就職してからの8革靴と8エピソード
革靴が好きです。
でも、あまり詳しい事はわかりません。
4万円を超えるような靴も持っていません。
昨日、革靴たちを磨きました。革靴を見て「それぞれエピソードがあるなあ」と思いました。この靴を買ったのは・・。履いてた時は・・。
今日は歴代の革靴について振り返ってみたいと思います。
今のスタメン4足
今はこの4足で回しています。詳しくは後ほど。
履く機会はそれほどありません
スーツは出張時か客先常駐の時ぐらいしか着ません。なので革靴の出番も無い時は無く、集中するときは集中する。といった感じです。
甲高幅広
私の足は扁平足で甲高幅広です。革靴は足幅の広いタイプ(EEE以上)じゃないと履けません。ちなみに、足幅表記はEからEE、EEE、EEEEぐらいしか知りませんでしたが、実はAで始まりGで終わるようです。何かのCMみたいですね。
(足幅細)A、B、C、D、E、EE、EEE、EEEE、F、G(足幅太)
私のマイサイズはEEEの25.5cmです。
NIKEなどのスニーカーは、27.5〜28.0cmを履きます。
それでは1足目から振り返っていきましょう!
【1足目】ハッシュパピー
新卒時の就職活動から、入社2年目ぐらいまで履きました。外羽根(*1)のUチップ(*2)で、スニーカーのような履き心地でした。父親が買った靴でしたが、譲ってもらいました。3年ぐらいは活躍したと思います。カジュアルだけど上品な感じもして、気に入ってました。つま先のボリュームも好きでした。
値段は一万円くらいだったと思います。安くて良い革靴でしょう?と得意気でした。
(*1)外羽根:靴紐を通す部分の革が外側にあるタイプのこと
(*2)Uチップ:U字型になった革片を甲部に用いたトゥデザインのこと
実物写真は無いのですが、多分これでした。
【2足目】初めてのスコッチグレイン(L-11I7)
社会人2年目の頃です。
仕事で外に出る機会も増え、外見を気にする余裕もでてきました。新人装備からの脱却です。スーツにも少しお金をかけます。といっても、買うのは「SUIT SELECT」などの量販店ですが、予算が1万円台から2万円台にアップします。そしてスーツの色も無個性だった黒に近い紺から、明るいネイビーになりました。「もう新人じゃないから、こういう色着てもいいよね。」
革靴も新調します。予算は2万円。当時はこれでも高いと思ってました。高いお金を払うのだから、堅実で、流行りの無い長く履ける靴を買いたい。調べた結果、リーガルかスコッチグレインが良さそうだ。リーガルは知っているけど、スコッチグレインは聞いた事もなかった。
緊張して入れない
スコッチグレインに行ってみることにしました。本店は東京・銀座にあります。銀座と聞くだけで緊張が。
到着すると、こんな緊張しそうなお店に入ったことがない。入って無視されたらどうしよう。お店の前を素通りすること3回。社会人2年目の私は、ついに意を決して飛び込みました。
<今の銀座本店>
店員さんが優しかった
重鎮のような店員さんもいますが、怖くて近づけません。見方もわからず、挙動不審で色々見ていたと思います。たしか若い店員さんが寄ってきて、話を聞いてくれました。素直に話したと思います。何も知識は無いのだけど、ちゃんとした靴が欲しいのだと。
ちょうどその時、フレッシャーズフェアのような企画をやっていました。値段も2万円前後で、これなら買えると思った気がします。店員さんからは、先ずはストレートチップ(*3)を1足持つのをオススメされました。そして丁寧に革靴クリームの塗り方、ストッキングでの艶出しの方法を教えて貰いました。今でも教えてもらったケア方法でやっています。有り難かったです。
(*3)ストレートチップ:つま先の革の切り替えがストレート、一直線のラインとなったデザインのこと
L-11I7
・スコッチグレイン
・25.5cm(EEE)
・2万円ぐらいだったような
くるぶしが当たるので、インソールを入れてもらいました。調整できるなんて知らなかったので驚きました。
ハーフラバーソールです。道で滑る心配が無く安心です。雨の日もたくさん履いてしまいました。
スコッチグレインの中では入門の位置付けで、一番リーズナブルな価格帯です。でも、この靴は10年経った今も現役なのです。長い付き合いなので安心できます。大事な打合せや失敗できない時、面接や初出社などの不安な時は必ずこの靴で行きます。冠婚葬祭での出番も多いです。
【3足目】オリヒカで流行り物
社会人3年目の頃です。
新しく買ったスーツは明るいグレーでストライプが入ってました。細身です。まだまだペーペーなのに、こんなスーツを着ていいのだろうか。そう思いながらも、着たい願望の方が勝り、量販店「Perfect Suit FActory」で買いました。明るいグレーのスーツには、ブラウンの靴が欲しくなりました。
