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瞬き(NONSTYLE単独ライブ「あっというま・新」の感想)


ごきげんよう、u子です。

10/3(日)大阪・晴れ
NONSTYLEの結成20周年ライブ「あっというま・新」
その感想をつらつらと記録します。

※ネタの内容にも触れますので、ご注意ください!




<長すぎる前置き>
15年ほど前のこと、お笑い好きのわたしは京都アバンティに営業で来ていた井上さんの輝きに導かれ、見事NONSTYLEファンとなり、青春の6年間のほとんどを捧げることとなる。(当時は「盛れてる」とか、「沼落ち」という表現する文化がなかった。)ジャニーズ全盛期の時代に、あの井上のファンである。友人からは頭おかしい、母親からは脳波調べに行くか?と言われ続けていたが、わたしはカッコイイと信じて止まなかった。ポジティブマインドを受け継がれしイキリスト教として、大好きな井上さんへの悪口をどれだけ言われようともヘラヘラしていた。今思い返せば、確かに少し病んでいたのかもしれない。そう思えるほどには大人になったようです。脳は正常っぽいから安心してね、お母さん。


コロナの影響で延期になっていたライブ。
頬肉が痛くなるほど笑ったのはいつぶりでしょうか。
エステの90分コースでも得られないであろう、
リフトアップ効果と幸福感。


中高同級生で6年、コンビ結成21年。
この27年間をほぼ毎日一緒に過ごしてきたおふたり。
(謹慎自粛期間もありましたけどね…忘れませんよ……)

この関係性をネタでは「キショい」と笑っていましたが
一般人のわたしからしてみれば、
圧倒的数値すぎて笑えません(笑ってました)。

トークコーナーでは
前日放送されていたKOCに関連して、
漫才とコントはそもそも作り方が全く違って、
自分たちにコントは無理!というお話。

同級生で、ちょっとふざけて
周りのやつら笑かしたろうぜ~というノリの
延長から続いてきたんでしょうね。
そういう空気感がわたしは大好きです。

そんなNONSTYLEの20周年単独ライブ。
もともとやる予定だった「真」バージョンと
新たに下ろした「新」バージョンの2パターンあります。
この構成、プロの"漫才師"の狂気を感じます。

開演前のステージには、ストリート時代を模しているのか
センターマイクと、拡声用アンプと、
「漫才やります」と書かれたスケッチブックが。
超古参オタクだったらこれ見ただけで泣いてるね。

大阪公演は「新」バージョンというだけあって、
旬、かつ新鮮な(ご時世的な)ネタが多い印象でした。

印象に残っているのは、
漫才中に口論がヒートアップしていって
井上さんが石田さんに「死ね!」と言ったとき、
会場のお客さんたちから「ふえ~~?」という
空気が抜けるような声が漏れ聞こえてきたこと。
わたしも、心臓がビクッとなりました。

もちろんこれは漫才中のネタ(作り物)であって、
次の展開に繋がる要素で、必要な言葉です。
これまで漫才中に何度も聞いてきたはずの言葉。

でも、いま、この時代において
「し」「ね」のたった2文字の
重みが変化していたんですね。

ネタを作っている石田さんは当然わかっていて、
あえて必要なタイミングで、この言葉を選んだことが、
チャレンジングで新しい。
単独ライブだからこそ出来ること。

そしてラストの漫才が、
石田さんが動き回って井上さんを翻弄するという、
NONSTYLEらしさ全開のネタ!

4本の漫才をし終えてクタクタなときに、
このネタやる?!というチャレンジ精神。
41歳だからこその面白さも相まって、
涙出るほど笑いました。あ~~大好き!!


芸歴21年。2008年M-1チャンピオン。
過去にすがることなく新しいことを受け入れて、
いろいろ試しながら、間違えながらも
創造を続けるスター達の姿は眩しかったです。

井上さんの座右の銘「いまを楽しく精一杯」
石田さんの座右の銘「笑って笑って笑いまくり人生」
夢を体現できるオトナって超かっこいい!

お母さん!応援する人、間違えてなかったよ!!


今回の単独ライブで流れていた、
SUPER BEAVERの「まちがえた」
おふたりにピッタリでにっこりしました。
(人生の一曲に加えさせていただきました。)


あ~~~~~楽しかった!

おしまい。