『映画クレヨンしんちゃん』のカードのイラスト・再現度が最高すぎたので紹介させてください【ヴァイスシュヴァルツ】
2024年7月26日に、ヴァイスシュヴァルツというカードゲームから新商品『トライアルデッキ&ブースターパック 映画クレヨンしんちゃん』が発売されました。
子供の頃から『クレヨンしんちゃん』が好きなの自分からすると、この商品があまりにも魅力的な内容だったので、”ヴァイスを知らないクレヨンしんちゃん好き“、”クレヨンしんちゃんを知らないヴァイスプレイヤー”などに魅力を伝えたいと思い、noteに記させていただきました。
※カードイラスト、カード効果、カード名の関係上、どうしても作品のネタバレになってしまう箇所が多々あります。「これから映画を見ようとしている方」の閲覧は非推奨です。
※ヴァイス未経験の方にも出来るだけわかりやすくカード用語を省いていますが、それでもわかりづらい部分があるかもしれません。そのときはすいません。
※自分の憶測や妄想な部分が多々あります。ご容赦ください。
※めちゃくちゃ長いnoteになってしまったので、気になるところだけ目次から見ていただくのもいいかもです!
『ヴァイスシュヴァルツ』とは
まずは、「ヴァイスシュヴァルツとは何ぞ?」という方に向けての説明になります。(ヴァイスプレイヤーの方はスルーしてもらってOK)
ヴァイスシュヴァルツ(通称:ヴァイス)は、1対1で対戦するトレーディングカードゲームです。人気のアニメやゲームなどカード化されており、参戦作品は相当数あります。
ヴァイスは2008年から始まっており、16年の長い歴史もあり、2024年8月現在で、約140種類ほどの参戦タイトルがあるらしいです。
この作品の豊富さがこのカードゲームの面白いところで、『Disney』VS『ジョジョの奇妙な冒険』という本来ではありえないマッチアップや、『カードキャプターさくら』VS『葬送のフリーレン』による魔法対決、『【推しの子】』VS『アイドルマスター』のアイドル対決なども実現できたりもします。
2人で遊ぶという側面以外にも、加工がキラキラしており見栄えがいいものや、声優さんのサインカードなどもあり、コレクション要素に優れているのもの特徴的です。
細かいルールなどは長くなってしまうため、対戦に興味がある方は公式サイトをご覧いただければと思います。
ヴァイスにおける『クレヨンしんちゃん』について
「あの『クレヨンしんちゃん』がついに参戦!」と思いきや、実は2014年4月18日に第1弾が発売しています。なので、10年の時を経て2024年7月26日に第2弾が発売ということになります。
第1弾では、アニメ『クレヨンしんちゃん』に加え、下記の3本の映画がカード化されています。
『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』
『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』
『クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』
この3本の映画が選ばれた理由としては、一般的に人気が高かった映画と、当時上映していた映画(ロボとーちゃん)の販促かと思われます。実際、ロボとーちゃんは入場特典でヴァイスのプロモカードを配布しており、自分も当時もらった記憶があります。
第2弾では、『しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦 とべとべ手巻き寿司』を除く31の映画作品がカード化されています。
3Dしんちゃんに関しては番外作というカテゴリだからか、残念ながらカード化されていませんが、それでも31作品のカード化はかなりすごいことです。
