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宮崎から、そして日本から台湾への窓口を担う〜宮崎放送の地域商社・トレードメディアジャパン

放送局は地域創生に取り組むべきだ、とよく言われる。だがその具体となるとなかなかイメージし難いだろう。やり方はおそらく定型などなく、その地域なり局なりで独自に考えることになるのだと思う。

3月にこのMediaBorderで記事にした毎日放送が設立した株式会社Zipangはその好例だった。コンテンツのタネを自治体と一緒に育てて形にし、その地域を活性化する。メディア企業ならではの”やり方”だったしひとつの地域に限定しない活動をしていた。

宮崎放送が台湾と地域を結ぶ”商社”に取り組む?

風の噂で聞こえてきたのが、宮崎の放送局が”商社”的な地域創生に取り組んでいることだった。これも新しい”やり方”のようだが、放送局が商社をやるというのはどういうことだろう。宮崎放送グループの株式会社トレードメディアジャパンのWEBサイトを見ると、こんな図が載っていた。

トレードメディア概念図

宮崎県の生産者や自治体と台湾を中心としたアジアを、宮崎放送の力を活用して結ぶらしいことは図からわかったが、具体的なことは聞くしかなさそうだ。そこでご紹介をお願いし、トレードメディアジャパンの高田智康社長に取材することができた。台湾にいらっしゃる高田社長とZoomでお話しし、ようやく”商社”の具体がわかったが驚くべきことばかりだった。

宮崎・台湾・商社・地域創生。この解の見えないパズルを解く鍵は、ローカル局の新しいミッションだ。大変エキサイティングな高田社長のお話を紹介したい。

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