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過信と羞恥、そして覚悟へ。|休学171日目のご報告

鹿児島大学水産学部3年次修了後、休学を開始。
今日で休学171日目。
どうも、魚大好き大学生の西海晴です。
「海晴、最近何してるの?」
「そういえば、旅するって言ってたけど・・・どうするの?」
ありがたいことに僕のことを気にかけて聞いてくださる方も多いので、今回はそんな方に向けて、そして自分のために、休学開始後のこれまでとこれからについて赤裸々に綴ります。
そのため、このnoteは記録というより各方面へのご報告の文章です。



日本一周オーディションに参加していた時の

これまで

はじめに:過信と羞恥のこれまで

まず先にタイトルの前半部分「過信と羞恥」の真意について記してから、具体的にこの170日間で何をしてきたのか書こうと思います。
ご存知の方も多いかと思いますが、僕はとある日本一周のオーディションに参加したことをきっかけに休学を決めました。結果は落選。ただ、旅したいなという想いだけが残りました。まあ、「なんとかなるし、なんとかしよう」そんなふうに考え、当時の僕には今ほどの焦りや不安はありませんでした。
興味関心のあることは多いし、なんとなくやりたいことも多かったのですが、本気でやりたいこと(=人生をかけて熱中できることというニュアンスが近い気がします)がまだまだ見つかっていなかった当時の僕は、目の前に転がり込んできたり降ってきたりするチャンスや転機に必死に食らいついて生きていくことにしました。そうやって生きることで、なんとかなると思っていたし、本気でやりたいことが見つかるんじゃないかという淡い期待がありました。

その結果が、今の自分です。
◎自分の悪いところはこんな感じ↓
・これまで経験したことは楽しかったし勉強になったけど、心の底から熱中できていたわけではなかったようで、何においても完成度60~80点といった鳴かず飛ばずな感じ。
・生きていくための稼ぎしかなかったので、自己資金ほぼゼロ。(=何をしてきたのか知らない人にとっては、客観的に信頼度が低くなりがち。)
・自分に自信が無い&自分が好きじゃない。
◎逆に今の自分の良いところはこんな感じ↓
・基礎戦闘力は高め。
・紆余曲折を経て、ようやく本気でやりたいことが見つかった。これをすれば、自分に自信がつき、自分のことも好きになれそう。
・色んな人と出会えた。

まあ、良いところなんてのは結果論です。
先日、親とゆっくり話す機会があったのですが・・・
170日前に声高々と「こんなプランで休学1年間させてください」と僕に説得され休学を許可した親からすると「何してたの?」となるわけです。
今の自分の良いところを聞かされても、それは計画通りにいかなかった(=失敗?)という事実を正当化し美化するための自分への慰めの言葉でしかないのではと思われるわけです。

そして僕自身、これまで多くの人に「休学してこういうことします」と宣言してきました。これを書きながらも、たくさんの人の顔が思い浮かびます。そんなことを思い出すと、すごく恥ずかしい。言わなければ良かったとさえ思えるほどに、すごく申し訳ない気持ちと、結局口だけ野郎じゃねえかという惨めな気持ちでいっぱいになります。いや・・・本当に申し訳ないです。

以上より、なんとかなるという「過信」と、その結果の「羞恥」でした。
めちゃくちゃネガティブだと思われて当然の書き方をしているのですが、僕としては正直これまでに後悔はしていないし、むしろこれまでの時間も無ければいけなかったのではないかと思っている派なのですが、対外評価を踏まえ、このような書き方をさせていただいています。
(ポジとネガの感情が複雑に混ざり合っています・・・。)
それでは、そろそろ具体的なこれまでについて書いていきますね。

2023.4(休学1ヶ月目)

ガチでYouTuberになれると思ってた。そんなに甘くなかった。

1ヶ月目は、日本一周オーディション落選後だったため、旅をするための他の足がかりを探していました。そして、同時に生活費(休学期間は仕送りを止めてもらっています)を稼ぐため個人事業主として単発の案件も増やしていました。さらに、YouTubeも頑張ってみることにしました(現在は一旦休止中)。

2023.05(休学2ヶ月目)

東京では色んな人に会い、色んなものを見た。

2ヶ月目は10日間以上東京に行く機会があり、たくさんの人にお会いさせていただきながら、主に企画について学んでいました。なぜ企画を学び出したのかという理由については、当時漠然と広告業界に憧れていたことや自主企画をもっとより良いものにしたいという思いがあったからだと思います。

2023.06(休学3ヶ月目)

