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(映画感想文)ロックと家族の絆

ごきげんよう、おすみです。

昨日は久しぶりに映画を観に行きました。

今回観た映画は…

『シーナ&ロケッツ 鮎川誠 ~ロックと家族の絆~』

今年1月に亡くなったロックミュージシャン・鮎川誠さん足跡そくせきを貴重な映像と音源と共に振り返るドキュメンタリー映画です。
詳しくをおすみがここで連ねるよりも同映画の公式noteも開設されているのでそちらをお読みいただければと思います。

ユー・メイ・ドリーム』が大ヒットした1979年、おすみは-2歳。
つまり母親のお腹に命すら宿っていない頃です。
では、なぜおすみは鮎川誠と言う人間に惹かれてこの映画を見に行ったのか。
今回はおすみ自身のロック好き遍歴を振り返りながら鮎川誠さんにたどり着くことをゴールに書き進めていきます。

父はジャズ好き、母はさだまさしのファンでした。

おすみの幼少期~小学生ぐらいまではロックとは縁遠い環境で育ちました。
サブタイトルにある通りで父はジャズやフュージョンが好きで自宅には渡辺貞夫さんやMALTAさんのCDやレコード(ちょうどレコード→CDの過渡期でした)がたくさんありました。
母はさだまさしさんの他井上陽水さんや竹内まりやさん等を好み、兄はその頃の流行りだったチェッカーズやおニャン子クラブなんかを聴いていたと記憶しています。

小室哲哉さんや小林武史さんと言ったプロデューサーブームだったり、ZARDやWANDSと言ったいわゆるビーイング所属のミュージシャンがオリコンチャートを席巻していた頃が中学生の頃でした。
おすみも学校で流行っていた曲を聴いて周囲の話題について行くのに精いっぱいでした。
ただ、あのバンドに出会うまでは…

おすみの思春期に衝撃を与えたTHEE MICHELLE GUN ELEPHANT

THEE MICHELLE GUN ELEPHANT(ミッシェルガンエレファント)
たまたまテレビで見た、デビュー曲『世界の終わりに』のミュージックビデオに完全に心を持って行かれました。
細身のモッズスーツと言う衣装でゴリゴリなガレージロック。
おすみのロック好きはここから始まりました。

ミッシェルガンエレファントからおすみのロックを聴く羽は大きく広がりました。
当時ミッシェルと双璧を成していたブランキー・ジェット・シティ
そのメンバー同士とクラブDJ仲間として親交があった東京スカパラダイスオーケストラ
当時スカパラのメンバーだった冷牟田竜之さんと繋がっていたルースターズ
そしてその頃に福岡で切磋琢磨しあったいわゆる”めんたいロック”の中にいた数多くのバンドたち
その中にはもちろんシーナ&ロケッツの名前もありました。

そしてその礎を築いたと言われるのが鮎川さんがシーナ&ロケッツ結成前に活動していたサンハウスでした。
この記事を書くために改めて残っている音源(アルバム『有頂天』)をYouTubeで聴くと、若い子から『エモい✨』と言ってくれそうな気がします。

今の若い子たちが何と言うかはさておき、おすみの好きなロックを歴史から辿って行くとサンハウスと言うバンドにたどり着き、そのど真ん中でギターを弾いていたのが鮎川さん、と言うことになります。

鮎川さんのところまでたどり着いたところで、ここからは映画の感想をネタバレしない程度で書いていきます。

芸能人としてその後のミュージシャンや俳優さんへの影響

映画の中で多くの著名人の方々や同級生の方などが鮎川さんとの思い出やご自身に与えた影響を語っています。
中でも甲本ヒロトさん(クロマニヨンズ)が名言を出しました。
(これについては公式サイトにも掲載されているので引用させていただきます)

鮎川さんとシーナが死んだことは大したことじゃない。“いた”ってことがすごいんだ

https://rokkets-movie.com/

ヒロトさんのインタビューでは鮎川さんがまだロックシンガーを志す前のヒロトさんに取った行動がものすごく印象に残りました。
これについてはぜひ劇場でご確認ください。

あと、俳優の松重豊さんは古くからのファンとしてインタビューの他、作中のナレーターとしても出演されています。
松重さんの鮎川さんの影響からの仕事への考え方、おすみも共感する部分がありました。

仕事や自分の将来って、お金とか労働環境も確かに大事だけど、最後は、
自分がその仕事にどう思うか?
を自分で決めるのが一番大事なんですよね。
松重さんが何を仕事の決め手にしているか?
それもまたぜひ劇場で。

日本一家族を大事にしたロッカー

鮎川さんはサンハウス時代に結婚。
その後その奥様がシーナと言う名前でヴォーカリストとしてバンドメンバーに加わることになりました。

そんなお二人でも、仕事以外の時間は家族との時間をものすごく大事にされていました。
バンドとして成功するために双子の娘さんをシーナさんの父に預けていた時期もあったそうです。
それでもその後今でいう機能不全家族にならず、最後の最後まで家族でシーナ&ロケッツを支え続けたのは鮎川さんもシーナさんもその周囲の方々も家族の絆を大事にされていたからなのでしょう。
大事なあの人と家族になるという事は…
という事を深く考えさせられました。

とにかく、ロックが好きと言う人には絶対に見てほしい。
そんな映画でした。
今後ストリーミング配信やソフト化されるときはイヤホン視聴も推奨します。

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