過去の映画のシーンがカード化されることだけでも喜ばしいですが、29名の声優さん箔押しサイン入りカードや、歴代映画ビジュアルを使用したキラキラしたカードなどもあり、コレクション要素も抜群な商品となりました。
また、それでけではなく、作品に忠実な『クレヨンしんちゃん』らしい面白い効果がたくさんあり、カードゲームをプレイするのも楽しいカードデザインになっていました。
そんな収録されているカードを、歴代映画ごとに紹介していこうと思います。
歴代映画ごとのカード紹介
ノーマル、パラレルについて
収録カードは100種類あり、同じテキストで光っているカードも全101種類収録されています。
光っているカードにはイラストが違うものもあります。
『クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王』(1993)
アクション仮面、桜リリ子&桜ミミ子のサイン入りカードが収録。声優は、アクション仮面が玄田哲章さん、リリ子・ミミ子が小桜エツコさん。
「正義の仮面 アクション仮面」は、第1弾の頃から存在する「封印された拳 アクション仮面」のほぼ類似カード。ちなみに、「封印された拳 アクション仮面」は当時、1枚しかデッキに入れることができないという規制がかけられており、それほど強力なカードでした。現在は封印が解除され、最大枚数である4枚デッキに入れることができるようになりました。
「頼れる助手 リリ子&ミミ子」は、ヴァイスにおける味方を守る汎用的な“助太刀”とよばれるカード。思い出というエリアに送れる効果もあり、リリ子が平行世界の人物である意味合いもあるのかもしれないです。
また、「“アクション仮面カードNo.99” しんのすけ」は、0コストのキャラを呼び出せる効果持ち。
「正義の仮面 アクション仮面」や「アクション仮面VSハイグレ魔王 しんのすけ」はいずれも0コストですので、アクション仮面好きが戦いやすいカードデザインになっているのでしょう。
『クレヨンしんちゃん ブリブリ王国の秘宝』(1994)
ブリブリ王国からはルル・ル・ルルが収録。
「王家の侍従 ルル」は、味方を大幅強化するといった能力。映画本編では高い身体能力を誇っていたので、本人のパワーが低いのは若干違和感があろ、ますが、しんのすけとスンノケシ王子を護衛するという解釈もできます。
ちなみに、ゲーム開始時にこのカードを引ければ、手札が増える可能性もあるおまけ効果付き。運頼みですが、決まれば試合運びが楽になるので、個人的には好みなカードです。
『クレヨンしんちゃん 雲黒斎の野望』(1995)
本作の主役となる春日吹雪丸が、サイン入りカードとして収録。声優は、浦和めぐみさん。
「春日家の跡取り 吹雪丸」は、自身がレベル2なのに対し、相手がレベル3だとパワーが上昇するという、妹を助けるために強敵に立ち向かう意思の強さが再現されているのかと思います。
また、「雲黒斎の野望 しんのすけ」にも似たような能力があり、それに加えて自身を違うキャラと入れ替える能力を持っています。これは作中で、吹雪丸がマヒして身動きが取れなくなり、しんのすけにバトンタッチするシーンの再現かもしれません。
『クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険』(1996)
トッペマ・マペット、マカオ、ジョマがサイン入りカードとして収録。声優は、トッペマが渕崎ゆり子さん、マカオが大塚芳忠さん、 ジョマが田中秀幸さん。
人気作品なこともあり、収録枚数が多く、なかなかの大盤振る舞いっぷり。
「マカオ&ジョマ」は見た目に反して超汎用性の高いシステムカードであり、あらゆるところからカードを手札に加える能力。もしかしたら、ババ抜きの再現かもしれないです。(さすがに考えすぎかも?)
