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青い蝶、夜空を舞う

今夜、わたしは貴方に逢いにゆきます。


とても遠くにいる貴方に、わたしはひらひらと飛んでゆきます。



あの日の、貴方の眼鏡の奥の全く分からないような表情と、すぐに目を逸らした横顔の綺麗な顎のラインに、今から逢いにゆきます。



バーカウンターの前で、小さな照明に照らされた貴方のその華奢な肩に、一度でいいからそっと触れさせてください。


そう願って、今から眠りにつきます。



片付けても次々と散らかるこの部屋のベッドの上で、わたしは本当のわたしに逢います。

#詩

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