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居心地のいい部屋の価値について考える

GW初日、これから9連休であるのに何もする予定がない幸せを感じつつ、眠い上体を起こし、ぼんやりと自分の部屋を眺めていた。「ああ、もっと居心地のいい部屋がほしいなー。」

かといって、何をどうすれば「居心地がよく」なるかもわからない。

だけど、寝起きの自分の直感には大体従うことにしている(え?)ので、どうすれば居心地がよくなるかそのぼんやり頭のまま考えました。そしてわかった。私の部屋には気軽に座れる場所がないのです。仕事するか、寝るかの場所しかない。

自室間取り

お気付きのように、中央に座椅子はあります。これまで何年にもわたって座椅子を使ってきました。ザイサー歴ざっと7年です。普通の座椅子、ちょっといい座椅子、いろいろ使いました。最初はいいんです。みんな私の味方だよ、という顔して優しく包み込んでくれる。でも時間が経つとおしりのところがヘタって痛くて「そのへんに横になった方がマシ」とまで思わせるか、1時間も座ったら首が疲れる、足が浮腫む、クッション増し増しでしのごうとするも、にっちもさっちもいかなくなってクッションばかり部屋に増えていく、そうしてどこにも座らなくなって結局ベッドでくつろぐ時間が増えるから、シーツもまめに洗わないといけない・・・など不満続出。

とにかくそんなこんなで寛ぐために買った座椅子が「寄り付かない場所」になっていくのです。しかも、じんわりとそうなっていくのでその心境の変化に気づかない。あんなに蜜月だったのにね、、私たち、いつのまにこうなったんだろうね、、てなことで気づいたら座らなくなっていた。

でも相手は物なので、私がなんとかしないとずっとこの「快適ではなくなってしまった物」とのお付き合いが続くわけです。だからまずは「快適でなくなってしまった」と気づくことが重要なのです。「高い値段したし」とか「◯年しか使ってないし」とか、いろいろ執着はでてくるのですが、肝心なのは「これが今、私を快適にしてくれるかどうか」です。だっておまえはただの物なんだからな!(急にどうした)

400円出せば粗大ゴミとして出せる(何度か経験済み)のはわかっているけど、なんといってもなんといってもエコじゃない。罪悪感もある。もうこんな悪循環な買い物終わりにしたい。これで最後の恋にしたい・・・そんな気持ちで新しい座椅子探しに乗り出したのがきっかけです。

それを相談したときの友達の一言

「座椅子をやめようとは思わないの?」

ーWhy don't you think about quitting ZAISU?ー


びっくりして謎の英語字幕ついちゃった。

衝撃でした。

座椅子がまさか悪い子だなんて思わなかったんです。あと、この狭い部屋で座椅子以外のチョイスがあるとも思わなかった。いろんな思い込みがあって、座椅子しかないと思っていたことに気づかされました。

思えば、こいつらには結構苦しめられてきました。

1代目:大好きだったけど経年劣化でヘタっておしりが痛い。

まんなかがヘタルブラウン

2代目:大好きだったけど経年劣化でヘタってお尻が痛い、いぼ痔になる。(1代目との色違い)

まんなかがヘタルグレー

3代目:今度こそはと、ヘタらない分厚いやつをネットで見て買ったが、全然からだに合わない、腰が痛い。いぼ痔が悪化する。

黄色座椅子

いや、買い物がヘタなだけじゃん!いぼ痔は座椅子に関係あるんか?と思うかもしれない。まあそれも一理ある・・・(座椅子選びに成功されている方には申し訳ない&リスペクトしかない。)

でもとにかく、座椅子を一旦諦めてみることにしたのです。

そこで候補に浮かんだのが、IKEAのポエングと、楽天やアマゾンで見つけた1人がけソファです。

まず、オンラインショップで買う1人がけソファは座椅子と同じ末路を送りそうなので諦めました。レビューがどれだけよくても無視・・・です(危ない危ない)”あなたにとって良い物が、私にとっての良い物とは限らない”と、ぶつぶつ唱えるのです。レビューに惑わされがちな人におすすめの念仏↑

そこで、試用できるものだけを選ぶことにしました。まずIKEAのポエングです。お店で試用してみて、とてもよかった。大きく安心感があり頭をまるごと支えてくれる、木の足でスッキリと出来上がっている見た目のシンプルさに反して、全身を優しく包み込んでくれる。この軋みが体の重さと負担を分散してくれている。腰がすこし沈むのに、深すぎなくて立ち上がりやすいし座りやすい。足のところは少し上がっていてぶらっとさせられる。(身長163センチの私でも)

そして付属のクッションがへたったり気に入らなくなったら買い換えられるところもよかった。

万が一しばらく経ってからこれが気に入らなかったら別のマットとか、いろいろ変えてみれるところもいい。しかも解体がらくだ。座椅子を捨てるよりずっとらくだ(もう捨てる時のこと考えてるんか・・・)

そういうことを考えて、帰宅して一息ついてからIKEAオンラインショップで速購入しました。

届いて約24時間、

ずっと座っています。

ポエング

いやー、快適だ。幸せだ。買って正解だった。

朝起きて、この子が目に入ると

「あ、いい部屋。幸せ!」

って思う。そして座ってみると、

「こんなにいい部屋だったのか」

って思う。

目に付いた部屋の小物が、全部自分の好きなもので揃っていて、いつのまにか心地いい空間が出来上がっていたことに気づいた。

なんで気づかなかったんだろう?

目線の位置も変わった。

ー以前ー

低い景色1851

ー今ー

高い景色2056

なんか、景色が見えるようになりました。こんなにいい部屋だったのか(何度目)

そして以前はここで「ぼんやり」することがなかった。

スマホをいじるか、ネットフリックスを見るか「何か」してないといけなかった。それは腰やいぼ痔や人生の痛みを紛らわすかのように・・・・・。

それが今、どうしたことか私は「ぼんやり」している。手には何も持っていない。ただポエングの手すりに両手をのせ、目線は目の前の窓とか部屋全体を見つめている。遠くで子供達が遊ぶ声が聞こえる。こんなのいつぶりだろう?ただ「ぼんやり」すること・・・・・。

ぼんやり物思いにふけって、「そうだ、この感動をnoteに書こう」とか「イラスト用のインスタグラムアカウントを作ろう」とか「やりたいことリストを作ろう」とか、どんどん前向きなアイディアが出てきている。

「窓が汚れてるから、拭いたら綺麗になるかな」と思って、さっき産まれて初めて外から窓拭きした。え、めっちゃ窓綺麗。こんなに明るくなるんだ。

あれ?居心地のいい部屋ってすごくない?


すごい・・・・すごいぞ、居心地のいい部屋!本当にいい。自分の暮らす部屋は居心地がいいに限る。

人生の幸せ度が2倍くらいには上がる気がします。

もしも自分の部屋をみてぼんやりと落ち着かないと思った場合、どこかを変える必要があるかもしれない。そのときにお別れを惜しむべからず。自分の居心地のいい空間は、自分にしか作れない。自分は自分にしか幸せにできない。

そんなことを教えてくれた、ポエング最高。ポエング大好き。

でももしそう思えなくなった時には思い切って見限ることも忘れないでいこうと思う。

これからの長〜い在宅生活と人生を楽しんでいけそう。はー買ってよかった〜!(二度目)


※3代目座椅子ちゃんは捨てずに実家に送りました。

※私はIKEAの回し者ではありません

※今までの座椅子たちに感謝をこめて・・


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(なんか不本意な顔してるやついるな)

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