「魔法のマペット トッペマ」は、手札に「スゲーナ・スゴイデス」を持ってくる効果と、誰かがいないと次のターンに攻撃できなくなってしまうデメリット持ち。攻撃できなくなる効果は、しんのすけがいないとネジが回せなくて動けなくなることの再現でしょう。
「スゲーナ・スゴイデス」は、2種の効果から1つを選べるという効果で、しんのすけが考えたあらゆる魔法を使いこなせるという再現。
「魔法の雪だるま ス・ノーマン・パー」は、相手のレベルが高いキャラ2体を選んで起き上がらせなくし、酒を与えるという能力。この能力は直球であり、作中でひろしとみさえの大人2人を酒で眠らせたという再現ですね。
「ヘンダーランドの大冒険 しんのすけ」は、ヴァイスにおいては非常に珍しい能力。1枚引いて1枚引くを3回繰り返す、ストックを2枚溜める、自身が手札に戻るなど、慌ただしい処理が発生するのがヘンダーランドのラストのどたばた感を意識した効果なのかもしれません。
『クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡』(1997)
暗黒タマタマからは、東松山よねがサイン入りカードとして収録。声優は、山本百合子さん。
「憧れの銃撃戦 よね」は、アタック時に低確率で相手のキャラを1枚手札に戻せる能力。よねは銃の命中率が絶望的であるが、ここぞという場面で1度だけ命中させたので、そのシーンの再現かと思われます。
「暗黒タマタマ大追跡 しんのすけ」は、相手に2点ダメージ与える効果を5回繰り替えすというド派手な能力。タマタマだから2点を連打……なのかは不明です。
また、「大騒ぎの救出劇」には右上がチョイスアイコンというものが付いています。これは右上にソウルアイコンというものがあるキャラを有効活用できるカードになっています。
本作はひまわりが初登場の作品となっており、後述の「キラキラ大好き ひまわり」にもソウルアイコンがあり、これに干渉しやすいようなデザインになっているのかもしれません。
『クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦』(1998)
「“SML”のエージェント お色気」がサイン入りカードとして収録。声優は、三石琴乃さん。SMLは、“せいぎの”・”みかた”・”ラブ”の略称。
個人的には筋肉というキャラクターが好きなので、カードにならなかったのが少しだけ残念ですが、お色気に三石琴乃さんのサインが付くのも奇跡みたいなものなので欲張りません。むしろありがとうございます。
パラレル版の「たくさんの宝物 しんのすけ&ぶりぶりざえもん」は、“ぞうさん”の大きさを競いあっていたしんのすけとぶりぶりざえもんが、お互いを認め合う本作の名シーン。
『クレヨンしんちゃん 爆発!温泉わくわく大決戦』(1999)
「温泉Gメン 後生掛」と「温泉Gメン 指宿」がサイン入りカードとして収録。声優は、後生掛は引田有美さん、指宿は田村ゆかりさん。
どちらも回復効果を持っており、温泉=回復というのが連想されるようなカードデザインになっています。
また、同時上映の『クレしんパラダイス! メイド・イン・埼玉』も、「メイド・イン・埼玉」としてまさかの収録。まさおくんが大三元・国士無双・四暗刻単騎に振り込むシーンです。
『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶジャングル』(2000)
本作の敵キャラクター「孤高の王様 パラダイスキング」が収録。
作中では、猿を率いて大人たちを誘拐したり、アクション仮面を追い込んだりとかなりの強敵。
敵キャラクターがあまりカード化されていない中、パラダイスキングがカード化されたのは、全映画の中でも魅力的な敵だったという証拠でしょう。個人的にも嬉しいです。
「嵐を呼ぶジャングル しんのすけ」は、相手にダメージを与えることに特化した能力。与えられるダメージにムラがあったり、大きすぎたりと、「ケツだけ歩き大行進」による強引な突破方法がイメージとなっているのかと思われます。
『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』(2001)
オトナ帝国からは、みさえがサイン入りカードとして収録。声優は、ならはしみきさん。
「オトナ帝国からみさえ?」と思う方もいるかもしれないですが、後述のサインカードと対になるからだと思われます。
人気作ですが、第2弾では収録は2枚と控えめ。理由は、第1弾でオトナ帝国のカードが25種類ほど収録されていたからでしょう。
第1弾には、敵キャラの「ケン&チャコ」もおり、名シーンが「なつかしいニオイ」「未来はオラが守る」といったカード名でしっかりと収録されております。
『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』(2002)
戦国大合戦も人気作ですが、オトナ帝国同様、第1弾で25種類ほどカード化されていたため、第2弾では収録枚数は控えめになっています。
