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同じ試験に4回落ちたおじさん

私は試験が苦手だ。

良い思い出がない。

そして、つい先日。
久しぶりに情報処理試験を受けてきた。
結果は・・
歯が立たなかったのだが、
休職中にチャレンジして良かった。

良かった理由

勉強をはじめた頃(試験1週間前)は、
もう全然頭がまわりませんでした。
なんというか、頭の処理が重く、すぐ眠くなる。。
でも3日目あたりから徐々に集中できるようになり、
試験勉強の辛さも思い出せました。
そして、日毎に高まる緊張感。。

試験前日は夜中に目が覚め、
当日朝は起きてからずっと緊張。

「今までもこうだったな。そうそう。」

いろいろな感覚が戻ってきてる。
それが確認できて良かった。
復職に近づいたと思えたのが嬉しかった。

なんだか超緊張した

今回、軽い気持ちで受けてるのに、
こんなに緊張する?って思うぐらい緊張した。
会場の席つくまでド緊張。
笑っちゃうくらいだった。

そして本題

さて、
試験となると真っ先に思い出すのが、
昔4回落ちた会社の試験のことだ。
今日はそれについて書いてみよう。

製品の研修に行く

入社8年目ぐらいのときの話だ。

私はメーカー子会社で働いていた。
システムエンジニアとして、
親会社製のデータベース製品を顧客に導入していた。

その製品には研修講座があった。
売る人、使う人、作る人向けに、
製品について色々と教えてくれるのだ。
何人かが行くことになり、
私はトップバッターだった。

筆記試験?資格?

「え、筆記試験があるの?」

最終日に筆記試験があり、
受かると資格が貰えるらしい。
親会社発行の資格。
所謂、ベンダー資格というものである。

これは困った。
実力不足がバレてしまう。
大抵、こういうのは落ちる予感だ。

研修は2日間だったと思う。
1日目は座学、2日目は実機を使った演習。
真面目に受けたと思う。

いよいよ筆記試験

そしていよいよ筆記試験だ。
勝算はあった。
なぜなら、昼休みに喫煙所で講師を見かけ、
どんな問題がでるのかヒアリング済みだ。

講師「へっへっへ。SQLですよ。
   でも、そんな難しいのないんで。へっへっへ」
   (SQL=DBを操作する言語のこと)

そして私は試験に落ちたのだった。

課長「ハハハ。次はしっかり受かれよ」

課長に結果を報告した。
笑っていたと思う。

私はトップバッターだったので、
これから受ける人向けに、
研修内容や筆記試験などについて講師ばりに説明した。

「でもみんな安心して。
 試験落ちても、再試験チケット貰えるよ」

爆笑だった。
そして私は再試験に臨み、また落ちたのだった。

課長「ちゃんと勉強してからな」

見直して望んだはずだったのだが、
結果は前回と同じような点で落第だった。

課長「ちゃんと勉強してから受けろ」

そのようなことを言われたと思う。
せっかくの無料チャンスだったのに、
無駄にしてしまった。
おかげで次の試験は自費(¥7,000ぐらい)になった。

そして私は3回目試験に臨み、また落ちたのだった。
点数は過去2回よりも低かった。

課長「・・・」(微かな反応)

課長に3回目も落ちた報告をした。
ちょっと覚えていないが、
微かな反応ぐらいはしてくれた・・と思う。

そして、同僚は1回目で合格していた。
予想通りの展開である。

腫れ物

このあたりから私は腫れ物になった。
この話題は決して触れてはいけない。
あの子も頑張ったのだから。
そんな温かい空気が課を包んだのだった。

そして私は4回目試験に臨み、また落ちたのだった。

報告すらしなかった。

もうどうでもよかった。
試験を受けたことも言わなかった。
これで鉛筆を置こう。
静かにそう決心したのだった。

資格廃止

その翌年、その資格は廃止となった。
理由はわからない。

ちなみに・・

私が4回落ちたのは「初級編」でした。

さ、勉強、勉強!
(なんの?)

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