企画をはじめ、本当にたくさんのことを教えてくれる尊敬できる先輩。

企画を学んだ後に「販促コンペ」に初めて挑戦していました(ちなみに結果は、協賛企業者様へのプレゼン止まり)。そして、また生きるためのお仕事をしていました。

2023.07~08(休学4・5ヶ月目

約2ヶ月の間お世話になった会社の事務所。このソファで寝てた。

「あ、このままじゃ自分、旅に出ずに休学終わりそう」
そんな焦りが大きくなっていた矢先、休学する直前に参加していた日本一周オーディションの協賛企業の方から「一緒にお仕事しながら、西くんの旅も同時にサポートできるように何かやらないか?」というありがたいお誘いをいただき、佐賀に飛びました。
やはりずっと家にいるより、こうして環境を変えるのが一番だなと感じました。自動車整備工場的な会社だったのですが、色んな人に繋げていただいたり、経営や人生に関する色んな話も聞かせていただきました。
必要道具全てをキャリーケースに詰め込んで行った佐賀。宿泊先はその会社の事務所。もちろんお風呂はないので、お風呂はなるべく車を洗車するときに使う外の水のシャワーを。(たまに行く温泉が最高だったなw)寝る時は革張りのソファに丸まって睡眠。昔の自分じゃ絶対にやらなかった・やりたがらなかった生活スタイルにすることで、自分を追い込みました。
佐賀では本当に色々なことをしたのですが、端折って説明すると結果的には、オンラインでできる仕事を増やしたり(=旅しながらでも生きれるようにするため)、よりTikTokなどのSNSの知見を増やすことができました。現在も以前よりは少し稼ぎつつ、リファラルで入らせてもらったTikTokの授業などを受けさせていただいています。
しかし、やはり旅には出ませんでした。

2023.09(休学6ヶ月目)

いただいたトラック。これに乗って旅に行ける日を夢見てる。運転できるかな。

そして休学6ヶ月目に突入した僕。
まだ、旅には出ていません。
ただ、大きな進捗があり、佐賀での下宿先の会社から「キッチンカーベースの1,5tトラック」をもらえることになりました!
そして、各所にこのトラックを使って旅ができそうですと話していたのですが・・・。この続きは「これから」でお話します。

これまでのまとめ

と、こんな具合にいろいろなことに手を出し、何の成果も上げぬまま、あっという間に約半年が経過してしましました。。。
そして、正直に言うと、質量的な努力量はまだまだ足りていなかったなと反省しています。
それでは、「これまで」の説明はこのくらいに、ここからは「これから」のことについて記していきます。

これから

ムツゴロウ釣り、通称「むつかけ」に興じた時の。

さて、1.5tトラックをGETした僕ですが、そのトラックを使って旅をするのかというとそうではないんです。。。
「え、なんで?」
そんなざわつきが聞こえるので順を追って説明します。

本当に旅をしたかったのか?

結論、今でも旅はしたいです。そして、後述しますがこれからの旅の計画もあります。ただ、日本一周オーディション参加時から、なんとなく旅がしたいというよりは、何かしらの目的があって旅に行きたがっていたことに気づきました。(もちろん、なんとなく旅に出たいなという感情がないわけではありません)
例えばオーディション時は・・・、
・鹿児島から一旦出て、色んなものを見たい。
・SNSのプロがサポートしてくれるとのことだったので、SNSのノウハウを学びたい。
・キャンピングカーが欲しい。
などでした。
これらの目的がおそらく熱中できることじゃなかったからこそ、何かと理由をつけて旅に出ていなかったのかなと思います。そんな僕ですが、つい最近ようやく今まで以上に熱中できることが見つかったのです。

キャッシュポイントという壁

さて、トラックをいただいたと前述しましたが、いただいた直後はそのトラックで旅に出る気満々でした。

こんな感じで・・・
設計図もひいていました!!

ただ、ここで一つの問題にぶち当たります。
改造費用の初期投資が大きいのに、キャッシュポイントが希望的観測(不確実性を孕みすぎ)すぎる!!!
結局、お金に苦しめられました。
もちろんいろいろな方法を考えました。
・キャンピングカー兼キッチンカーにすることでフード提供できるようにする。
・動くお寿司屋さんとしてTikTokをバズらせて、インフルエンサーとして収益を得る。
・いろいろなバックの方法を考えて、協賛を募る。
などなど・・・。
ただ、今一つピンと来ませんでした。
夢と現実の間で揺れに揺れまくりました。
お金なんて気にせず、やりたいことを好きなようにやれたら、とりあえず挑戦だけでもできたら、どれだけ良いだろうかと心底思いました。

そんなときに尊敬している先輩から、
「海晴、トラックをもらったはいいけど、トラックに引っ張られて本当にやりたいことをトラックに寄せてない?一旦、広く見つめ直すのも良いんじゃない?」
と言った旨の、意見をもらいました。
ここで、僕は「ハッ」となり、一気に価値観が変わりました。