こちらも、第1弾には主役キャラの「鬼の井尻 又兵衛」「春日城の姫様 廉」の2人もおり、「武士の誓い」「のばされた時間」などの名シーンがカード化されています。
登場シーンの少なかった「かずま」「ぼうしち」「オオマサ」「ねね」がカード化されているのも面白いところです。
『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 栄光のヤキニクロード』(2003)
無名でありがながらも本作で一番有名といえる“ひろしに恋をした運転手の男性”は、残念ながらカード化されませんでした。
その代わり、その男性が乗っている車をヒッチハイクした特徴的なシーンが「ゲッチュー成功 ひろし」として収録。
「嵐を呼ぶ 栄光のヤキニクロード しんのすけ」は、キャラが5枚いると発動できる能力を持っています。ヴァイスは場にカードが最大5枚まで出せるため、野原一家全員揃って「今夜は焼肉!」というのが再現されているのかもしれません。
『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ』(2004)
カスカベボーイズから、つばきちゃんがサイン入りカードとして収録。声優は、齋藤彩夏さん。
「嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ しんのすけ」も、ヤキニクロードと同様でキャラが5枚いると発動できる能力があるため、こちらはカスカベ防衛隊5人で戦うことを表現しているのかと思われます。
また、「映画の世界の少女 つばき」は、カスカベボーイズ しんのすけと同条件で発動できる能力を持っており、その後に思い出置き場というエリアに行ってしまう効果を持っている。
カード名にもあるとおり、つばきちゃんは映画の世界の人間。映画の世界に入ってしまったしんのすけたちと共に戦ったのち、現実世界に戻ったしんのすけたちとの別れが表現されており、悲しくも再現度の高い効果になっています。
「“おわり”のない映画」は、対戦相手が攻撃をする前に“ダメージを与える効果を無効化する”といった強力なカード。
映画の世界では現実世界の記憶が薄くなっていくという再現?とも思いましたが、イラストと効果的にガンマンの早打ちがイメージになっていると考えるのが自然かもしれません。
『クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶ ブリブリ 3分ポッキリ大進撃』(2005)
「正義のヒロイン プリティミサエス」がまさかのサイン入りカード化。みさえが変身した姿。声優は、ならはしみきさんではなく、福圓美里さんであり、声帯も変化しています。
また、前述したオトナ帝国の「やさしいかーちゃん みさえ」とイラストが対になっています。効果も、条件を満たすとみさえがプリティミサエスに変身するといったもの。
オトナ帝国では魔法少女みさリンというコスプレでしたが、3分ポッキリでは特殊な力で実際にプリティミサエスに変身して春日部を救いますので、作品の垣根を越えて夢を叶えたという粋な演出だと感じました。
「正義のヒーロー しんのすけマン」は強力な能力を得る代わりに、ターンの終わりにやられてしまうという効果。作中の3分間というタイムリミットが表現されています。
『クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶ 踊れ!アミーゴ!』(2006)
踊れアミーゴから「“SRI”特捜員 ジャッキー」がサイン入りカードとして収録。声優は、渡辺明乃さん。
SRIは“サンバの”・”リズム”・”いぃネェ〜”の略称。服にツンデレと書かれているが特にツンデレではなく頼りになるクールなおねいさんで、モデルは倖田來未となっているらしいです。
踊れ!アミーゴ!は、タイトルからは全く連想できなりかなりのホラー映画っぷりであり、あまりの怖さから地上波では一部シーンがカットされるほど。そのためか、ホラー的な要素はとくにカード化されなかったです。
『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 歌うケツだけ爆弾!』(2007)
本作はシロが主軸となる映画。そのため、全カードにシロが描かれています。シロのサイン入りカードはありませんが、シロと同じ声優の風間くんのサインはあります。
「お尋ね者 シロ」は、自分のキャラをサポートしつつ、自分のキャラがやられた時、シロが身代わりになるといった能力。
作中で、シロを奪おうとする集団から、しんのすけが傷だらけになりながらシロと逃げるのですが、そんなしんのすけを守るためにシロが自ら犠牲になるというシーンの再現でしょう。
『クレヨンしんちゃん ちょー嵐を呼ぶ 金矛の勇者』(2008)
金矛の勇者から、マタ・タミがサイン入りカードとして収録。声優は、堀江由衣さん。
「日本一おさわがせな5歳児 しんのすけ」と「ドン・クラーイの住民 マタ・タミ」が合体することで、「ちょー嵐を呼ぶ 金矛の勇者 しんのすけ」になるというギミックがあります。
これは、作中で“ヘンジル”という力を使ってマタ・タミが変身できるのですが、最終局面で野原一家を取り込んだロボットになった再現かと思われます。
