パワフルな問いを繰り出す裏技
こんにちは、秋山です。
今日は、論文読んでみたシリーズ。前回のワークショップデザインの参考文献にあった「The art of powerful questions」を読んでみました。
偉大な発見は、素朴な疑問からはじまることがほとんどです。
アインシュタインは、質問について、以下のように述べています。
良い問題解決は、よい問いからはじまる。
今の時代も、アインシュタインの時代もそれは変わらぬ事実のようです。
パワフルな質問と普通の質問
今、何時ですか?
ストロベリー・アイスクリームはどうやって作るのか?
歴史のこの時点において、人間であるとはどういうことか?
3つの質問、なんとなく違う気がしますが、具体的にどう違うのか説明するのは難しいですよね。実は強力な質問には、共通点があります。
内省的思考を刺激する
思い込みに挑戦する
示唆に富む
エネルギーと探求のベクトルを生み出す
探究心を刺激し、洞察力を約束する
幅広く、永続的である
より深い意味に触れる
より多くの疑問を呼び起こす
この観点から見直してみると、上の3つの質問は、徐々に強い質問になっている感じがしますね。また、疑問符のパワーバランスは以下のように整理できます。
つまり、ピラミッドの上にある疑問符を使うほど、強力な質問を作ることが可能です。例として、以下の問いを比較してみましょう。
体調は大丈夫ですか?
どこが痛いですか?
全般的に気分はどうですか?
なぜ気分が良くないと思いますか?
単純な「はい」「いいえ」の質問から、「なぜ」の質問に移るにつれて、あなたはおそらく、その質問がより内省的な思考を促し、より "パワフル "であることにお気づきでしょう。
パワフルな質問をコントロールする3つの側面
疑問符=構造(アーキテクチャ)以外に、質問の強弱をコントロールする方法は2つあります。一つはスコープ。もう一つは文脈です。
スコープとは、尋ねる範囲をコントロールする方法です。
地球環境をどうマネジメントするか?
組織のコミュニケーションをどうマネジメントするか?
個人の睡眠時間をどうコントロールするか?
スコープを広げるほど、探究心を刺激し、永続的な問い、つまり強力な問いになります。
次の文脈はちょっと複雑です。私たちは質問するときに、仮定(≒文脈)ありきで質問しています。その仮定が以下に分類できるのです。
問題探索<>可能性探索
手段創出<>目的回帰
可能性探索、目的回帰がより強力な質問になります。
可能性の探索とは、成功や強みにフォーカスする質問で、なぜ成功したのか?どんな成長があったのか?と問う質問です。人間成功や強みにフォーカスする方が、行動につながりやすくなりますので、より強力な質問だといえます。
次に目的回帰です。人間手段に走る方が簡単ですが、そもそも論や原点回帰する問は、エネルギーが必要ですし、次々と他の問いが生まれるので大変です。ですが答えが出たときのパワーは絶大です。
個人的感想
本書を読んで、私が思ういい質問の共通点を考えてみました。
すぐに答えが出ない
行動が変わる
自分の考えの囚われに気が付く
ワクワクする
考えたくなる
明日は、初めて質問会議にチャレンジしてみます。成功するように祈っていてください!
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