覚悟

このスライドで、今の僕がどんな人間かだいたいわかります。

これまで、目の前のことを全力で生きるスタイルをとってきた僕。
(これも本当に全力だったかはわからない。)
好きなことをしたいと漠然と思いながら生きてきた僕。
結局のところ、足りなかったのは「覚悟」だったんだと思います。

僕は魚の仕事がしたいとずっと言っていました。
既存の魚の仕事ではなく、クリエイティブな魚の仕事がしたいと。
でも、そんなことを言っていた自分はどこかで、「それってどんな仕事だよ・・・。魚で食っていけるのか?」といった不安を抱え、魚に振り切るのを恐れていました。自分が一番楽しいなと感じるのは、魚のことをしている時なのに。

でも、もう決めたんです。
魚で生きると。
ここまで読んでくださったあなた。
最後に少しだけ、僕の覚悟と夢の話を聞いてください。
(今回ばかりは口だけ野郎になったら本当にダサい自分になってしまうし、立ち直れなくなると思う)

Fish Creative Company|OSUSHI Inc.計画

OSUSHI Inc.計画に関するスライドの一部抜粋。

まず、単刀直入にこれからしたいこと(すること)の結論を記します。

1. 「100日後に寿司屋を開く大学生」という企画を実施。
2. 実際に寿司屋を開業し、魚のことを発信できるアンテナショップのようなお店を作る。
3. 寿司屋の資金を元手に、いただいたトラックを改造し「OSUSHI TR UCK」なるキャンピングカー兼キッチンカーを作成する。
4. ひと月の半分を旅、半分を旅で得たものをお店で披露といった営業形態に切り替え。
5. これらの経験を基盤に、「1人でも多くの魚好きを生む」というMISSIONの下、『Fish Creative Company|OSUSHI Inc.』を起業し、ジャンルに捉われず、幅広い形で水産業に貢献する。

西の脳内と心より

先のことを話しすぎても大きく変更する可能性があるので、まずは一番近い将来の目標、「100日後に寿司屋を開く大学生」という企画についてのみ、このnoteに記します。

こちらは、トラックの旅よりも現実性を考慮できる上に、めちゃくちゃワクワクするという理由で始めようと思うようになりました。
比較的、数値の部分も予測が立てやすいし、これまで飲食のイベントを自身でやったこともあるためイメージが湧きやすい。
そして自分自身、対人で魚のことについて伝えられる場があれば良いなと思っていたし、日常の中で水産学部生がもっと気軽に魚を食べれて面白いと思ってもらえるような場があれば嬉しいと思っていたし、何より自分の魚料理を食べて「美味しい」といってもらえることがどれほど嬉しいかを知っている。
イメージとしては・・・

【Osushi Labo|魚食発信基地】
・コンセプト(軸):魚を美味しく楽しく伝える店
・ターゲット:魚が好きな人、食への感度が高い人、比較的安価で美味しい魚を学びたい学生
・立地:学生と社会人の比率が半々の騎射場エリア、路面店
・PR施策:OPENまでの様子を全てTikTokで発信→ファン化、学生が100日間で寿司屋を開くという話題性からローカルメディアの取材等を受ける
・利用動機:美味しい魚が食べたい、店主(西)と話してみたい、SNSを見て興味関心が湧いた
・サービスやオペレーション:全てのメニューを説明できる、1日○名限定(伝えることにフォーカスしたいから)、入店から退店まで驚きと発見の連続、従業員を雇うならできれば水産学部生
・メニュー:仕入れ内容によって変動、フードはコースでドリンクは単品
・店内外環境:10~15名程度の席数、外装はガラス張りで街に灯りが溢れる感じ、内装は360°どこかしらに魚のモチーフがあって研究室や水族館のようなワクワク感を&カウンターには必ずショーケース
・価格:ドリンク別コース料金¥5,500-(ギョギョ)

まだ構想段階ですがこんな感じ。
果たして、西海晴はこの計画を実現できるのか!?
まずは、物件を探しながら、事業計画をブラッシュアップしつつ固めていき、融資を獲得できるようにします!!

最後に

甑島で釣ったアカハタ。

ここまで書いてお気づきになられた方もいらっしゃると思いますが・・・

これらを遂行するには、休学一年じゃ足りません!!

まだ、親から許可を得ていませんが、おそらくもう一年して、満期の休学をすることになりそうです。
そして、そうするのであれば、覚悟を持って、腹を括って、これまでの休学とは違って計画を実現していけるように頑張りたいです。

それでは最後に、
ここ最近言われた言葉の中で一番嬉しかった言葉を残しておきます。
「西くん、魚の話をしてる時が一番自然体だね〜!!」
西海晴は魚の話をしている時が、一番西海晴のようです。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
それではまた。

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