ちなみに、「日本一おさわがせな5歳児 しんのすけ」はヘンダーランドのカード。金矛の勇者は、ヘンダーランドと同じ監督作品のため、こういったデザインになったのかもしれません。
このイラストでグッズ化などもされていますが、マタ・タミとトッペマのポーズが似ているのも、そういった経緯がありそうです。
『クレヨンしんちゃん オタケべ!カスカベ野生王国』(2009)
名シーンが「母の愛情」としてカード化されました。完全に動物化してしまい、しんのすけを忘れていたみさえが、意識を取り戻す感動的なシーンです。
ほかのクレしんの映画でも、みさえ・ひろしがしんのすけを忘れてしまうシーンっていくつかあるのですが、子供からしたら結構トラウマになりそうですよね……。
「オタケベ!カスカベ野生王国 しんのすけ」は、ほかのキャラと入れ替わる能力を持っています。動物から人間、または人間から動物に変化するさまを再現しているのかもしれません。
『クレヨンしんちゃん 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁』(2010)
本作のメインヒロインであるタミコがサイン入りカードとして収録。声優は、釘宮理恵さん。
「未来の花嫁 タミコ」は、自身と他のキャラの2人で思い出に行き、つぎのターンに帰ってくるという能力。これは恐らくしんのすけを連れて未来に行くことが再現されているのでしょう。
余談ですが、『涼宮ハルヒの憂鬱』の「朝比奈 みくる」が非常に似た能力を持っていました。代表的な未来人がこの能力を持っていたので、タミコもこの能力にもなったのかもしれません。
「未来のひまわり」は、助太刀という味方を守る能力持ち。作中でもその名の通り、しんのすけたちを助太刀してくれました。
『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ黄金のスパイ大作戦』(2011)
スパイ大作戦から、レモンちゃんがサイン入りカードとして収録。声優は、愛河里花子さん。
「アクションスパイ レモン」と「アクションスパイ しんのすけ」は全く同じ能力で、お互いパワーを上昇させる能力。
レモンちゃんとしんのすけがバディを結成し、常に行動を共にしていることを意識した能力になっているのでしょう。
『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!オラと宇宙のプリンセス』(2012)
本作はひまわりがピックアップされている映画。全カードがひまわりであり、サイン入りカードも収録されている。声優はこおろぎさとみさん。
「キラキラ大好き ひまわり」は、場を移動して相手からの攻撃を回避しやすい能力持ち。
また、カードの右上にソウルアイコンというものがあります。レベル0にこのアイコンが付いているカードは貴重で、「嵐を呼ぶジャングル しんのすけ」で戦う場合などに重要になってきます。
“キラキラ大好き”という名称なこともあり、ソウルアイコン=ひまわりが好きな宝石を意識しているのかもしれません。
『クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!!』(2013)
焼きそば職人の“ソースの健”、B級グルメを撲滅しようとする悪役の“グルメッポーイ”といったキャラクターもいますが、収録枚数が100枚と限られていることもあり、残念ながら本作からは「バカうまっ!B級グルメサバイバル!! しんのすけ」1枚のみの収録となりました。
能力は、どんなデッキにも1枚入れておくと役立ちそうな汎用的な能力になっています。
『クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』(2014)
第1弾のプロモカードとして7種カード化されていましたが、人気作なこともあり、第2弾でもしっかり4枚カード化されました。ひろしが主軸の作品なので、どのカードにも、ひろし or ロボひろしが描かれています。
「ロボ、でもとーちゃん」を使うことで、「ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん しんのすけ」を2枚出して戦うことができます。
「ロボ、でもとーちゃん」には、右上にスタンバイアイコンというものが付いており、電源のようなマークからロボットを連想させているのかと思われます。また、同名カードですが2枚出して戦うのは、ひろしとロボひろしが共闘する最終局面を想定しているのかもしれません。
「スーパーロボット ロボひろし」は、自分を犠牲にして味方を守る能力を持っています。これも最終局面が連想されるような効果です。
『クレヨンしんちゃん オラの引越し物語 サボテン大襲撃』(2015)
「オラの引越し物語」は、特定の場所にしんのすけ・みさえ・ひろし・ひまわり・シロの計5枚がなければ発動できない厳しい条件付き。その分、相手からのダメージを無効化できるといった強力な効果を持っています。
野原一家が揃っていないと引っ越せない的なイメージなのでしょうか?
