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学研二眼レフ「改」で撮ってみた

先月組み立てた学研大人の科学二眼レフ。
じつはファーストロールを7日間で撮り終えて現像もしていたのに、だいぶ塩漬けしてしまいました。
銀塩写真だから? そんなの駄洒落にもなりませんが、ともかく私ごとで自由が効かなくなりましてね。
ご無沙汰をしております。

フィルムの巻き上げ、当初例のくるくる回る指標1/4を目安にしていましたが、途中で気になりだして20分の位置…60度ですね、そのくらいに間隔をあけるようにしたところ、いつものカメラ屋さんを手間取らせてしまうことに…ともかくもトリミングは、データをもとにじぶんでやってみました。


このなんともいえない美しいアーチ状の講堂は、塩竈市杉村惇美術館。
昭和25年だったかの竣工ですが、驚くなかれなんと木造なのだ。

しかしハーフ化で画角が当然のごとく狭くなり、左右逆像のファインダーもあいまって勝手がわからない。
しかしプラスティック製の単玉レンズにしては、明るい場所限定の話しですが、それなりに写っています。
ピントもだいたいでしか合わせようがありませんが、あじさいの花瓶のカットをみると、一応文字もよめます。
ISO400さまさまではありますが、久しぶりに新品買った富士の400、開けてびっくりフィルムケースがまんまKodakのやつで、MADE IN USAって…大分じゃないし(昭和20年代の駄洒落だね)、富士フイルムの生産拠点がアメリカに移った? わけがないよね。
噂は本当らしい。
話しがそれました。


「いつもの写真屋さん」店先

案外と接写、というよりかは、近距離の方が合っているように思うのは、錯覚だろうか?
単純に無限遠に焦点が合ってない説も大いにあるけど。

お待ちかねの多重露光コーナー

このカメラ、巻き上げしなくても何回だってシャッターが切れるので、多重露光で遊ぶにはうってつけかも知れません。


…といいつつこれだけか。
途中で間隔を広げたこともあってか、枚数自体はハーフ化の恩恵はありませんでした。
72枚ぶん撮れたら撮れたで、きりがない気分にもなったでしょうが。いま何枚目かわからんし。

ハーフ化してのメリット・デメリット

いきなりハーフ判にして撮ってみたわけですが、巷で言われるようなこの単玉レンズの特徴、というか欠点らしきものがあまりみられなかった?のは、おそらくレンズの周縁部がトリムされることで、それが目立たなくなっただけなのではないか、と思います。

むつかしい理屈はわからぬけど、一般的なハーフ判カメラの特徴としていわれる被写界深度を稼げる点も、ピンボケ写真を量産せずに済んだ一因かと思われます。

一方で、画角が狭くなるのは、日ごろ35~38mmの焦点距離に慣れてしまっているおしゃまにとっては、問題でした。
実質、中望遠くらいの感覚(それすらもほぼ使用経験なし)ではないかと思われ、扱いにくいし撮りにくいことといったらない。

それでも良いなら、試す価値はあるかもです。
組み立ててはみたがすぐ飽きた(呆れた)人や、買ったもののいまだ手つかずで熟成させている人、活用法に悩む人にはぜひともこの際だから参考にしてみて欲しい。
光線引きとかなければ、写ってなかったということもないと思われ、フィルムカメラとしての最低限の機能はあるので、失敗したとしても本体+フィルムと現像代だけで済みます。

お読みいただき有難うございました。



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