2023/3/28

きみがわたしのことを知らないほうが良いのだと分かったから、わたしの寝床はたちまち銀河鉄道になるのです。だけど飛ばない、それは落下する。吸い込まれ、あちらがわの地表へ…わたしのフチは空気を切る。街を揺らした。夜の濃度を邪魔した。 ほら、ごらんよ。落下しながら、通りすぎた空は上昇する。はやく、お行きなさい。行ってしまうほうが、きっと正しいんだわ。その正しさは、かんたんに手のひらに戻ってくるのよ。だから、いまは、この夜だけは、落下していたいの。ばかみたいに光る、くだらない、営みという正しさなんて!わたしいつだって喜んで演じるのよ。


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