また、ヴァイスには「ホラーは苦手」という類似カード存在します。
サボテン大襲撃は、踊れ!アミーゴ!ほどではないですがホラー寄りの作品になっています。ゾンビ映画に似たような展開なのですが、クレしんならではのコミカルさで緩和されており、ホラーが苦手な人でも比較的見れるような作品になっています。
……というのはさすがに考えすぎでしょうね。失礼しました。
『クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃』(2016)
ユメミーワールドから、貫庭玉サキがサイン入りカードとして収録。声優は、川田妙子さん。
「初めてのお友達 サキ」は、思い出置き場というエリアに干渉する能力と、相手の数が多ければパワーが上がる能力を持っています。
作中、サキちゃんは悪夢に苦しんでおり、サキちゃんの父の発明により、他人から夢のエネルギー(通称、ユメルギー)を吸うことでサキちゃんを救っていました。このことから、夢=思い出であり、相手の数=ユメルギーの数というのが連想されます。
「夢は石!? ボーちゃん」は、右上にソウルアイコンが多ければ得する効果を持っています。ソウルアイコン=ボーちゃんの好きな石をイメージしているのかもしれません。
『クレヨンしんちゃん 襲来!!宇宙人シリリ』(2017)
「襲来!!宇宙人シリリ しんのすけ」の1枚のみの収録。
シリリは、光線を浴びさせた人を若返らせる、バブバブパワーという特殊能力を持った宇宙人。
このカードも相手のレベルを下げるような能力を持っており、バブバブパワーが再現されています。
ちなみに本作は25周年記念作品で、各所にこれまでの映画の登場人物やアイテムなどが散りばめられており、ストーリーを楽しむだけでなく、隠し要素を探す面白さもある作品となっています。
『映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ ~拉麺大乱~』(2018)
カンフーボーイズからは玉蘭がサイン入りカードとして収録。声優は、潘めぐみさん。玉蘭の読み方は、タマ・ラン。
「ぷにぷに拳の使い手 玉蘭」は、自身を強化 or 味方を強化を選択することができる効果。
作中では、本来はしんのすけが飲むはずだった秘薬を飲み、力に魅入られて暴走してしまう描写があります。しんのすけに秘薬を飲ませる or 自分で秘薬を飲むという選択が効果にも反映されているのかと思われます。
『映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン ~失われたひろし~』(2019)
新婚旅行ハリケーンから、ひろしがサイン入りカードとして収録。声優は、森川智之さん。
ひろしが主軸の作品であり、同じくひろしが主軸のロボとーちゃんと一緒にデッキが組みやすいデザインになっています。
ひろし好きにはもちろん、赤色カードには、しんのすけ・みさえ・ひまわり・シロも多く、野原一家で戦いたい人にもおすすめのデッキです。
また、「トレジャーハンター インディ・ジュンコ」もカード化されており、確率で戦わずしてやられてしまうといった能力。作中では運の悪さが目立っていたため、その再現でしょう。
『映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者』(2020)
ラクガキングダムから、しんのすけ・ぶりぶりざえもん・ニセななこがサイン入りカードとして収録。声優は、しんのすけが小林由美子さん、ぶりぶりざえもんが神谷浩史さん、ニセななこが伊藤静さん。
「強い者の味方 ぶりぶりざえもん」は、正面の相手が自分よりレベルが高いと攻撃できないという能力で、強い者には屈してしまう再現がされています。
