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アルコール依存症のお話

ごきげんよう、おすみです。

おすみの住む大阪も先日梅雨入りし、お酒のおいしい季節になりました。

おすみnoteでも以前に精神疾患とお酒のおすみなりの付き合い方を記事にしましたが、度を越える飲酒は自身の健康を損なうばかりでなく、アルコール依存症に陥るリスクも高くなります。
そこで今回はアルコール依存症を周囲から食い止めたい思いを記事にしようと思います。

アルコール依存症かどうかを見分ける方法

機会飲酒と習慣飲酒

家族や同僚の付き合いでたまに飲酒することを機会飲酒と言います。
最近は社会情勢的に自宅で飲酒をする機会も増えた方も多いと思います。

一週間仕事を頑張ったご褒美に自宅や気心知れた店で乾杯することはストレス低減にも効果的ともいわれています。

しかし、飲酒機会が毎日続くとやや不安な傾向…
に思うかもしれませんが、信号でいうと青信号と黄信号の間位。
完全な黄信号になるのはこの飲酒機会が完全に習慣化してしまう事です。
毎日お酒を飲まないとやっていけない状態の事を習慣飲酒と言います。

記憶をなくす日が増えると厳重警戒のサイン

習慣飲酒でも毎日嗜む程度なら健康診断で血圧や肝臓の数値が以前より高くなり、担当医から「気をつけてくださいね」の一言をお見舞いされる程度。
その言葉を真摯に受け止めて節酒に努められればアルコール依存症からは回避できますが、それでも自分の意に反して飲酒を止められなくなると黄信号が2つ点いた状態と言えます。

飲み過ぎて昨日の記憶がない。
よく聞く話ですが、このエピソードが度を越えた飲酒をしているかどうかを見分けるポイントになります。
これをブラックアウトと言うのですが、この状態が度々続くと自分自身で飲酒量をコントロールできない状態と言えます。

精神依存と身体依存

習慣飲酒が止められない状態は既にアルコールに対して精神依存を起こしている状態です。
さらにアルコールが切れた素面の状態で手が震えたりイライラが止まらない状態身体依存を起こしている状態と言え、信号の色で例えるなら赤を超えた紫色(特別警報級)と言ったところです。

アルコール依存症は周囲に多大な迷惑をかける

アルコール依存症は当事者だけの問題ではありません。
周囲にも多大な迷惑をかけることになることをしっかりと覚えておきたいところです。

会社での影響

遅刻欠勤は容易に思いつくと思いますが、体から発せられるアルコール臭は社内の空気を乱すだけでなく、来客者の印象も悪くなり、会社の業績にも影響します。

会社以外での影響

記憶が飛ぶぐらいに飲むと法律の枠を平気で飛び越えてしまう逸脱行為に及ぶ場面は酒の席にいると頻繁に目にします。
大声で管をまくのはまだまだかわいい方で(と言っても十分迷惑行為です)、物を壊したり(器物損壊罪)自ら着ている服を脱いで見せてはいけないところを露出したり(公然わいせつ罪等)。

そして自宅でも前述の身体依存のイライラが原因で同居人に危害を加える…いわゆるドメスティックバイオレンスやモラルハラスメントと呼ばれるものの原因にもなり得ます。

意外と知られていない断酒会の存在

アルコール依存症の現時点での治療は断酒が基本ですが、その治療は精神科医もさじを投げたくなるほど難渋を極めると言われています。

だからこそ重要に思うのは、周囲の理解と協力です。

意外に知られていないのが断酒会と呼ばれる自助サークルの存在です。
断酒会の事を調べてみると、なんと全国に650もの団体があるそうです。
しかし、日本に100万人はいると言われているアルコール依存症患者の中でも実際に断酒会に参加している人口は1万人にも届いていません

つまり、アルコール依存症に苦しみ続けた結果、自ら命を落とすかもしれない危険性がある人は日本だけでも100万人、大体100~150人に一人の割合でいるという計算になるので、アルコール依存症は決して他人事ではないという事をおすみは強く訴えたいと思います。

最近あの人日中もお酒臭いなあとか、最近ストレスからどうしてもお酒に逃げちゃうと自責を感じる人は、早めに専門家に相談することを強くお勧めします。

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