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PEN FTを携えて、昭和の街へ

年に一度の「まつり」を見に

みなさんは祭りというと、なにを思い浮かべるでしょうか。
まずもって地元のお祭り、そして好きな土地でひらかれる、いずれもその地域を象徴するイヴェントを想起されることでしょう。
大抵は神社仏閣が中心になって開催するものだと思うのですが、今回ご紹介するのは、その点ちょっと風変わり。
その名を「みんなでしあわせになるまつり」と言います。

神輿も山車も登場しない。かわりに昭和の薫りを色濃く残す、栗原市栗駒六日町商店街を歩行者天国(これも旧い言い方だなあ)にして昭和の車を展示。その周囲を個人や有志で保存しているボンネットバスを走らせて乗ってもらう。乗車券は商店街で買い物や飲食をしたらもらえるよ、というシステムで地元の人にもお金が落ちる…ということだったかな?

9月17日、三連休二日目。
宮城県は朝から曇り空。
仙台市青葉区陸前落合駅手前から、国道457号線を北上。
白石市から岩手県一関市まで、東北道や4号線より西側、山側を縦断する道ですが、どういうわけか迂回に迂回を重ねているとしか思えない線形。
そして市街地も通るせいか、先日の岩手県道14号とは違い交通量多い区間もままあり、速度も上がらないし「アオリーマン」の車もいるしで落ち着かない。
そして48号、47号などとの重複区間も長かったりします。
ロイズのお菓子で知られる「あ・ら・伊達な道の駅」以北は山間部になり、ほんとにこっちでいいのか不安になったりしましたが、無事に県道栗駒公園線と合流すれば、栗駒の街は近いです。

その457号のチェーン着脱場で後続車をかわしたときがこの日の1枚目。

イガイガが散乱していて、ここを踏み越えて本線に戻る気になれず、Uターンしてこの場所をあとにしたのでした。

そしてまつりの会場に到着したのが9時半。
2時間半かかりましたかね。
駐車場は旧栗原電鉄の栗駒駅跡地、線路自体ははいまもそのままです。

この日は5台ものバスが集合。
一度に揃うタイミングなかなかなくてね。


車より街並みを撮るへそ曲がり

正直なところ、以前とは様変わりして参加車両はほとんどが車自慢みたいな雰囲気がするのです。
なのでそっちはあんまり撮っていません。
昔は商用車の参加も多くて、絵になる場所にまるで現役時代のように停められていたりしたものですが。

時間が止まったかのような錯覚に陥る八百屋さんもあり

会場から一本通りを隔てると、変わらない日常が

川には鉄橋が残っていました

ひと気がないのですが、たしかにいまも人の暮らしがそこにある。
それにしても味のある建物ばかり。

ペンFTの実力やいかに?

ハーフサイズカメラに36枚撮りフィルムで72枚。
デジ並みに次々シャッターを押せるのがよい。
といいますがそうしないと撮りおわらない(笑)

いちばんにフォトジェニックな、狭い路地にぎりぎりバスをねじ込んで商店街の(臨時)バス停にでてくるところを撮影して、お昼も食べていないのにおなかいっぱいな気分で会場をあとにしました。
正直なところ、たびたび来ているとマンネリズムは否めない。

肝心の露出計の精度ですか…あまり気にしてなかったです(汗)
だいたいサニーシックスティーンにプラマイしてた。
上の八百屋さんなんかではf4くらいに開け、空が多めに入るところでは絞る。
フルマニュアルのフィルムカメラではあたりまえ。
それでも時々「ミスったかな」という瞬間もありましたが、そこはネガフィルムのよいところで、現像→データ化の段階で補正をかけているはずだからだいたい合っていれば大きな失敗はないとも言えます。

帰り道の駄賃

これはなに?

実はこれでした

フィルム装填時に、スプールに確実に先を巻けたらすぐ裏蓋を閉めてしまう。
開けたまま2回も巻き付けてたら感光して72枚しか撮れないよ…?
気がついたら、現像したデータで78カット撮れていた。
最後はもう巻けないから滑ってたのかな、多重露光になっていたというオチでした。

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