この頃、つま先の尖った靴が流行りました。ロングノーズと言うのでしょうか。量販店「オリヒカ」で、理想通りの靴がありました。ワイシャツとセットで買うと安くなりました。靴は¥7,000円ぐらいでした。安い。
ストレートチップ
・オリヒカ
・25.5cm(EEE)
・¥7,000円ぐらい
茶色い靴はお洒落に見えました。気に入ってました。結婚式に履いていった回数は一番多いです。でも2年ぐらい履いたら壊れました。その後は手直ししつつ、雨の日専用として1年ほど活躍したと思います。
この度、何年かぶりに靴箱から出しました。写真を撮り、今までの御礼を伝えて廃棄しました。ありがとう。
若手時代で少し調子に乗ってた頃の靴です。お洒落にいきたいときはこれでした。EEEと横幅広いのに全体的に細く見えるのが好きでした。
【4足目】スコッチグレインのレギュラー品(3536)
社会人6年目ぐらいの頃です。
スーツは友達に教えてもらった「麻布テーラー」でパターンオーダーするようになりました。もちろん一番安い生地です。それでも4万円台なので緊張します。初めてのパターンオーダーはとても楽しくて興奮しました。最初の生地を選ぶだけで30分は悩んだかもしれません。裏地はこれにして、ボタンはこれ。ポケットはこの形で・・と決めていきます。オーダー完了後、仕上がりまでは1ヶ月以上かかります。これが長くて待ち切れないのですが、パターンオーダー1着目の仕上がりは大満足でした。
この頃、一緒に仕事した人が、革靴好きな人でした。色々話しているうちに触発され、新しい1足が欲しくなりました。そしてWebで一目惚れしたのがこれ。
ベルオムマーブル(756BR)というモデル
スカイツリー観光に行った時の話。
なんとソラマチにスコッチグレインの店舗がありました。ついに憧れだった「ベルオム」とご対面です。喜んで試着したのですが、ベルオムは靴幅が非常に狭いモデルでした。ワイズはEです。幅広の私の足には全く合いませんでした。
店員さんが靴幅が広い、ワイズがEEEの「アシュランス」というモデルを持ってきてくれました。アシュランスにはマーブル柄のブラウンもあり、履いてみました。Eの靴を見た後なので、どうしてもEEEはボテっとした印象を受けてしまいましたが、足にはフィットしました。買っちゃおうかな。
ふと立ち寄ったタイミングで3万円の靴を買うなんて。ドキドキしつつも思い切って購入しました。
アシュランス 3536
・スコッチグレイン
・25.5cm(EEE)
・約3万円
靴ずれゼロ。素晴らしい。
レザーソールですが、中心部はゴムが入っています。レザーのしなやかさとグリップ力もあり、良いです。
6年目から現在も活躍中です。私は1社目を休職して退職するのですが、その一番苦しかった時期に履いていた靴です。お互い大変だったね。
【5足目】ジャラン スリウァヤのクォーターブローグ
1社目の会社を退職し、次の仕事も決まらず悶々としていた無職時代。
数年前から雑誌でみかけるようになったブランド「ジャラン スリウァヤ」。インドネシアのブランドで、値段の割に革質が良いらしいのですが、どこで売っているかはわかりませんでした。
無職なので時間はたっぷりあります。見に行きました。「阪急メンズ東京」です。すごい空間でした。免税店で見るようなハイブランドが勢ぞろい。ドキドキしながら地下の靴売り場へ。ジャランの、あのクォーターブローグの靴が見たい。
実物みたら、もう虜でした。格好いい。たまらない。店員に「今日はブラック買って、後日ブラウン買います」と言ってしまったぐらい。ワイズ表記は無いのだが、幅は広めだと言う。25.5cmは踵が当たるので、26cmとした。不安だったので、許される限界まで店内を歩いたが、正直わからない。一抹の不安はあったが、虜になっていたので買ってしまった。とにかく嬉しかった。帰り道、靴専科に寄って、ハーフラバーソールを貼った。
98409(レザーソール)
・ジャラン スリウァヤ
・26.0cm
・約3万円
公式Webの画像。格好いい。
足に合わなかった
これは本当に悲しかった。2時間も履くと、強い靴ずれで歩けなくなる。どうしても履きたかったので、革を伸ばすスプレーをして何日も履いたし、シュースストレッチャーを買って何度も伸ばした。それでもダメだった。ハーフラバーソールを剥がしてソールの反発を弱くしようとも思ったが、おそらく変わらないだろうと思い諦めた。履きたかった。
結局、手放してしまった。
擦れが痛い箇所をマークした写真。このポイントをシューストレッチャーで伸ばしてみたがダメだった。悲しかった。