「ミラクルクレヨン ニセななこ」は、味方が攻撃されたのを自分を犠牲に守る効果があります。ノーマル版のイラストにもなっている、作中でしんちゃんを助けるシーンの再現でしょう。
ちなみに、映画のぶりぶりざえもんは、前任の塩沢兼人さんが死去してから長らく声なしでの登場だったのですが、本作にて神谷浩史さんの声で蘇った歴史的な作品です。古いクレヨンしんちゃんが好きで最近の映画を見ていない人には、個人的におすすめの映画です。
『映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園』(2021)
「謎メキ!花の天カス学園 しんのすけ」はヴァイスにおいて汎用的かつ優秀な能力。そのしんのすけを呼び出せる可能性をもっているサポートカードの「スーパーエリート カザマさん」も登場。
個人的にこの作品はかなりの名作だと思ってます。
学園で起こった事件を解き明かしていくミステリー映画で、カスカベ防衛隊ひとりひとりにドラマがあります。特に風間くんが好きなら、ぜひ見て欲しいです。
『映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝』(2022)
もののけニンジャ珍風伝からは、屁祖隠珍蔵がサイン入りカードとして収録。声優は、高垣彩陽さん。
「お友達 しんのすけ&珍蔵」は展開力に優れた能力であり、忍者=分身の術というイメージがあるのでしょう。
本作は、3Dしんちゃんを除くと、第2弾発売時点で上映されている中では最も新しい映画作品。そのため、カードの収録数も多くなっているのかと思われます。
『映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記』(2024)
第2弾発売時点では、まだ上映前の最新映画。上映は2024年8月9日(金)。
「オラたちの恐竜日記 しんのすけ」は、思い出を経由し、時間差で欲しいカードを持って来れる能力。
予告編でも流れている映画の主題歌「思い出をかけぬけて」というタイトルをモチーフにして作られた能力なのかと思われます。
まだ映画内容がわからない状況だったので再現しようがないと思ったのですが、こういった少ない情報も余さず効果に反映させてくるのはさすがです。
そのほかのカード
しんのすけ・風間くん・ボーちゃん・マサオくん・ネネちゃんがサイン入りカードで収録。
このカスカベ防衛隊の5人は、特定の映画作品からの登場といった感じではないみたいです。
「泣き虫少年 マサオくん」は我先に逃げるような効果が再現されています。
また、「カスカベ防衛隊の紅一点 ネネちゃん」はそのマサオくんをネネちゃんの下に置く効果であり、マサオくんを尻に敷くリアルおままごとが再現された面白いデザインになっています。
さいごに
つらつらと書きたいことを書いていたら、めちゃくちゃ長文になってしまいましたが、自分はブシロードや双葉社、シンエイ動画の回し者でもなんでもありません。ただのクレヨンしんちゃんが好きなヴァイスプレイヤーです。ヴァイスも古くからプレイしていますが友人と遊ぶ程度のライトプレイヤーですので、間違いなどがあったらすいません。
とにかくクレヨンしんちゃんが好きな人にこの商品の魅力を伝えられればなと思い、映画別に紹介してみましたが、文字が多すぎてかえってわかりづらくなっているかもしれません……。
そんな中でも全部読んでくれた人、飛ばしてでも見てくれた人がいるのであれば本当にありがとうざいました!!!
最後に自分のムービーレアコレクションを自慢させてください。サイン入りカードは高くてまだ買えてないですが、いつか集めたいです......!!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?