をつけて作品を人に開かないのはもったいない、と思ったのが有料公開を諦めた一つの理由です。

2.褒め言葉の受け取り方-売り手の私-

今は売れへんでもいいやんけ、で取り敢えず腹の虫を収めたんですが、やっぱし「才がないから売れない」のか「知られてないから売れない」のかっていう疑問はデデドンと居座っているわけです。だって「才がないから売れない」なら早いところ就活に切り替えなあかんぞ。3年後にプラマイマイナスになってしまう。

3年後にプラマイプラスを目指すとすると……MyISBN辺りで文庫を売ると1冊500円くらいなら100冊でプラマイゼロか……100人のファンをつけろってことかぁ( ˇωˇ )

せいぜい10人にアクションを返してもらえるのが関の山の弱小物書きにとっては1冊売るのすらクソクソ難しい話に思えてならない。アクションすらないのに私の話好きな人いる〜!?!??

作品を褒められたこと……と思って振り返ると、思い返されるのは「リアルで会って話した人達」のリアクションばかりなんですよね。

将来はお前を養ってやるから脚本家を目指せっていう友人の言葉も、
お前の脚本がいいんだお前の脚本を使うから意味があると言ってくれた同胞の言葉も、
いつも応援してくれる後輩の言葉も、
言葉を尽くして褒めてくれた大会スタッフの言葉も、
将来を期待してくれた先生の言葉も、
いい作品をありがとうという使用者の言葉も、

ぜーんぶ信用出来なかった。一瞬「ヤッター!」ってなるけど直ぐにその褒め言葉が向けられた私の作品が未だ1円だって生み出さない事実に気がついてしまう。

褒めてくれる知人たちはお客さんじゃないし、
コンクールに送った台本は入賞しないからフィードバックないし、
珍しく何かアクションが帰ってきたとしたらお祈りメールだし、
使ってくれるのは嬉しいけど無料で貸してるからそれで特別何かが起こるわけでも生活が成り立つ訳でもない!

友人音信不通やし、
大会スタッフ連絡くれるって言ったのにそれっきり連絡くれへんかったし、
そういや結構前に送った応募メールは返事も来ねぇしぇ!

畜生。腐りもしますよ私も!……あ、話が逸れた。

ともあれ、きっとこの褒め言葉はただのお世辞か身内贔屓って奴で、ホントは私の人柄(人柄?人柄……そんな好かれるような人柄でも内容な気がするけど)とかなんかその辺ももろもろ含めて「黒い白クマ」のことが好きなだけで「黒い白クマの作品」が好きなわけじゃないに違いないって。そりゃまぁそれも凄まじい思い上がりな気もするけどもさ。

「金を払う程は良くないんだ。」これが、noteが売れないことが生活に直結しないのに異様に心に来た理由なんだと思います。元々信用出来なかった褒め言葉がさらに受け入れがたくなってしまった。

3. 褒め言葉の渡し方-買い手の私-

ただこの「金を払う程は良くないんだ。」という発想は「素敵なもの=お金を出したいもの」という方形式にめちゃくちゃ依拠している。ついでにいうなら「無料で読めるならお金出さないよね」という発想も根強い。

で、自分の「素敵なもの」に対する態度を省みてみたらば、驚くほどにその2つの方程式がぶち壊れていることに気がついた。

だって、

自分の好きな本、
自分の好きな漫画、
自分の好きな歌、
自分の好きな絵、
自分の好きなゲーム、

それって

親が好きで家にあった本(お金払ってない)、
今も無料公開してるもの全く同じ奴をまとめた漫画(ネットで今も無料で読めるけど買った)、
テレビから流れた歌(お金払ってない)、
無料チケットもらって行った美術館で出会った絵(お金払ってない)、
1回も課金したことない広告を見てライフを回復するゲーム(お金払ってない)

のことじゃないか。

金を貰えなきゃ生活できない、好きだって言われるだけじゃ意味が無い。そう思ってるのに私は私の好きな人達になにか払った?払ってない。そりゃ広告費とかで稼いでらっしゃるだろうから私の立場とはまた違うだろうけど。でも「僕」は「彼ら」にお金を払ってないじゃない!ジーザス、あんなに1年間どっぷりはまっていた刀○乱舞だってストラップをら○んばんで買っただけやんけ。

珍しくお金を落としたのは?無料で読み倒した漫画の紙版ばっかりだ。ついでにいうと夢の国にはめちゃくちゃお金落としてるけど、その前に親の金でしこたま行ったからハマったことは明白だしな。

めちゃくちゃ好きだけど使えるお金はない、仕方ないから絶対に外れないものにお金をかけよう。そうやって書いての私は色んな作品を愛でてきたわけです。

「素敵なもの=お金を出したいもの」
「無料で読めるならお金出さない」
そう思って「売り手」をやってたけれど、その考えは「買い手」の僕には1ミリも当てはまってなかった。なら「金を払う程は良くないんだ。」といって褒め言葉を素直に受け取らなかったのって自分の首を勢いよく締めていただけなんじゃないの?

このような考えの変化から、自分の文章に値段をつけることへの固執が薄れたのが有料公開を諦めたもう一つの理由です。

4.それでも売らなきゃ生きてはいけない

とまぁこんな感じで自分の作品を売ることに1度見切りをつけたわけですが。

例え今はお金を払ってもらえなくても、「いいね」と言ってくれた言葉はお世辞ばかりじゃないだろう
例え無料で読めるものでも、「いいな」と思ったらきっと文庫化した時に手を伸ばしてくれるだろう

という思いが生まれただけで、最終的には売らなきゃ生きていけないこともまた事実です。というか言葉を選ばずにいえば

今売れなくても最終的に売れる可能性がゼロって訳じゃないから売名や思うてタダ働きしようと思った

が今回の心境変化ですもん。このままタダ働きし続けるぞーっ!って話ではもちろんありません。今後本を出したら100人くらいには買ってもらえる、それくらいの知名度を目指して取り敢えず2020年度はタダ働きしていこうと思います。売れないのに値段つけても意味ない。なら初期投資だと思って僕が価値あると思っている自分の文をオープンにします。このタダ働きは未来への広告費!そう思うことにしました。

最後になりますが、皆様へお願いを。

僕の作品をいいな、と思ったら、是非拡散してください。一言「いいね」って教えてください。 今は売れなくても、誰かがお金を落とさずに愛でてくれてるって分かると、今回の心境変化に自信が持てるのです。

長々と失礼しました、黒い白クマを今後とも宜しくお願い致します。またね。

気に入って頂けたらサポートおねがいします、 野垂れ死にしないですむように生活費に当てます…そしてまた何か書きます……