【6足目】バーウィックのウィングチップ
同じく無職時代。
東京・上野にある量販店「THE SUIT COMPANY」のアウトレット店舗に行った時の話です。迫力あるウィングチップの靴がありました。「Berwick(バーウィック)」というスペインのブランドでした。知りませんでした。
その靴はどうやら、スーツカンパニー系列の「UNIVERSAL LANGUAGE」とバーウィックのコラボ商品で、それがスーツカンパニーのアウトレットに流れてきたようでした。店員さんも同じ靴を履いていたので、着用感を聞いてみたところ、グッドイヤーウェルテッド製法の靴で、コルクの沈みが大きいと。「履いているうちにコルクが沈んでくるので、最初はキツめを買うといい。」とのことだった。
足に合わなかった
気に入ったので、ジャストサイズを買った。革が馴染み、コルクが沈む前提でなければ我慢できないくらい窮屈な靴を選んでしまった。失敗だった。何回か履いて、1時間程度の距離なら出掛けられるようになったが、なかなか良くはならなかった。靴は重く、革は硬い。ソールはダイナイトソールで硬く、反り返しも弱かった。履きたかったので頑張ったが、諦めてしまった。結局、手放してしまった。
ウィングチップ
・バーウィック
・25.5cm
・¥25,200円
ちなみに実物写真は無い。これは別店舗で試着した色違いである。迫力ある格好いい靴だ。値段も手が届く。次買う機会があれば、サイズを0.5cm上げてみようと思う。
【7足目】スコッチグレイン企画物(N-520)
これも無職時代。立て続けに2足失敗してしまったので、次はもう失敗できない。スコッチグレインしか考えられなかった。この頃、スコッチグレイン製造元のヒロカワ製靴本社でガレージセールが開催されていた。働いているとなかなか行けないセールだが、私は無職だ。行けるのだ。Twitterで初日の盛況具合にドキドキしながら、2日目の朝一で行った。
ヒロカワ製靴ガレージセール
初めて降りた駅にドキドキして、東京・墨田区にある本社を目指した。到着すると、本社の1Fでガレージセールをやっていた。サイズごとに靴が揃えられていて、人が群がっている。色んなモデルがあって見ているだけで楽しい。試着も自由だ。商品は、おそらく企画物が並んでいると思われる。ブローグの靴が欲しくて探したが、ちょうど合うのは無かった。でも、手ぶらで帰るのは悲しかったので、外羽根のブローグの靴を買ってみた。もちろんEEEだ。
<↑スコッチグレインブログから拝借>
N-520
・スコッチグレイン
・25.5cm(EEE)
・2万円ちょっとだったかと
ほとんど情報も無く、店員さんに聞くのも恥ずかしかったので、あまり期待しないで買った。履いてみると凄くいい。もちろん初日から靴ずれしない。なんだこの革のしなやかさ、柔らかさは。N-520で検索すると、どなたかのブログがヒットし、「ヨーロピアンカーフのネックレザー」との記載もあります。革の感じがとても良いです。外羽根なので、カジュアルさもあり、転職先でも大活躍しています。
トップゴムソールというらしいです。つま先にゴムがついています。これだけで安心感が違います。レザーソールを味わいつつ、グリップも維持できるソール。凄いです。
【8足目】スコッチグレイン企画物(SP-0108)
人生2回目の休職時代に買いました。スコッチグレインのWebアウトレットストアがオープンしたと知り、アクセスしてみました。すると、フルブローグでEEEで1万円台のモデルがあるじゃないですか。私が2足目に買った靴は同じ価格帯ですが10年履いてます。買わない手は無い。販売開始前だったので、当日スタンバイして無事購入できました。
格好いいです。値段も驚きの低価格。言うことないのですが、実はスコッチグレインで初めて靴ずれしました。リーズナブルな価格帯なので革が硬いのか、もう何回かは近場で履き込まないとダメそうです。革のストレッチスプレーを使うのもありかも。足に合うようになればいいのですが。
ラバーソールです。この価格帯ですと雨でも「いっちゃえ!」と履いてしまうので、ラバーソール有り難いです。安心感。
この靴とはまだ思い出が全然ありません。近場の通夜葬式に出たぐらい。これからもっとお出かけしましょう。
次なる9足目は・・
ここまで読んでいただきありがとうございました。今は休職中ですが、また復帰して革靴を履けるように頑張っていきます。そして、9足目は決めてます。スコッチグレインのブローデンⅡ(245LBR)。頑張って稼いで、ついに4万円台の革靴を目指します!
EEEとは思えないほどスタイリッシュ!
待っててね。
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